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第二回放送

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第二回放送 ◆YOtBuxuP4U



あー、あー。
マイクテスト、マイクテスト。
てすてすてすてす。
ハチキリ、ジャックモドシ、カイダン……カクメイ。

よし、今回も問題はないようだな。

お久しぶりだな皆。社長だ。
天気も良く快適な空が広がる中、よく殺し合いに励んでくれたな。
予告通り、六時間に一回の放送を再び始めるぞ。
内容は前回と同様、六時間の間に死んだ人と侵入禁止エリアの発表だ。
一度作業とか戦闘の手を止めてしっかりと聞くように。

ではまずは禁止エリアの発表だぞ。

13時から G-1
14時から A-8
15時から H-2
16時から D-8
17時から G-10
18時から E-4

以上の六つのエリアが侵入禁止エリアとなった。
そしてもちろん、これまでに進入禁止エリアとなった六つのエリアも引き続き禁止エリアだぞ。
さて、学がなくてもこの意味は分かるだろう。
一応はっきりさせておくが放送ごとに禁止エリアの数は増えていく。
参加者の皆が動けるエリアはどんどん狭まっていき、最後にはゼロとなる。
それまでに優勝者が決まらなければ――ここまで言えば分かるだろ?

現在の進行ペースならば言うことはないが、ここからもし死者が減るようであれば、
私のほうも禁止エリアの数を増やすなどの対策をとらせてもらうぞ。
死にたくなければ殺せ。生きたければ殺せ。殺したくなければ死ね。
殺したければ殺し続けろ。

さあ、死者の発表に移るぞ。
今回の死者は――


赤根沢玲子
秋山深一
アリオト
アルフレッド
片桐唯
カン=ユー
キリコ=キュービィー
剣菱悠理

狭霧嘉麻屋
サザエさん
ジェシー・コクラン
ジャンプ
テリー・ボガード
ハエ叩きの手
ハクオロ
マイメロディ
曲がると転ぶ男
ミンウ
リゼルグ・ダイゼル

ロアルド・アムンゼン
六条御息所
◆6/WWxs9O1s


――以上の24名だ。
前回までで参加者のおよそ半分が死んだが、
今回まででは参加者のほぼ三分の二がその命を散らしたことになる。
ここまで生き残った皆の者は、三人に一人の幸運な存在と言うわけだぞ。
誇りに思うがいい。光栄に思うがいい。
そして、その命をせいぜい大切にするがいい。

ちなみに一つ報告をしておくと。
前回の放送でボーナス情報として与えた怪しい洞窟。
勇敢にも、その最奥にたどり着いた者が幾名か現れたぞ。
怪しい洞窟の奥に何があり、何が起きるのか――それはここでは明かさないが、
現時点では、最奥にたどり着いた者は一人として死んでいないことだけを示しておくぞ。
改めて、興味のある者は洞窟を目指すという選択肢もあるかもしれないな……?

では、放送を終わ……ん……?

ヒッ

……いや、あーっと、ここで。CM。に入るぞ。


 ◆


ララララ♪ ララララー♪ ラララー♪
ラララ、七並べクッキングー♪

こんにちは! こちら移動レストラン へくとる デス!

ランチタイムにハンバーグ定食はいかが?

今なら通常600ARのところ、500ARでオマケのデザートつき!

他にもエッグトーストやトランプカレーなど定番メニューモリダクサン!

首輪に付いているARで快適なコロシアイライフを送ろう!

ララララ♪ ララララー♪ ラララー♪
ラララ、七並べクッキングー♪

そしてなんと!

南地区の一号店の人気にオ答エし、北地区に二号店がオープン!

一号店と同様にランダムに移動しているので探すのはタイヘン!

最初に へくとる二号店 を見つけたお方には トランプカレーをサービスですよ!

ララララ♪ ララララー♪ ラララー♪
ラララ、七並べクッキングー♪

移動レストラン へくとる デシタ! 


 ◆


……CMが開けたところで、もうひとつ発表することがある。
それはこの殺し合いの行きつく果てについてだ。
これからも貴様らには、最後の一人になるまで殺し合いを行ってもらう。
しかし、最後の一人になってその後どうなるのか……それは未だ明かしていなかったな。

そろそろ殺し合いという現実を認識した者が多くなっているようだし、軽く明かしておこう。
このバトルロワイアル、最後の一人になったものには。

「元の世界に戻る権利」と「報酬を得る権利」を与える。

ただし報酬が何なのかなどの詳しいことは、まだ伏せておこう。
報酬。この二文字から様々な思考を巡らせてみるといい。

なぜ詳細まで明かさないか? まだ分からないか。私は秘密主義だ。
会場に仕込んだ数々のギミック。
首輪に仕込んだ電子マネーの存在。
その他このバトルロワイアルを盛り上げるために仕込んだ様々な仕掛けは、
全てサプライズを演出したいがために秘匿してきたものだ。

例えるならば裏向きのトランプがどのカードなのか当てるようなスリル。
それを私は、貴様たち参加者に味わってほしいと思っているのだ。
――そしてそれこそが、私にとってのスリルでもある。私が味わいたい、スリルでもあるのだ。


ではこれにて放送を終了する。
また六時間後の私の放送を楽しみにしていてくれ。


 ◆


「ま、間に合った……」
「移動レストランのCMを流すというファインプレーがなければ危なかった」
「それにしてもどうしたんですか、キングハート様!? それに社長の一人!
 まさかいきなり、大事な話をするから放送を変われだなんて……。
 確かに報酬については伝えてなかったですが、キングハート様じきじきに伝えずとも」

 社長は冷や汗をかきつつ、マイクの前で厳かに佇むキングハートを見る。
 いままで徹底的に殺し合いを傍観していたキングハートだったが、
 なぜか今回いきなり変声機で声を変えてまで放送を替われと迫ったのだ。

「い、いや俺はただキングハート様に、邪鬼が報酬についての質問をしてきたと伝えただけで」

 怪しい洞窟の質疑応答ボックス担当の社長のひとり、
 邪鬼から質問を受けた社長もそわそわしながら社長を見つめる。
 あのあとすぐこの社長はキングハートにルール説明の不備を報告したのだが、
 すると突然キングハートはニヤリと笑い、放送を行っている部屋へと向かったのだ。
 ついてきてみればこの展開である。
 なぜいきなりキングハートはあらぶったのか?
 社長のうちの多くはその理由を推し量ることができないままでいた。
 そんな中――キングハートは口を開く。

「――当たり前だろう。私は今、すこぶる機嫌がいいのだ」

 言いながら振り返ったその表情は、地獄の底から天を睨むような、妖しい笑顔で――――。




【残り人数:55人】

【社長:残り49人】



※放送で移動レストラン・ヘクトルの存在とARについて一部明かされました。
 また、移動レストラン・ヘクトル二号店が北地区にオープンしたようです。


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