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Seventh-とある絵札の回想録- ◆KYxVXVVDTE



七並べ、
死血並べ、
……死地ならB?
(いえー、Bにはなりたくありませんー)

ハートの13、
ハートの12、
スペードの12、
スペードの2、
ジョーカー、
社長。
七並べなのに
現在六名。

さて、
ここでクイズですー。
残り一人は
どこでしょうー?


◇◇◇◇◇

 この島に集められた生命は、152個ですー。
 と、名簿に記された数だけを数えるならそうなりますが、実は違うんですねー。
 猫屋敷の地下にゲストが呼ばれていますしー。それに、最初に首を飛ばしたあのおじいさんの死体も、海のどこかに沈めてありますー。
 だから、152じゃなくて、154ですねー。わたしは“参加者ではない”ので、数には含めないとしてー。

 え、なんで154なのかって? ……社長さんに聞きはしましたよー?
 でも教えてくれなかったんですー。意味はないんじゃないんでしょうかー。

 あ、でもわたしなら、こう考えてしまいますねー。
 77+77=154。
 7が4つも並んでて、ずいぶん幸せそうじゃありませんかー?


 ……あ、申し遅れましたー。
 わたし、クローバーの4っていうカードでしてー。放送担当として、社長さんに連れてこられてたんですよー。
 けっこう無理矢理ー。
 まあー、参加者にされて殺し合わされるよりは幸せかなって思って引き受けたんですけどー。
 正直面倒になっちゃって、今は田村令子さんのデイパックの中でのんびりライフを送っていますー。

 ……だって死にすぎじゃないですか、いくらなんでもー。あんな多人数、呼ぶだけで疲れちゃいますー。
 そもそも、放送のために呼び出されたって知ったのもついさっきですしー。そこまで、あの2人のために尽くす義理もないというかー。

 ……え、じゃあどうして、参加者の人達にも何も手助けしないのかって?
 そりゃあ、社長さん達をちゃちゃっと裏切ってー。乗っ取りとまでは行きませんが、何か出来たかもしれませんねー。
 でも、社長さんたちも楽しそうでしたしー……
 わたしには、関係ないですから。

 わたしは。
 わたしは、わたしが幸せなら、他の人がどうなっても知りませんー。
 わざわざ強い人に歯向かって、命の危険を晒して知らない人のために何かするって?
 面倒ですよー、いくらなんでもー。
 ……そんなことする義理も、もちろんありませんよねー?

 ……それにしても、田村さんまで死んでたのはびっくりでしたー。不死身に近い人で、あんまりデイパックとか覗きそうにないから、絶好の隠れ場所だと思ったんですけどねー。
 一体、いつ死んだんでしたっけー?


 ……さて。多分社長さん達には見られてないし、
 このままデイパックの中ってのも、安全で幸せそうなんですけどー。

「ちっ、全部ハズレ支給品だな。ここまで露骨なのは初めて見たが」

 あ、やっぱり開けられたー。
 ほら、こういうのって大体、誰かに拾われちゃうんですよねー。

「……だが、こう言う変な支給品が役に立ちやがるのがロワだからな。持っとくか」

 あ、どうやら破り捨てられることはなさそうですー。

 ……とりあえず、支給品のふりでもしときましょうかー。
 気付かれないまま終わるのが、一番幸せですよね? 支給品としては。

 それでは、さようならー。


◇◇◇◇◇

 ◆6/WWxs9O1sは落ちていたデイパックから手に入れた食料と水、それにハズレ支給品4つをデイパックに入れつつ、溜め息をついた。

 その肩にはハムスターが乗っていて、後ろには犬がしっかりとついてきていて、さらに。

「な、なぁ、ろくとやらよ。お主は本当にかがみんの知り合いなんであろうな!?」

 どこの出展なのかも分からない和服のカエルが一匹、◆6/WWxs9O1sの傍らで顔を真っ赤に染めながらまくしたてている。

(興奮しすぎだろ、こいつ。……緑ガエルかと思ったらピンクガエルってか? カメじゃないだけまだましだが)

 マーダーになって黙々と参加者を減らしているはずなのに、殺した人数分の動物がついてくるってのもおかしな話だ、全く。
 そんなことを考えながら、横のかえるをもう一度◆6/WWxs9O1sは見やる。

「ああ、そうだ。柊かがみと……“奴”となら、少しは話し合う場を持てる。口説きたいならその時口説け」

 そう言ってやると、かえるはどんな悪役よりもいけすかない、恍惚とした笑みを浮かべた。
 さっき森の中で出会ってから、ずっとにやけた顔を崩さない。
 おめでたい奴だな、と◆6/WWxs9O1sは思う。
 そして同時に、こいつなら“奴”をどうにか出来るようだろうとも、◆6/WWxs9O1sは思っていた。

(名簿の位置からして、可能性は100%じゃないが……奴はおそらく、ここに来ている。
 そして奴……カオスかがみは、そう簡単には殺せねーだろうよ)

 あっさりと殺ることが出来ないくらい「柊かがみ」との結び付きが強くなってしまっていることを、◆6/WWxs9O1sは知っていた。
 もはや、不意打ちか何かで殺ってしまわないと避けられない。
 あの空気にズルズルと飲まれてしまう。
 「カオスロワのツンデレコンビ」として。敵対しながら、共闘しながら、なあなあで生きていくあの空気に。

