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俺の、最高の――

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俺の、最高の―― ◆.pKwLKR4oQ


ある魔法少女は友達になるには名前を呼べばいいと言った。
そんな至極簡単な事で、はじめはそれだけでいいと。
君とかあなたとかではなく、ちゃんと相手の目を見て、はっきりと名前を呼ぶのだと。
今まで全力でぶつかり合い、これから友達になる相手に向かって。

ある魔法少女はもうこの世界には存在しない名前を紡ぐ。
その名は彼女にとって最高の友達の名前。
もう誰も知りはしないその名を唯一人紡ぐのはその存在を証明するため。
その果てが歪んだ願いだとしても、彼女はその名を世界に刻み続ける。

名前。
それはこの世界において自己の存在を証明する言霊。
それは自己と他者を別個の存在として認識させるもの。

だから仮に名前のないものがいたとしたら、それはもはや真っ当な存在ではなく怪物の領域に足を踏み込んだ者なのかもしれない。

     ◆     ◆     ◆

この殺し合いに参加する全ての者を喰らい尽くすために放たれた名もなき怪物。
『線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)』ことクレア・スタンフィールド。
クレア曰くクレアは戸籍上死亡しているという事だが、他の参加者も主催者側もさして気にしていない。
ただこれからシャーネと結婚を考えているクレアにとっては新しい身分は早急に必要なものである。
そのため今回の殺しの仕事の報酬の一つとして『過去の消したがっている奴』の情報を考えている。
そんなクレアは現在メイドカフェ内のある物の前に立っている。

――では皆様が無事にこの殺し合いを生き延びる事が出来る事を祈っております。
――メッセージは以上です。

ピーという発信音を最後にクレアの目の前にある電話は留守番機能に録音されたメッセージの再生を終了させた。
実はこのメッセージほんの数分前に届いたものだったりする。
本当なら電話がかかってきた時点で受話器を取る余裕はあったはずだった。
しかし1930年代を生きるクレアからしてみればダイヤル式ではなくプッシュ式の電話は同じ電話とはいえ未知の部類に入る物だった。
そのため着信している間に受話器を取りそびれて、なんとか光るボタンで留守電機能に気付いて今に至る。

メッセージの内容を要約すると高嶺響が竜宮レナとカムパネルラとkskロワ住人を探していて、何かしら情報をもたらせばお礼をするというものだった。

残念ながらクレアはその3人の情報は何も持ち合わせていなかった。
だがお礼に関しては少し引っ掛かった。
そこでふと思い返したのが少し前にあった2回目の放送だ。
あそこでもバトルロワイアルと七並べという単語が出てきた。
先程の放送で新たに出てきた単語がこの留守電のメッセージにも出てきた。
あまりにタイミングが良いので出まかせな気がするが、それでも気が引かれる者は出てくるだろう。
ここまで参加者は順調に減っているとはいえ、参加者が少なくなればそれだけ遭遇率は低くなる。
なにより出来るだけ早く終わらせたいクレアからすれば参加者に出会い辛くなるのは避けたかった。
どうにかしてこの情報を上手く利用して参加者を一網打尽にできたら余計な手間が減るのだが。

(早いところこの仕事終わらせて、シャーネに、俺の、最高の――)

名もなき怪物は残りの参加者を喰らい尽くす算段を考える。
それは全てシャーネのため。
あの無口でナイフと軍服が似合う可憐な子に今では魂の名前となったクレア・スタンフィールドを預けるために。
その名前を彼女が口にしなくても構わない。
周囲から見てシャーネが何も話していなくてもクレアには全て分かっている。
なぜならそれがクレアにとっての世界だから。


【1日目 日中/D-2 メイドカフェ】
【クレア・スタンフィールド@バッカーノ!】
【服装】普段着(つまり車掌服)
【状態】健康
【装備】シャーネのナイフ@バッカーノ!、9mm拳銃(ルガーP08・8/8)@現実、お幻の鷹@バジリスク~甲賀忍法帖~
【持ち物】基本支給品一式×3、逆刃刀・真打ち@多ロワ、アイスピック@名探偵コナン、リフレイン@コードギアス、首輪×2(ルイズ、イヨ)、解体済み首輪(可憐)、メイド服
【思考】
基本:キングハートからの依頼(※)を遂行する。
1:『線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)』として参加者全員を喰らい尽くす(つまり皆殺し)。
2:留守電のメッセージの情報をどうにか利用できないものか。
3:首輪の構造、いったい……。
【備考】
※フライング・プッシーフット号でニューヨークに到着した次の日辺り(1932中盤付近)からの参戦。
※キングハートの依頼:全参加者の殺害(ただしクレアの気分次第で殺し合いに役立ちそうな参加者は生かす/報酬はクレアが望む情報ならなんでも提供する)。
※帝とヤムチャのこれまでの経緯(第202話俺がヘタレだと、そんなの絶対おかしいぜ!)を知りました。
※高嶺響からの留守電メッセージ(第221話12:31参照)を聞きました。


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私が真実を明らかにしようと心を決めた時 クレア・スタンフィールド [[]]


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