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ババ抜き ◆rc417qeK9o



「かぐや姫よ……やはりお前も呼ばれていたか」

それが名簿だというのに気がついたのは、殺した男のバックを確認している最中だった。
その紙の中の文字の中にかぐや姫の名前を見つけ、しばらく無言になり、今帝はやっとの思いで呟いた。

「ならば、私はかぐや姫のために参加者を殺さねばならない」
そして、その後に私も死のう。
最後の言葉は心の中でだけ言いながら、名簿をもう一度確認する。
その名簿には、さまざまな名前、そもそも人間の名前なのかすら分からない(そもそも私の名前も帝だった)者も多い。
また、あの殺した男の情報にあった名前、
孫悟空、セル、ヤムチャ、緋村剣心等の名前もあったことから考えると、
やはり私の知らない世界からも多数呼ばれていると考えられる。
そして殺した男の話から考えると私の力では殺すことができない者がたくさんいる。

「――まずは使えそうな手駒を探さなくてはな」

帝は馬鹿ではない。
自分一人でここにいるすべての人間を殺すこと、それが不可能なのは理解している。
危険人物からは逃げ、役に立つ者を得る必要がある。
目標は強くて馬鹿、それが望ましい。しかしそのような者が本当にいるかは分からない。

また手駒にする方法としてこの王様ゲームセットがあるが、常にこれが有利になるとも限らない。
しかも他に殺すための方法がない今の状態は、かなり分が悪いと言える。

銃についての知識がない帝は、それが強力な武器であることも知らず、海賊マークの支給品を漁っている。
その結果、出てきたのは光沢のある物で覆われた固い鞄のような物と、ひと振りの刀だった。
鞄には説明書が付いている。まずは刀をと思い、鞘から引き抜き状態を確認する。
その刀はかなりの業物に見える。なぜか刃が反対になっているが、武器としては優秀だと思われた。
帝は逆刃刀を腰にさし、次に鞄の付属についてきた説明書を読む。

『このアタッシュケース型時限爆弾は半径50m内の人間が死ぬ程度の威力です。
半径100mまでは怪我をさせますが、死ぬ程度ではありません。
それ以降の範囲では怪我させることもありません。
起動後4時間経つと自動的に爆発するようになっています。
なお、このアタッシュケースを開けようとすると、その瞬間爆発するので気を付けましょう』

「ふむ、この鞄はアタッシュケースと呼ばれているのか。それにしても、この爆弾とやらは使えるのか?」

ひとしきり、帝は思案し、その後南に移動する。
しばらくして遠くで物音がしたのを聞き取りその方向へと向く。
その音はまっすぐこちらへと向かってくる。


そこには何も持っていない男が一人歩いていた。


曲がると転ぶ男はひたすらまっすぐ歩いていた。
しかし、どうしても曲がらないといけない場所が現れる。
そのたびに転び、食料を、水を、名簿を、様々な支給品を落とし、
ついには何も持っていない状態にまで追いやられていた。

その状態で一人の古風な男に会った。

「ふむ、大変な目にあったようだな」
「――ええ。そうなんです」

その男は自分と会話し、お互いの情報を交換した。
どうやら相手は殺し合いにのっていないらしい。
何度も曲がり、全て落としてしまった私に、
食べ物と水、それにアタッシュケースをくれた。
あの男は実にすばらしい男だと思う。
今度こそ、せめてあの男から貰ったこのアタッシュケースは落とさないと心に決め、
曲がると転ぶ男は再び北へと歩き出した。


【G-3/早朝】

【曲がると転ぶ男@ラサール石井のチャイルズクエスト】
【服装】しまむらで買ったニットのセーターにケミカルジーンズ
【持ち物】アタッシュケース型時限爆弾(起動済み、午前:8~10の間に爆発します)、食べ物と水
【装備】不明
【状態】曲がれない…。
【思考】いい男に出会った。このアタッシュケースは落とさない。北に移動
【備考】曲がると必ず転んで、持ち物を一つ落とします。
    彼のアイテムはI-4からF-2の間に落ちていると考えられます。




帝は曲がると転ぶ男に気付かれないよう150mほど離れた位置を歩く。
爆弾の結果を確かめるためと、万が一かぐや姫が近くにいた場合には全力で助けるためである。

「さて、この策。うまくいくか?」

帝は呟き、曲がると転ぶ男を追って行った。



【帝@竹取物語】
【服装】黒い冠に黒い束帯(着物みたいなやつ)
【状態】冷静
【装備】なし
【持ち物】一般支給品。王様ゲームセット@王様ゲーム、9mm拳銃@現実、札束の詰まったスーツケース@ハヤテのごとく!、
     逆刃刀・真打ち@多ジャンルバトルロワイアル@緋村剣心
【思考】
かぐや姫に逢いたい。
かぐや姫のためなら殺人でも何でもする。
知らない物が多いな……。
あの爆弾とやらで人が殺せるのか?


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その瞳は真っ直ぐに明日を見つめていた 曲がると転ぶ男 Flame and bomb
その男は愛するあまり 帝様がみてる
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