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明日に向かって撃て!

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明日に向かって撃て! ◆h3Q.DfHKtQ



「と、言う訳で武器屋にやって来ました」
「猫さん…誰に話しかけてるのかな、かな?」

「C-3」に存在する「武器屋」の前に、
レナ、カンパネルラ、kskロワ住人の三人(?)は、いた。

先ほどの高嶺響との戦闘で、装備の殆どを失ってしまった彼らは、
取り敢えず響と万が一再会しても正面から戦えるだけの装備を入手すべく、
一路南へ、武器屋を目指して爆走して来たのだ。

武器屋のある「C-3」は、後数時間もすれば禁止エリアになってしまうため、
出来るだけ早く行った方がいいと、
響から逃げる為もあってかなりのスピードで走り続けてきたレナ達だったが、
その御蔭か思いの他早く武器屋に到達する事が出来た。

「とにかく…入ってみるんだよ、だよ」
「そうですね。時間も無いし…さっさと入りましょう」
「モフモフが言うなら仕方ないな。入ろう」

かくして三人は武器屋に入った訳なのだが…

「うわー!かぁいいものが一杯だよ!」
「・・・ここ本当に『武器屋』なんですかね?」
「うぉぉぉぉぉっ!モフモフグッツが一杯だぜぇぇぇぇっ!」

当の『武器屋』の品揃えなのだが、これが又支離滅裂、雑多極まりなく、
商品の陳列の仕方も出鱈目で、怪しい雑貨屋、でなければ池袋のドン○ホーテといった有様である。

武器の事など忘れて、完全に自分の趣味に走り出したレナとkskロワ住人を余所に、
武器屋内部を入念に物色するカンパネルラだったが…

「うーむ…中々いいものが無いなぁ…」
ハリセン、ピコハン、笑い袋、任○堂DS、マネキン、羽布団、竿竹…
まるで一貫性の無い、そもそも武器ですら無い意味不明の品々ばかりが並び、
肝心の武器がまるで見つからない。

「そもそも、本当にここ武器屋なんですかね?」
改めて地図に『武器屋』を再確認してうーむと唸るカンパネルラ。

「猫さ~ん、見て見て!」
そんなカンパネルラの肩を、レナが軽く叩いた。
「何ですかレナさん?」
「ほら、かぁいい鉄砲なんだよ~っ!はぅぅっ、おっもちか~えり~~☆」
「へっ!?」

“てっぽう”?
レナの発したその言葉に、カンパネルラは振り返ってレナの手にしたものに眼をやる。

「お手柄です、レナさん」
「はぅ?」
カンパネルラの笑顔に、レナは小首を傾げた。



数分後、三人はその『コーナー』で装備品を物色していた。
ここの店長の趣味なのだろうか、雑多な店の中で、
このコーナーだけが『ある種類』の品物だけで固められていた。
それは…

「いやー、西部劇なら僕の得意な分野ですから…よかったですよ」
カンパネルラが、ガンベルトを腰に絞めながら呟く。
そう、このコーナーは、西部劇関連の物品で統一されたエリアだったのだ。
カウボーイハット、ガンベルト、ジーンズ、拍車、ブーツ、蹄鉄、そして銃と、
西部劇関連のあらゆる道具、武器がそろっている。
そして3人は、カンパネルラの指導のもと、共同で装備を物色していた。

えっ!?何でカンパネルラが西部劇に詳しいかだって?

「そりゃ、僕の原作者の一人である、ますむらひろし先生が西部劇マニアで…」
「猫さん、そういうメタなセリフは自重なんだよ、だよ」

◆h3Q.DfHKtQは、ますむらひろし先生のファンなのでよく知っているのだが、
この人は西部劇と、猫と、ビートルズと、白土三平を何よりも愛しており、
初期の短編集を読めば、二足歩行の猫がリボルバーで犬と早撃ち勝負をするという、
かなりシュールな話を読む事ができたりする。

「そして何より◆h3Q.DfHKtQ自身がマカロニ…」
「 ネ コ さ ん 」
オヤシロモードのレナがむんずとカンパネルラの口を塞ぐ。
「喋りすぎは命に関わるんだよ、だよ…」
「・・・・」
流石に命の危険を感じたのか、カンパネルラは少し黙る事にする。

「よりどりみどりなんだよ、だよ!」
気を取り直して再び装備の物色に戻るレナ。
その腰にはガンベルトが巻かれ、特製品のホルスターには、
かなり特徴的な外見をした拳銃―レナが最初に見つけて来た拳銃―が収まっている。

コルトSAA(シングル・アクション・アーミー)“バントラインスペシャル”

正式名コルトM1873、“ピースメーカー”の名で有名な西部を代表するリボルバーの中で、
五挺のみ特注された言う伝説のリボルバーである。
(レナがホルスターに差しているのはその模造品だが)

