おおっと! ◆EGv2prCtI.
「お持ち帰りいいぃ!!」
先の見えない空間を竜宮レナは疾走していた。
その視線の先には、赤い猫。
先の見えない空間を竜宮レナは疾走していた。
その視線の先には、赤い猫。
「なんなんですか、一体なんなんですか!」
困惑した表情でレナを一瞥した後、カムパネルラは再び全力で走りだす。
困惑した表情でレナを一瞥した後、カムパネルラは再び全力で走りだす。
凄まじい形相(目が横線で構成されて、口が獣のように変形している!)で追いかけてくる少女は、とにかくカムパネルラにとっては恐怖の対象でしかなかった。
しかも、もうかなりの距離を走ったと言うのに疲労の表情すら見せていないではないか!
しかも、もうかなりの距離を走ったと言うのに疲労の表情すら見せていないではないか!
「ハッ、ハァ、ハァ……一体、本当に、なんなんだ!?」
あまりのしつこさに一瞬BONでも使おうとでも思ったが、いや、しかしたった一人の少女に貴重な道具を使っていいものかと思い、踏み止まった。
だが、このままでは少女に捕まってしまうだろう。
――この恐ろしい場所ではそんな失敗は許されないのだ。
あまりのしつこさに一瞬BONでも使おうとでも思ったが、いや、しかしたった一人の少女に貴重な道具を使っていいものかと思い、踏み止まった。
だが、このままでは少女に捕まってしまうだろう。
――この恐ろしい場所ではそんな失敗は許されないのだ。
「……!」
その数秒の後、見つけた。
階段だ。
数メートル先、床に穴が開いて梯が下がっている。
その数秒の後、見つけた。
階段だ。
数メートル先、床に穴が開いて梯が下がっている。
カムパネルラと少女の距離は縮まりつつあった。
カムパネルラは地面を蹴り、ほとんど穴に潜るようにジャンプして入り込むと梯を掴んで素早く下へ降り始めた。
梯に触れている手の先、明らかに違和感のある揺れに、少女も既に梯に足を掛け始めていることに気付いた。
早く――早く逃げなければ!
下をちらと見て、もう出口が近いことを確認してカムパネルラは降りるスピードを早める。
カムパネルラは地面を蹴り、ほとんど穴に潜るようにジャンプして入り込むと梯を掴んで素早く下へ降り始めた。
梯に触れている手の先、明らかに違和感のある揺れに、少女も既に梯に足を掛け始めていることに気付いた。
早く――早く逃げなければ!
下をちらと見て、もう出口が近いことを確認してカムパネルラは降りるスピードを早める。
「うわっ」
足から、ある筈の梯の感覚が消失した。
梯を踏み外したのだ。
いや、――もう大した高さではないが。
足から、ある筈の梯の感覚が消失した。
梯を踏み外したのだ。
いや、――もう大した高さではないが。
うまく着地したカムパネルラは、少女が来る前に素早く身を動かそうとした。
「!」
その時だった。
――背後に、ようやく猫屋敷に潜む”それ”の一匹が居るのに気付いたのは。
もう、”それ”はその大きい口を開けていた。
赤黒い壁に、その奥はあの鉄道ですらも行けなさそうな銀河の果ての果てのような無機質な闇。
巨体は、カムパネルラに迫りつつある。
剣を持ち上げる隙も、盾を構える隙もなかった。
カムパネルラは目を見開いた。
やられる――
「!」
その時だった。
――背後に、ようやく猫屋敷に潜む”それ”の一匹が居るのに気付いたのは。
もう、”それ”はその大きい口を開けていた。
赤黒い壁に、その奥はあの鉄道ですらも行けなさそうな銀河の果ての果てのような無機質な闇。
巨体は、カムパネルラに迫りつつある。
剣を持ち上げる隙も、盾を構える隙もなかった。
カムパネルラは目を見開いた。
やられる――
頭上からの銃声と同時に、額から血を迸しらせた”それ”は崩れ落ちていた。
一瞬茫然としたのだけれど、急いでカムパネルラが顔を見上げると、片手で梯を掴みながらもう片手で”それ”に銃を向けた少女が見えた。
少女は、そのまま梯を離して、自分に落ちてきて――
一瞬茫然としたのだけれど、急いでカムパネルラが顔を見上げると、片手で梯を掴みながらもう片手で”それ”に銃を向けた少女が見えた。
少女は、そのまま梯を離して、自分に落ちてきて――
「おっ持ち帰りぃ!」
カムパネルラは、激しい衝撃と共に意識を失った。
