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帝様がみてる ◆.pKwLKR4oQ



『ああ、殺し合いに熱中している皆さん』
「何を始める気だ」

不穏な挨拶が、澄みきった青空に木霊する。
殺し合いの箱庭に集う参加者の一人である帝が、訝しげな表情を浮かべながら、どこからともなく聞こえてくる社長の声に耳を傾ける。
穢れを知らない心身を包むのは深い色の束帯。
袴の裾は乱さないように、黒い冠は翻さないように、落ち着いて話を聞くのが帝としての嗜み。
何処とも知れない正体不明の島。
ここは殺戮の園。

 ◇ ◇ ◇

「人は見かけによらないものなのだな」

帝は目の前で起こった出来事について考えていた。
社長による放送によりかぐや姫の生存が確認されてからしばらく経った時だった。
一応放送では海賊マークより聞かされていた孫悟空や緋村剣心などといった強者も死者として名を連ねていた。
しかも放送までに死んだ参加者は全体の約半分に匹敵する程の人数だった。
つまり想像以上に殺し合いは激化していると考えて間違いない。
そんな事を考えつつアタッシュケース型時限爆弾の齎す結果を見届けるために曲がると転ぶ男を尾行していたのだが、その男の前に突然別の男が現れたのだ。
下賤な奇声を上げながら走って来た男はその勢いのままに曲がると転ぶ男に向かって行き――

「な!?」

――次の瞬間全身から焔を噴き出しながら突っ込んでいき、曲がると転ぶ男を焼き殺してしまった。
しばらく火に包まれる苦痛を体験させられて男は声にならない悲鳴を上げていた。
そしてその声はすぐに聞こえなくなってしまった。

(これでは爆弾の威力が分からないではないか!)

帝がそう心の中で忸怩たる思いになった時、惨劇の現場である橋の上で動きがあった。
橋の上に落ちたアタッシュケースから光が漏れかけていたのだ。
それが爆弾の起爆だと悟った帝はこれから確認できる爆弾の力を見ようと橋の上に注目した。
そして焔を纏った男が何か不可視の力を使って天高く爆弾の光を放つ様子を一部始終目にしたのだった。
男は橋が焼け落ちる前に橋を無事に渡りきって、来た時同様何かを喚きながら走り去って行った。

「なるほど、ここにはあのように怪異な技を使う者もいるようだな。用心せねばなるまい」

もしあのような者に会えば自分などあっという間に殺されてしまうだろう。
帝は己と男を比較してすぐにそう結論を出した。
だがかぐや姫を救うために殺して回ろうとすれば、いつかはあのような者とも対峙しなければいけなくなるだろう。
王様ゲームを使うという手もあるが、上手くいく保証はどこにもない。
最悪近づいただけで殺される可能性もある。
そのような軽はずみな行動は慎むべきだろう。

(やはり早急に手駒もしくは集団と手を結ぶが上策か)

人数が多ければ相手が強くても対処のしようはあるが、逆にいくら人数が多くても烏合の衆では意味がない。
人数の有利とその集団の中身。
その辺りの塩梅は実に難しいが、ここで悩んでいても仕方がない。
それに集団に潜り込んで勝手に人が減るのを待つという手もある。
だがこちらは時間をかける分、かぐや姫を危険に晒す時間が長くなるという欠点がある。

(とりあえずかぐや姫を見つける事が急務か)

当面の目的地は北にある武器屋という建物だ。
この時間なら禁止エリアになる場所に興味を抱いて参加者が集まる可能性は高い。
同じような場所に南の猫屋敷が該当するが、火が立ち上っているようなので近づくのは止めておいた。

「かぐや姫! 私が、必ずや……」

燃え落ちた橋を帝様がみてる――決意に満ちた瞳で。

【1日目 午前/F-3 焼け落ちた橋が見える茂みの中】
【帝@竹取物語】
【服装】黒い冠に黒い束帯(着物みたいなやつ)
【状態】冷静
【装備】なし
【持ち物】基本支給品一式、王様ゲームセット@王様ゲーム、9mm拳銃@現実、札束の詰まったスーツケース@ハヤテのごとく!、逆刃刀・真打ち@多ジャンルバトルロワイアル
【思考】
 基本:かぐや姫に逢いたい。
 1:かぐや姫のためなら殺人でも何でもする。
 2:しばらくしたら禁止エリアになるC-3(武器屋)に向かう。
 3:集団と結託する。
 4:知らない物が多いな……
【備考】
※爆弾の威力を知りました。


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ババ抜き ヘタレになって何が悪い!
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