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せっかく1票入ったから

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せっかく1票入ったから ◆MjMyiCHIOk



「いや、なんでやねん……」

ロワ会場に到着して早々、その青年はそう呟いた。

彼は「ランキング作成人」。パロロワ毒吐き別館に存在する「パロロワクロスネタ投下スレ」において、500レスごとにキャラの登場回数ランキングを作って発表している男だ。
ある意味では、クロススレを代表する人物と言ってもいいのかも知れないが……。

「よりによってなんで俺ですか! クロススレから出したいなら、6/さんとかカオスかがみとか先生とかにしておけよ!」

ひとしきり叫んで気が済んだのか、彼は地面に腰を下ろして自分のデイパックをあさり始める。
古今東西のパロロワ参加者がネタを繰り広げるクロススレの住人だけあって、彼はカオスな状況への適応がやたら早かった。

「さて、支給品支給品……。おっ、これはなかなかの当たりじゃないか」

デイパックから出てきた5枚のカードを手にして、彼はにやりと笑う。
その直後、彼の耳に女性の叫び声が飛び込んできた。

(ちっ、早速戦闘かよ!)

声の主を助けにいくべきか、逃げるべきか。少し悩んだあと、彼は前者を選択する。
どうせ自分は一発ネタのために呼ばれたような参加者だ。すぐ殺されるに決まっている。
なら、かっこつけて死んだ方が得じゃないか。
そう考え、彼は声のした方へ走り出した。


数分後、彼は現場へと到着する。そこにいたのは全身から煙を上げ倒れ込む女性と、二足歩行のウサギだった。

「お前……。なんでこんな事を!」
「ノリ」

彼の詰問に、ウサギは悪びれる様子もなく答える。

「それだけでこんな事を……。お前人間じゃねえ!」
「イヨは元々人間じゃないもん。そんなつまんないボケをかますお兄ちゃんは成敗なり!
 イヨッペビーム!」

イヨと名乗ったウサギの耳から、レトロな効果音と共にビームが放たれる。
それに対し、作成人はすかさず手にしたカードを掲げた。

「トラップカード発動! 聖なるバリア・ミラーフォース!」

宣言と同時に、作成人の前に光の壁が出現する。それによってビームは跳ね返され、イヨ自身を襲った。

「うにゃ!?」

至近距離であったがゆえに回避が間に合わず、イヨは自分の攻撃をまともにくらって倒れた。

(このぐらいで死ぬやつじゃないよな……。しかし、俺にこんなファンシーキャラを殺す度胸はないし……。
 ここはやっぱり……逃げるんだよお!!)

倒れていた女性を担ぎ上げ、作成人は全速力でその場を去る。
幸い女性はまだ息があるようだ。どこかで治療してやれば死ぬのは免れるだろう。

(しかし、初っ端からこれだけのことやっちゃったら……。やっぱり早死にするんだろうなあ……)

溜め息を漏らしながら、彼はなおも逃走を続けた。


【A-5 都市部/一日目 深夜】

【ランキング作成人@パロロワクロスネタ投下スレ】
【服装】クロス(十字架)が大きく描かれた服
【状態】健康、ネガティブ思考
【装備】なし
【道具】支給品一式、DMカード(聖なるバリア・ミラーフォース(24時間後まで使用不能)、他4枚)@ニコロワ
【思考】
基本:どうせすぐ死ぬだろうから、それまで精一杯活躍する
1:治療できる場所……病院とかあったっけ?

【黒井ななこ@らき☆すた】
【服装】いつもの教師らしい服装
【状態】ダメージ(大)、気絶
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
0:気絶中


その頃、イヨは……。

「てへっ、失敗失敗。さあ、次いってみよう!」

何事もなかったかのように起きあがり、適当な方向へ歩き出していた。


【イヨ@アニマル横町】
【服装】赤のワンピース
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
1:気分に任せて行動する。


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