それはとっても嬉しいなって ◆.pKwLKR4oQ
一歩、二歩、三歩、四歩、五歩。
『これより先は進入禁止エリアだ。28秒以内に引き返さなければ首輪を爆破させる。28、27、26……』
地面に印を付けてから後ろに大きく一歩。
左に一歩、二歩、三歩、四歩、五歩。
右に一歩、二歩、さ(ry
左に一歩、二歩、三歩、四歩、五歩。
右に一歩、二歩、さ(ry
『これより先は進入禁止エリアだ。28秒以内に引き返さなければ首輪を爆破させる。28、27、26、25、24、23……』
地面に印を付けてから後ろに跳んで一歩。
左に大きく一歩、二歩、三歩、四歩、五歩、六歩。
右に一歩、二歩、三歩、四歩。
左に大きく一歩、二歩、三歩、四歩、五歩、六歩。
右に一歩、二歩、三歩、四歩。
『これより先は進入禁止エリアだ。28秒以内に引き返さなければ首輪を爆破させる。28……』
地面に印を付けてから後ろに大きく一歩、二歩、三歩。
「なるほど、そっちはどうだ」
「豹馬の旦那、ぴったり北に一直線で間違いないですぜ」
「豹馬の旦那、ぴったり北に一直線で間違いないですぜ」
甲賀の忍者室賀豹馬とエロオコジョ妖精アルベール・カモミール。
一人と一匹がこのような行動をする原因は少々時間を遡る。
9時に禁止エリアになるI-6付近にいる参加者と接触しようと考えて北へ進んでいた豹馬はしばらくして奇妙な体験をした。
一人と一匹がこのような行動をする原因は少々時間を遡る。
9時に禁止エリアになるI-6付近にいる参加者と接触しようと考えて北へ進んでいた豹馬はしばらくして奇妙な体験をした。
『これより先は進入禁止エリアだ。28秒以内に引き返さなければ首輪を爆破させる』
突然首輪から社長の音声が流れてきたのだ。
最初は奇妙奇天烈な出来事に驚愕した豹馬だが、そこは甲賀卍谷十人衆の一人に名を連ねるほどの忍び。
すぐさま自らが置かれた状況を理解するや、一足で数メートルほど後退して事なきを得たのだった。
ひとまず落ち着いたところで記憶していた地図と先程の放送内容を照合。
瞬時にこの場がJ-6とI-6の境界付近という事は容易に推測できた。
最初は奇妙奇天烈な出来事に驚愕した豹馬だが、そこは甲賀卍谷十人衆の一人に名を連ねるほどの忍び。
すぐさま自らが置かれた状況を理解するや、一足で数メートルほど後退して事なきを得たのだった。
ひとまず落ち着いたところで記憶していた地図と先程の放送内容を照合。
瞬時にこの場がJ-6とI-6の境界付近という事は容易に推測できた。
(なるほど、やはり猶予はあるようだな)
最初に全員が集められた時に社長が命じたのは「最期の一人になるまで殺し合う事」であった。
つまり現状いくらかの例外があったとしても極力参加者同士で殺し合う事が望まれている状況だ。
それならば進入禁止エリアに入ったとしても即首輪爆破にはならないと踏んでいたが、果たしてその通りであった。
もしもそれで即爆破されるなら露骨に反抗を企てているキラやスザクが生きている事に説明が付かない。
つまり現状いくらかの例外があったとしても極力参加者同士で殺し合う事が望まれている状況だ。
それならば進入禁止エリアに入ったとしても即首輪爆破にはならないと踏んでいたが、果たしてその通りであった。
もしもそれで即爆破されるなら露骨に反抗を企てているキラやスザクが生きている事に説明が付かない。
(そうなると怪しいのは下か)
そして禁止エリアとの境界を調べる事も兼ねて、その付近の地面の調査を行ったのだった。
どのような仕組みかは知らないが、何かを仕掛けるなら普通は死角となる足元と相場が決まっている。
不思議と天沼矛で地面を掘る事は容易かったので作業は滞りなく進んだ。
特にエリアの境界線の交差する場所は念入りに調べた。
ちなみに豹馬自身は盲目だが境界線を割り出すのは然程苦労しなかった。
首輪から警告が流れる場所さえ正確に把握すれば造作もない。
カモにもコンパスで以て確認させたのでおそらく間違いはない。
しばらくすると豹馬はJ-6とI-6の境に沿って西へ進み、交差点を割り出し、ついにI-5とI-6の境を見出すまでに至った。
どのような仕組みかは知らないが、何かを仕掛けるなら普通は死角となる足元と相場が決まっている。
不思議と天沼矛で地面を掘る事は容易かったので作業は滞りなく進んだ。
特にエリアの境界線の交差する場所は念入りに調べた。