「……」
朦朧とする中、カムパネルラが目覚めると白い帽子のようなものが目の前に見えた。
「えーと、出口は何処かな? かな?」
その声で、あの少女が自分を背負っているのだと分かった。
朦朧とする中、カムパネルラが目覚めると白い帽子のようなものが目の前に見えた。
「えーと、出口は何処かな? かな?」
その声で、あの少女が自分を背負っているのだと分かった。
「……あの」
カムパネルラは声を出して、続けた。
「あなたは……」
少女はそれに気付いて、カムパネルラの顔を見た。
もう、少女は普通の目に戻っていたのだけれど。
「ここ、出口が何処にあるか分からない? さっきの梯もいつの間にか消えちゃったし……」
カムパネルラは声を出して、続けた。
「あなたは……」
少女はそれに気付いて、カムパネルラの顔を見た。
もう、少女は普通の目に戻っていたのだけれど。
「ここ、出口が何処にあるか分からない? さっきの梯もいつの間にか消えちゃったし……」
カムパネルラは溜め息をついた。
何も知らないで此処まで降りてきたと言うのだろうか。
もちろん、自分もこの場所に飛ばされたばかりで分からない部分もあるのだけれど。
何も知らないで此処まで降りてきたと言うのだろうか。
もちろん、自分もこの場所に飛ばされたばかりで分からない部分もあるのだけれど。
「そう言う場所なんです、ここは」
【H-4/猫屋敷地下66階/黎明】
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
【服装】:白のワンピース、白い帽子
【状態】:LV58、落ち着いてきた
【装備】:ブルーノCz・M75カスタムスピアハルバード(∞/15)@オリロワ
【持ち物】:支給品一式、不明支給品(0~2)
【思考】
1:ネコさん、お持ち帰り~☆
2:とにかく地上に出たい。
【備考】
※スピアハルバードが弾数無限だからって調子に乗って使うと熱が篭ってきてとんでもないことになるかもね。
【服装】:白のワンピース、白い帽子
【状態】:LV58、落ち着いてきた
【装備】:ブルーノCz・M75カスタムスピアハルバード(∞/15)@オリロワ
【持ち物】:支給品一式、不明支給品(0~2)
【思考】
1:ネコさん、お持ち帰り~☆
2:とにかく地上に出たい。
【備考】
※スピアハルバードが弾数無限だからって調子に乗って使うと熱が篭ってきてとんでもないことになるかもね。
【カムパネルラ@銀河鉄道の夜】
【服装】上だけタキシード、下は裸
【状態】LV75、やや疲労
【装備】くりからのつるぎ+62@真女神転生if…、マルダーの盾+55@ロマンシングサガ~性戦士ガラハゲ殺人事件~
【持ち物】支給品一式、エリクシャー@ファイナルファンタジー2~インド人ミンウの命は1ギル~×6、BON(ダイナマイトのようなもの)@アトランティスの謎×9、混沌のテラ@テラカオスバトルロワイアル
【思考】
1:もっと下に降りてみる
2:色んな意味でレナが心配で不安
【服装】上だけタキシード、下は裸
【状態】LV75、やや疲労
【装備】くりからのつるぎ+62@真女神転生if…、マルダーの盾+55@ロマンシングサガ~性戦士ガラハゲ殺人事件~
【持ち物】支給品一式、エリクシャー@ファイナルファンタジー2~インド人ミンウの命は1ギル~×6、BON(ダイナマイトのようなもの)@アトランティスの謎×9、混沌のテラ@テラカオスバトルロワイアル
【思考】
1:もっと下に降りてみる
2:色んな意味でレナが心配で不安
【ブルーノCz・M75カスタムスピアハルバード】
とある街の運び屋、ジュリアの愛銃。
簡単に二挺拳銃出来るくらい扱いやすくて連射しやすいけど冷却しないままの連続使用はとてもヤバい。
とある街の運び屋、ジュリアの愛銃。
簡単に二挺拳銃出来るくらい扱いやすくて連射しやすいけど冷却しないままの連続使用はとてもヤバい。
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猫屋敷の猫 | 竜宮レナ | 混乱を呼ぶ剣 |
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