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雪広あやかと少年と

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雪広あやかと少年と ◆cPtiKmDKBY



「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「ぷえぇん……!」

雪広あやかは薄暗い個室の中に敷かれた布団の上で、スペードの2を名乗る少年の上にまたがっていた。
獣のような目つきと獲物を前にして荒げる鼻息は人間のものとは思えなかった。
スペードの2は涙目になりながら四肢を激しく動かし抵抗するも、少年を前にしてのあやかの腕力にはかなわない。

「フッフッフッフ」
「わあああああああ!」

とうとうあやかの手が少年の腰に回った。少年はこれから行われる何かに恐怖し縮み上がる。

「貴様、何をしている!」

少年の悲鳴を聞いた道蓮がやってきた。
しかし蓮は好みの少年ではないとあやかの中の少年レーダーが発したので無視した。

「ふん」

蓮は虚しくなって立ち去ろうとすると、隣ですれ違ったのが見知った人物だと知って足を止めた。
緑の頭に緑を基調とした服装……彼はリゼルグだった。

「何をやってるんですか!」

少年の悲鳴を聞いてやってきたようだ。今度はあやかの手も止まる。

「貴方はゲームに乗っているんですね?」
「……」

あやかはリゼルグを注視すると、立ち上がってスペードの2から離れた。
無言であることがこの不気味な空間をもっと異質に見せている。

「私はゲームには乗っていませんわ」
「え?」

一歩一歩あやかが近付いてくる。
リゼルグは後退りした。

「私はただ…」

ニヤリ、とあやかは笑って。

「ただ!!貴方たちのような年下の男の子に優しくしたいだけですのぉぉぉぉ!!!」

リゼルグに飛び掛ってきた。
蓮が慌ててリゼルグを突き飛ばすと、あやかが頭からリゼルグが立っていた場所に突き刺さった。

少年たち三人は、ただ黙ってそれを見つめることしかできなかった。


【J-5 ハッテン場/深夜】

【名前】雪広あやか@魔法先生ネギま!/漫画
【服装】麻帆良女子中等部制服
【状態】健康 興奮
【装備】無し
【持ち物】支給品一式
【思考】
2年下の男の子には優しくする
1ゲームには乗らない

【名前】スペードの2@七並べ
【服装】青無地のパンツ一丁
【状態】健康 恐怖
【装備】無し
【持ち物】支給品一式
【思考】怖い・・・

【名前】リゼルグ・ダイゼル@シャーマンキング
【服装】緑の服
【状態】健康 硬直
【装備】無し
【持ち物】支給品一式
【思考】気味悪い・・・

【名前】道蓮@シャーマンキング
【服装】チャイナ服(?)
【状態】健康 硬直
【装備】無し
【持ち物】支給品一式
【思考】気味悪い・・・

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