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その名は101

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その名は101 ◆h3Q.DfHKtQ


猫屋敷は崩壊した。
イフリートが放った炎と衝撃は、
屋敷を完膚なまでに破壊していた。

残骸は、落とし穴などを通して地下迷宮にまでなだれ込み、
炎は石畳も焦がした。
しかしそれらも、じきにトラップの濁流に洗い流された。
地下迷宮は完全に水没していた。

しかし…

「ククク・・・」

だが、しかしっ!

「クククク・・・・!」

スペランカー先生は死んではいなかった!

「はーっ、はっはっはぁあっ!最高にハイってやつだぁぁぁぁっ!」

瓦礫の上で某吸血鬼漫画家の描いた漫画みたいなポーズを取って哄笑しているのは、
我らがスペランカー先生に他ならない。

いや、本当に彼はスペランカー先生なのだろうか?

そもそも、スペランカー先生の虚弱体質で、
あの「上は大火事、下は洪水」の絶対絶命の状況から、
どうやって生き延びたと言うのか。

はたして、スペランカー先生の様子は、かつての虚弱な彼とは一変していた。

目に、体に、邪悪な精気が満ち溢れ、
オーラのように体外に立ち上っいる。

そんな彼の足元には焦げたズタ袋が転がっている。

違う、ズタ袋ではない。
コレは…

「くくく、もっと試してみたいな・・・この力を!」

事切れたハエ叩きの手に他ならなかった。


絶対絶命の瞬間、
スペランカー先生の脳裏に閃いた物。
それは、デイパックに入っていた支給品の一つ。
余りにもの胡散臭さに、
無視してデイパックに入れっぱなしにしていた物。

(あれを使えば・・・)
そう考える先生だったが、ここでいくつかの懸念が頭を過る。
第一に、この支給品の説明がまるで信用できない胡散臭い物な点。
よりにもよってこの支給品、
体内にある液体を注入する…、つまりある種の薬品なのだが、
本当に安全な物と言う保証は何処にも無い。
第二に、この状況で果たして時間的に間に合うのかという点。
しかし・・・

グワォォン!

最初の残骸が、石畳の床に落下する。
火の粉が先生の頬をよぎった。

水は、既に膝にまで達している。

(ええい、ままよ!)
スペランカー先生は、デイパックから素早くそれを取り出した。
それは真空パックに入った巨大注射器。
中には、真っ赤な液体が満ちている。
先生は、素早く真空パックを開くと、
注射器の針を素早く腕に突き刺し、
内容物を体内に注入した。

その瞬間、

「おおおおおおおおおおおおおおっ!」

名状しがたい感覚が全身を貫く。
そう、まるで、
『全身が別のモノに作りかえられていくような』


先生は、左手でハエ叩きの手を掴むと、
石畳の床を蹴って跳躍した。

その飛翔高度は、
先生の虚弱な肉体で到達し得る領域を
明らかに凌ぐものである。

さらに驚くべき事に、
先生は落ちてくる屋敷の残骸を足場にさらに跳躍を繰り返し、
見事地下から脱出してのけたのだ。

しかし、屋敷の一階に到達した時、
先生に危機がせまる。
大理石の塊が、先生の頭めがけて落下して来たのだ。
が、

「はぁっ!」
先生の体より、不可視の何かが迸った。
すると、大理石の塊は空中でいったん静止したかと思うと、
明後日の方向へ飛んで行った。

この後も、同様の光景を何度か繰り返した後、
先生は見事に危機を脱した。


先生が体内に注入した物は何であったか。
それは、ある人物の血液であった。

『101の血液』

説明書きにはこう記されていたが、
では101とは誰なのか。

101とは、アメリカ中央情報局(以下CIA)の
コンピューターにおけるある少年の登録番号である。
その少年の名とは山野浩一、別名“バビル二世”…
かつて同じ超能力者で、
世界の制覇を目論んだ男、ヨミの野望を挫いた正義の超能力者、
そして、五〇〇〇年前、地球に不時着した宇宙人『バビル』の子孫にして、
その遺産『バベルの塔』と『三つのしもべ』の後継者として認められた、
一人の少年の登録番号に他ならないのだ。

バビル二世=山野浩一は恐るべき超能力者であったが、
その超常の力の源は、その血液にこそある。
そして、彼の血液を輸血された人間は、
浩一と同じ超能力を得るのである!