西部劇の小説家ネッド=バントラインが、
西部開拓に貢献した五人のガンマンに送ったと言われる特注製のコルトSAAで、
SAAシリーズで一番長い銃身を持つ騎兵用の物の、
7.5インチよりも長い、12インチの長大な銃身を持つケレン味溢れるリボルバーである。

特にレナが装備している代物は、西部の伝説的ガンマン、ワイアット=アープに贈られたと言う、
何と12インチよりもさらに長い16インチ(約40センチ)の長さを持つ変態的な銃であった。

普通、こんな拳銃を片手で振るえる物ではないが、
流石片手で斧や鉈を振り回す少女、難なく使いこなしているようだ。


「はう~っ、これもかぁいいよ~」
「おや、レナさん。中々お目が高い」
レナが新たに手に取ったのは、
「西部を制服した銃」の異名をとる傑作ライフル、ウィンチェスターM1873であった。
コルトSAAと弾丸の互換性を持つ、この特徴的なレバーアクションのライフルは、
外見的美しさもあって、今尚人気が高く、同系列の発展型の銃は、猟銃として世界中で現役である。

「“ピースメーカー”と弾の互換性がありますから、弾も何箱か持っていった方がいいと思いますよ」
「はぅ~、全部お持ち帰り~」
カンパネルラの助言に従い、弾丸の詰まった箱を、何箱かデイパックに入れて行くレナの傍らで、
カンパネルラは予備の“弾倉”の準備をする。

カンパネルラは三挺の銃を装備している。
拳銃を二挺、左右のホルスターに、腰に小銃を一挺の計三挺である。

カンパネルラが用意している“弾倉”は、この二挺の拳銃用の物であった。

“レミントン・アーミーモデル”、正式にはレミントンM1858、
それがカンパネルラの腰に納まっている拳銃の名である。
SAAに比べると旧式の、アメリカ南北戦争で活躍したパーカッションリボルバーである。
ただ、カンパネルラの持っている物は、実包を使用できるように改造された物だった。

この手の旧式リボルバーは再装填の際に、
あの蓮根型の弾倉を丸ごと外してしまわなくてはならないのだが、
この原始的機構を逆手に取って、オートマチック拳銃のマガジンの様に、
弾丸を装填した状態の予備の弾倉を用意しておく事で、
弾丸が尽きれば新しい弾倉に取り換える、というふうにする事で、
再装填が遅いというリボルバーの欠点を克服する事ができるのである。

自分用の二挺以外のレミントンをバラし、弾倉だけを取り出し、弾丸を込める。
この作業を6回ほど繰り返し、都合6つのマガジンが出来上がる。
これを、右肩にかけた雑嚢に入れれば完成だ。

次いで、カンパネルラは腰の小銃用の弾丸をデイパックに入れ始めた。
小銃用と言っても、実は拳銃弾と同規格だったりするだが。

何せ、レナが持ってる銃と同じ、ウィンチェスターライフルなのである。
ただ、カンパネルラが持っているのは“M1892”バージョンで、レナの持つ“M1873”の後継機だ。
その上、銃身と銃床を切り詰め、レバー部分を大きく広げた事を特徴とする、
通称“ランダルカスタム”と呼ばれる改造銃なので、外見的にはかなり異なる。

これはテレビドラマ西部劇、「拳銃無宿」の主人公、ジョッシュ=ランドールが使っていた改造銃で、
装弾数が少ない反面、片手での素早い射撃、再装填が出来、外見的にもカッコいいので、
非常に人気の高い代物であった。


「モフモフ…俺の使えそうなの何かないかな?」
ある程度弾丸をデイパックに詰め込んだ所で、カンパネルラの背後からkskロワ住人の声が掛った。

「貴方はあんまり銃を使えないみたいですし…これなんかどうです?」
そう言ってカンパネルラが棚から取ったのは、水平に銃身が二つ並んだ小銃だ。
鳥撃ちなどに使用される散弾銃で、それぞれの銃身に一発ずつ装填するタイプであり、
撃鉄がそれぞれの銃身に個別に付いていて、引き金も二つ付いている。
上でも書いたとおり猟銃だが、機構が単純で扱いやすく、入手も容易で、
何より至近距離での威力は拳銃などを遥かに凌ぐため、武器としても良く使用された物だ。
二つの引き金を針金で結び二発同時に撃てるようにしたり、
銃身、銃床を切り詰め、バイオリンケースに入れて持ち歩いたりと、
ギャングや、禁酒法時代のマフィアなどに好んで使われた代物である。

「標準が甘くても取りあえず当たりますし、難しい整備もいりませんしね」
「モフモフが勧めるならそうしよう」
「猫さ~ん!あっちに射撃場があったから軽く練習してくるね~」
「はーい、僕もすぐに行きます。住人さん…貴方も腰の拳銃の練習しとかないと…」
「モフモフが勧めるならしょうがない」