(だが、ここはカオスじゃない)

 優勝してカオスに戻れば、またウザいかがみと一緒に立ち回れるだろう。
 だがここでそれをやっても、死ぬ危険に晒され続けるだけ。

(悪いが駒として使わせてもらうぜ、かえる。これ以外に方法が思いつかねーんだ。
 お前がかがみとイベントを起こす最中に、不意打ちする。そうでもしなけりゃ、俺はあいつを……)

 その計画で殺してしまうのが、かがみの体を持つ◆6/WWxs9O1s――もう一人の自分であることなど全く気付かず。
 カオスロワの◆6/WWxs9O1sは非人間達に囲まれながら、誰にも見られないように苦虫を噛み潰したような顔を浮かべ――

「殺しあいは、やーめーろーーーー!!!!」

 黒井ななこの叫びを、確かにその耳で聞いていた。
【C-4・森の中/早朝】
【かえる@鳥獣戯画】
【服装】和服
【状態】健康、上機嫌
【装備】なし
【持ち物】基本支給品、こなた×かがみのエロ同人誌、ルーズソックス@カオスロワ
【思考】
1:かがみんと会う
2:かがみんと親密になる3:かがみんに告白される
4:かがみんといちゃいちゃする
5:かがみんと朝ちゅんする
6:かがみんにプロポーズする
7:かがみんと幸せな家庭を築く。子供は男女一人ずつ
8:子供の結婚をきっかけに子供夫婦と別居、家を売り払い田舎でかがみんと農業を始める
9:孫の名前をかがみんと考える
10:年老いても夫婦二人三脚で穏やかに暮らす
11:かがみんと子供、孫達に見守られながら92歳で老衰で逝く
12:天国でかがみんを見守る

【◆6/WWxs9O1s@カオスロワ】
【服装】ウエディングドレス
【状態】右腕に若干の負傷
【装備】格さんの刀@水戸黄門、悟史のバッド@ひぐらしのなく頃に、ガトリング砲@現実、ポテト@葉鍵ロワイアル3
【持ち物】支給品一式×6、不明支給品3、ハズレ支給品1~3、トーマスの首輪、クローバーの4
【思考】
基本:全員殺して元の世界に帰る
1:今はチビすけとポテトは殺さない。用が済んだら殺す
2:今はかえるは殺さない。カオスかがみを殺すのに利用した後殺す
3:余裕があったら首輪を解析する
【備考】
※ポテトを保護したのは非常食にするためです

【チビすけ@ハムスターの研究レポート】
【服装】全裸
【状態】健康
【装備】水戸黄門の印篭@水戸黄門
【持ち物】支給品一式、不明支給品3
【思考】
基本:家族の所に帰る
1:◆6/WWxs9O1s@カオスロワについていく
【備考】
※◆6/WWxs9O1s@カオスロワを対主催だと誤解しています
※サザエを呪術師だと誤解しています
※所詮ハムスターなので思考回路がアレです
※かえるのことをどう思っているかはまだ不明です。


◇◇◇◇◇

“拝啓 キングハート様 社長様
様とかつけるのめんどうですねー

さて、放送とやらが近くなって参りましたがー、だるいのでわたしは降りさせていただきますー。
社長さんも分身できることですし、1人や2人死んだところでめげないでくださいねー?

P.S.
あ、せっかくなので暴露しますねー。
あまりにも面白かったので、キングハートさんの日記、適当に支給品に混ぜちゃいましたー。てへ。
ごめんなさいー。

かしこ”

「――――悪夢か、これは」
「お前の管理が悪いからだ、社長。以後気を付けろ」
「放送はどうするんです」
「私かお前のどちらかが言うほか無いだろう」

 イヨに干渉してから帰ってきた社長とキングハートが見たものは、社長の死体だった。
 イヨに殺された社長とは別の社長であり、イヨを殺そうと呼び出したはずの8人の社長の一人だったはずのそれは、
 すでに魂が抜けきって軽くなった姿で、2人の前に現れたのだ。

 結局、戻って来たのは6人の社長だけ。クローバーの4が、社長にすり変わっていて――そしてあの時どさくさに紛れて逃げた、としか考えられない。

 そうして探し、見つけたのが、この手紙だった。

「くそ、あの女……キングハート様の日記までも……」
「なに、構わん。あれには大したことは書いていない。……せいぜい、情報の撹乱になるだけだ」
「――まさか、分かっていて?」
「さあな。自分で考えてみるといい」

 苛立ちに顔を歪める社長とは対称的に、キングハートは冷静に呟く。

「私の心づもりは、私しか分からぬよ。常人には……理解できないであろう」

 ――冷静に、呟く。

「はぁ……」
「分かったら、まずはとっととその死体を片付けろ。私の機嫌はまだ治っていない」
「は、はい!」

 キングハートに叱咤されて、あわてて社長が社長の死体を片付ける。
 キングハートはその姿を面白くなさげに見ながら、静かに目を細めた。

 その顔が笑顔だったのかどうかは、誰も知ることが出来ない。

【社長 残り51人】

※キングハートの日記は本人が書いたようです。ただ、偽の情報が書かれているだけかもしれません。
※ハートのクイーン(人間携帯)の写真を誰が日記に挟んだかは不明です。


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