ちなみに豹馬自身は盲目だが境界線を割り出すのは然程苦労しなかった。
首輪から警告が流れる場所さえ正確に把握すれば造作もない。
カモにもコンパスで以て確認させたのでおそらく間違いはない。
しばらくすると豹馬はJ-6とI-6の境に沿って西へ進み、交差点を割り出し、ついにI-5とI-6の境を見出すまでに至った。
だが結局判明したのは地図の区分けが正しい事とエリア1つが10町弱つまり約1km四方である事。
確かにだいたいの距離が判明したのは大きい。
おおよそとはいえ距離が分かれば移動の際に余計な手間が省ける。
わざわざI-6の川下から西に向かって歩幅と歩数で距離を測った甲斐があった。
後からカモに川がある場所と境界までの比を確認してもらえばおおよその距離を求める事ができた。
おおよそとはいえ距離が分かれば移動の際に余計な手間が省ける。
わざわざI-6の川下から西に向かって歩幅と歩数で距離を測った甲斐があった。
後からカモに川がある場所と境界までの比を確認してもらえばおおよその距離を求める事ができた。
しかし肝心の交差点では目ぼしい発見はなかった。
あるいはもっと深く掘れば何か分かったかもしれないが、確証も無しにこれ以上時間を掛けるわけにもいかなかった。
だから今はここまでだ。
あるいはもっと深く掘れば何か分かったかもしれないが、確証も無しにこれ以上時間を掛けるわけにもいかなかった。
だから今はここまでだ。
「さて、行くか」
「あの、豹馬の旦那」
「ん?」
「えっと、あの出来れば兄貴を探す方向でいってもらえやしませんか?」
「なぜだ?」
「いや、そうしてくれると俺っち的には、それはとっても嬉しいなって」
「……一通りこの辺りを見回ったらC-6の豪邸に行く」
「ご、豪邸すか?」
「お前は袋の中で寝ていたから知らないだろうが、正午にキラとスザクという者達とそこで集まる手筈になっている」
「へー、そんな事が……」
「ネギと云う者の情報があるといいな」
「旦那あああ、恩に着ますぜえええ」
「あの、豹馬の旦那」
「ん?」
「えっと、あの出来れば兄貴を探す方向でいってもらえやしませんか?」
「なぜだ?」
「いや、そうしてくれると俺っち的には、それはとっても嬉しいなって」
「……一通りこの辺りを見回ったらC-6の豪邸に行く」
「ご、豪邸すか?」
「お前は袋の中で寝ていたから知らないだろうが、正午にキラとスザクという者達とそこで集まる手筈になっている」
「へー、そんな事が……」
「ネギと云う者の情報があるといいな」
「旦那あああ、恩に着ますぜえええ」
【1日目 午前/I-5南東部 I-6との境界付近】
【室賀豹馬@バジリスク~甲賀忍法帖~】
【服装】江戸時代の医者姿の装束
【状態】健康
【装備】ムラサーミャ&コチーテ@バッカーノ!、カモ@魔法先生ネギま!
【持ち物】基本支給品一式×2、天沼矛@古事記、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、首輪(ハルヒ)
【思考】
1:I-5周辺で情報収集と手足になりそうな者を見つけたい。
2:正午にはC-6の豪邸に赴く。
3:一応キラとスザクに協力する。
4:もしも殺し合いに乗った方が得策なら……。
【備考】
※死亡後からの参戦です。
※参加者が別の世界から連れて来られた可能性が高いと考えています。
【室賀豹馬@バジリスク~甲賀忍法帖~】
【服装】江戸時代の医者姿の装束
【状態】健康
【装備】ムラサーミャ&コチーテ@バッカーノ!、カモ@魔法先生ネギま!
【持ち物】基本支給品一式×2、天沼矛@古事記、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、首輪(ハルヒ)
【思考】
1:I-5周辺で情報収集と手足になりそうな者を見つけたい。
2:正午にはC-6の豪邸に赴く。
3:一応キラとスザクに協力する。
4:もしも殺し合いに乗った方が得策なら……。
【備考】
※死亡後からの参戦です。
※参加者が別の世界から連れて来られた可能性が高いと考えています。
【全体備考】
※1エリアはだいたい1km×1kmみたいです(概算)。
※1エリアはだいたい1km×1kmみたいです(概算)。
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