クロケット帽を被り、腰のガンベルトにレナから譲ってもらった拳銃を下げたkskロワ住人と、
散弾銃用の弾丸を物色した後、二人もレナの後を追った。


かれこれ三十分ほど後、『武器屋』の正面玄関に、3つの人影が現れた。
まるで西部劇の登場人物の様に、ハットを被り銃を構え、
三人共に仁王立ちしている様子はまるで映画のワンシーンだ。

「取り敢えず…他の人に話を聞くんだよ、だよ」
「まずはそんな所ですかね…まあ、暇ですし、手伝いますよ貴方の人探し」
「俺もモフモフに従う事にするぜ」

射撃場で一通り射撃の練習をした後、
彼らは今後の方針について話し合った。

驚くべき事だが、実は彼らの誰一人として、
この殺し合いの場で具体的に何を指針に動くかと言う事を、決めていた人間は一人もいなかったのだ。

レナとカンパネルラは地下迷宮を探索していただけで、
kskロワ住人はロリッ子をプニプニしていただけと、
まるでロワに放り込まれた人間のやる事とは思われない事ばかりしていた彼らだが、
放送を聞いた事と、アリオトが七色光線で溶かされるのを目撃した事もあって、
そろそろ真剣に考えにゃアカンとなった訳で、この殺し合いの場でどう動くべきかを話し合う事にした。


兎に角殺し合いに乗らない事では共通した彼らだったが、
カンパネルラとkskロワ住人には、具体的に何かしたいと言う欲求が希薄であった。
唯一、明確に「したい事」があったのはレナだけで、
それは「“部活”の仲間を探したい」と言う物だった。

前原圭一、古手梨花、北条沙都子の三人は、竜宮レナにとっては何人にも代えがたい大切な仲間だ。
今までは失念していたが、放送とアリオトの死で、今更ながら彼らの事が心配になっていたのである。
最初の放送でこそ呼ばれなかったが、もし彼らの名前が呼ばれていたと思うと…
レナは少し寒気の様な物を感じた。

幸い、同行者二人は特にする事が無いので、暇つぶしに手伝ってくれると言ってくれた。
一人ではできない事も、皆でやれば絶対出来る。
それは、レナが非常によく知っていることなのだ。

「じゃあ、チーム“ワイルドバンチ”ごぉ~!」
「「おー」」

三人一緒に行動するのだから、何かチームの名前が欲しいと言ったレナに対し、
カンパネルラが提案した名前が「ワイルドバンチ」だった。
(「さしずめ僕はサンダンス・キッド」とかカンパネルラは同時に呟いていたが、
レナとkskロワ住人には何の事かよく解らなかった)

残りの二人も気に入った、この名前を旗印に、三人は殺し合いの荒野へと繰り出す。

さあ、勇敢なるガンファイター達よ、
明日に向かって撃て!



【1日目 午前/C-3】

【チーム“ワイルドバンチ”】
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
【服装】:白のワンピース、カウボーイハット、ガンベルト、頑丈な革ブーツ
【状態】:Lv65、健康
【装備】コルトSAA“バントラインスペシャル”16インチver(6/6)@現実
    ウィンチェスターM1873(14/14)@現実
    大型トマホーク@現実
【持ち物】:基本支給品一式、予備弾薬(60/60)@現実
【思考】
1:部活メンバーを探し、皆で脱出する。
2:高嶺響が気になる

【カムパネルラ@銀河鉄道の夜】
【服装】テンガロンハット、上だけタキシード、黒いスカーフ、ガンベルト
【状態】Lv85、健康
【装備】レミントンM1858(6/6)@現実×2
    ウィンチェスターM1892“ランダルカスタム”(7/7)@現実
【持ち物】基本支給品一式 、雑嚢、予備弾倉×6@現実、予備弾薬(21/21)@現実
【思考】
1:レナの人探しに付き合う。
2:僕はサンダンス・キッド

【kskロワ住人@kskアニメキャラバトルロワイアル】
【服装】クロケット帽、Tシャツ、ジーンズ、ガンベルト
【状態】健康
【装備】ブルーノCz・M75カスタムスピアハルバード(∞/15)@オリロワ
水平二連式10ゲージ散弾銃(2/2 予備弾数14)@現実
【持ち物】なし
【思考】
 1:モフモフに従う
 2:ケモノともふもふしたいよー
 3:ロリっこかわいいよー
【備考】
※スピアハルバードが弾数無限だからって調子に乗って使うと熱が籠ってきてとんでもない事になるかもね。


時系列順で読む


投下順で読む


『戦いの詩』 竜宮レナ 行くと死来る~徒死~
『戦いの詩』 カムパネルラ 行くと死来る~徒死~
『戦いの詩』 kskロワ住人 行くと死来る~徒死~


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