この事に眼をつけたアメリカCIAが、
浩一を騙して血液を盗み取り、多くの超能力工作員を作り出した。
先生に支給されたのは、その時CIAが入手した浩一の血液だったのだ。

これにより、先生は超常の力を手に入れ、
あの危機から脱出したのである。


独裁者が暴走するのは何故だろう。
思うに、彼の権力には際限が無く、
誰も彼を制止出来ないからだろう。

人は普通、急に強大な権力や、莫大な財産を手に入れてしまうと、
まるで別人になったかのように精神を暴走させる。

強大な力は人を狂わせる。

では、人から蔑まれる虚弱な人間が、突如超人の力を手にれてしまったら?

結果は目に見えている。

「クハハハハハッ!すごいよ、この力!
身体に力が漲ってる!もう、誰にもゲーム界最弱だなんて言わせない!」

ハエ叩き手は、暴走した先生の超能力の実験台にされて殺された。
先生が新たに手に入れた力の一つ、
「エネルギー衝撃波」により、内部からズタズタにされたのだ。

当然手に入れた力に、先生の精神はふやけきっていた。
彼は、今の自分なら神でも殺せるような妄念に取り憑かれていた。

「ははは、あはははははははははっ!」

暴走する先生は、更なる「実験台」を求めて走り出し、
その背中は、瞬く間に森に消えていく。

彼は完全に忘れていた。
説明書きに書かれていたこの一文を。

『能力の使いすぎは自滅を招きます。精々注意してね!』

【ハエ叩きの手@マリオペイント 死亡】


【1日目 午前/H-4 森】

【スペランカー@スペランカー】
【状態】暴走、超能力者化
【装備】デスクリムゾン@デスクリムゾン、懐中電灯@現実、ブライオン@LIVEALIVE
【道具】基本支給品一式、しんのゆうしゃの未確認不明支給品0~2
    ピッケル@真女神転生if、不明支給品0~2
【思考】
 基本方針:超能力で好き勝手暴れまわる
1:実験台を探す。
【備考】
※殺し合いの事は忘れています。
※放送を聞き逃しました。

※現在の先生は超能力者です。
以下の能力が使用できます。

★超体力・超感覚
人間の潜在能力を引き出せるので、
常人の何十倍もの筋力で超スピードの運動能力やジャンプ力・怪力を発揮する。
視力・聴力も非常に鋭敏で事前に本能的に危機を察知するなどの超感覚もある。
★超再生能力
瀕死の重傷を負っても短期間で回復できる。
★フライング能力
どんな高い所からもクルクル回転しながら猫のように受身をとって着地する。
★テレパシー
他人の心の中を読んだり、遠隔地にいる相手に自分の意思を伝えたりする。また他の超能力者から読まれないように自分の心にバリアーを張ることもできる。
使用するには、30秒から1分の精神集中が必要。」
★催眠術
特殊な眼光で一瞬にして相手を催眠状態にして意のままに操る。
効果の持続時間はそれほど長くない。
★変身能力
顔の筋肉を変化させて他人の顔になる。
全身の筋肉も同様に変化させ、別人になりすますことができる。
★発火能力
全身から火炎を発する超能力。
主に全身から高温の炎を吹き出し、体当たりする。
★精神動力(テレキネシス)
念力で周囲の物体を自由に動かすことができる。
岩を飛ばして敵にぶつける、ミサイルの軌道を変える、敵の乗物同士を衝突させる、
建物に振動を加えて崩すといった使い方をする。
この能力を使う際は、片膝を着き、
下に向けて伸ばした両腕を交差するポーズを取る事が多い。
★エネルギー衝撃波
腕から衝撃波を放って相手の内臓をズタズタにしてしまう。
凄まじい威力を持つが、相手と組み合わなければ放つことが出来ない。
大量のエネルギーを消費するため、使い過ぎると老化現象を起こす。

◆超能力のデメリット
超能力は強力だが、決して無限ではない。
使えば使うほど激しい疲労を起こし、
急激に力を消耗すると老化現象をおこす。
また、力の源である血液を大量に出血すれば力は弱まり、命を落とす。

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上は大火事、下は洪水、これな~んだ? スペランカー Flame and bomb
上は大火事、下は洪水、これな~んだ? ハエ叩きの手 GAME OVER

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