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ヘタレないとイイナ ◆idJgve9t0Y



夜空の星々はこの殺し合いの場においても、いつもと変わらず慈悲深く輝いている。


そして、殺し合いに巻き込まれたあの女も


いつものように美少女で


いつものようにマイペースで


いつものようにおしとやかで


いつものように可愛いもの好きで


いつものように紅茶を嗜好し











いつものようにほぼ全裸だった



        ☆          ☆          ☆


「はぁー、やな夢見ちゃった……現実なのね」

 白ウサギのぬいぐるみは大樹に寄りかかり、しんみりと呟いた。
彼女こそ、自分で世界を危機に追い詰めたのと同じくらいの数、世界を救った英雄、マイメロディ、通称マイメロである。

この程度の事件で動じるはずもない。マイメロがこれまでいた世界にも


 お隣さんの家をゴミだらけにしたり

 クラスメイトを全員男にしたり

 地球に隕石を落としたり

 裸でバイオリンを弾いたり

 世界を滅亡させたり

 可愛いマイメロを怖がったり


 と、変わった人その他存在がたくさんいた。だから、みんなに殺し合いをさせる人間がいてもおかしくない。まさに「そういう人もいるのよね」である。

 とはいえ、あんな命令をする人は悪い子だろう。だから、彼女は自分のなすべきことをする。

「さっきの人、そんなことしちゃ、めっだよ」

 通称マイメロは空間を叱り飛す。胸の中が清清しい達成感に満たされた。

 あとは大好きなウサミミ仮面さんに任せれば良い。彼女の唯一の装着物、ピンク色の頭巾をまさぐった。

 だが、そこには彼を呼ぶためのメロディタクトはおろか、空飛ぶ傘すら見当たらない。
 彼女はガックリとどこにあるのか分からない肩を落とすと、デイバッグがぶら下がっていたことに今頃になって気づいた。


――30分後


「はぁ、紅茶がおいしい」

 これで3回目の休息。マイメロディは探索を中断して、支給品の紅茶セットを活用する。ダージリンの優しい香りが肉体的疲労をほぐしていく。

 だが、生きたぬいぐるみとは実に欲張りだ。彼女はお茶だけで満足できず、茶菓子まで欲しくなってきた。

 デイバッグにないなら他所で調達すればよい。
マイメロは地図を広げると、西のメイドカフェに目が留まった。もしかすると、そこにケーキやクッキーがあるかもしれない。
 最低、小麦粉や砂糖さえ見つかれば、キッチンでケーキやクッキーを作れることができる。というよりも、菓子は自分で作る方が好きだ。たくさん作れば皆にも分けてあげられるだろう。


 マイメロはランチシートをデイバッグにしまうと、亀のような速度で軽やかに足を振り上げる。だがその刹那、背後から強い衝撃を受けて視界が暗転した。


        ☆          ☆          ☆


 荒野の盗賊、ハイエナヤムチャは首の冷たい感触を確かめていた。
こんな首輪を付けられたら、彼らに逆らえるわけがない。参加者全員を殺して優勝するしかない。

 もちろん、彼は盗賊であって殺し屋ではない。生き残るためとは言え、無差別に他人を虐殺するのは気分が悪い。
だが、地面に這い蹲り、彼らに媚び諂ってもタダで立ち上がる気は皆無だ。

そこでひとつの策がある。そう、ドラゴンボールだ。

 殺し合いから生還した後、ボールを7つ集めて参加者を生き返らせるのだ。そして、遺族から礼金をちゃっかりせしめれば大儲けできる。
女の子にあがらなくなるという願いは、その後でも良いだろう。

 だが、ヤムチャの楽観的な未来予想図は、数分も経たぬうちに亀裂だらけになった。一瞬の気の緩みを突き、何者かが彼の背後に滑り込んできたのだ。自分との距離はおそらく10m。

 ヤムチャは身構えたまま、すばやく振り返る。鎧のような出で立ちの人型ロボット。無表情のマスクが彼を嘲笑したように見える。

 レアメタルのボディから放たれる一片の温かみもない殺気、ヤムチャは握り締めた拳に湿り気を感じた。

ロボットは彼の焦りを無視してひとつの問いを放つ。

「ゼロというアンドロイドを知らないか」

「知らないな。アンタはそいつを見つけてどうするつもりだ?」

「……アイスボム、ボンバーシュート!」

 ロボットは直接問いに答えず、左手から爆弾を生み出して地面に叩きつける。半径数十mの大地が瞬時に薄氷で覆われる。


「な、なんだ、奴はロボットなのに妖術使いなのか!? くそっ、こんなにツルツルしてたらまともに戦えねえぜ」

 わざわざ敵に弱音を吐くヤムチャは弱り目に祟り目、ロボットは天高く舞い上がり、貪欲な鷹のように地上の男に狙いを定める。

 最悪の事態。彼はプライドを投げ打ち、何度も転びそうになりながらその場を走り去った。
これは敗走ではない、明日へと向かう戦略的撤退だと自分を励ましながら。


        ☆          ☆          ☆


 ヤムチャは息を切らして後ろを振り返る。天は彼に味方した。死神はいない。わざと見逃された気もしたが、深く考えないことにする。

 彼はあのロボットの強さを直に確認したわけではない。もしかすると、全力を尽くせば撃退できたかもしれない。
だが、こちらもただではすまないだろう。自分が目指すのは優勝、あれに勝つことではない。

(手始めにゼロとかいう奴を捜して、あのロボットの悪評を伝えてみるか)

 殺し合いに対抗するフリをして仲間を集め、邪魔者を退治するのがよい。
そして後々は、仲間が油断したところで奇襲をかけ、彼らも一網打尽にするのだ。

(少し後ろめたいが、ドラゴンボールがあるからな)


 この会場に武天老師のような超人がいたら、不意打ちすら無理かもしれない。
だが、彼に首輪を付けられる者がいるはずはないと、その不安を一笑に付した。


 それでも動揺してたのだろう、彼は足元がお留守になっていた。なにかもふっとしたものに躓き、地面に激突してしまった。

 ヤムチャは自分の失敗を誰も見てないのを確認し、軽く安堵した。

「誰だ、こんなところにぬいぐるみを捨てたのは。
 ……ん、このちっちゃいのもデイバックなのか。折角だから、俺様が有効利用してやるぜ」


 荒野の盗賊はデイバッグをぬいぐるみごと持ち去った。


【D-6西部 一日目深夜】 

【ヤムチャ@ドラゴンボールシリーズ】 
【服装】盗賊の服 
【状態】健康
【装備】なし
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~3、マイメロディ(下記参照)
【思考】基本:優勝した後、ドラゴンボールで皆を復活させる
    1:殺し合いに乗っていないふりをして仲間を集める
    2:ゼロという人物を探す(アンドロイドという単語は失念してます)
【備考】ピラフ編でピラフ城へ行く直前から参戦

【マイメロディ@おねがいマイメロディシリーズ】 
【服装】裸頭巾 
【状態】気絶中 
【装備】なし
【持ち物】支給品一式、紅茶セット、不明支給品0~2
【思考】基本:殺し合いには乗らない 
    1:メイドカフェでお菓子を作る
    2:ウサミミ仮面さんを召喚したい
【備考】2期終了後からの参戦です
    本人が小さいのでデイバッグもミニサイズです

【D-6東部 一日目深夜】 

【MAX@ボンバーマンジェッターズ】 
【服装】なし 
【状態】健康
【装備】なし
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~3
【思考】基本:優勝して帰還する
    1:ゼロが参加していれば破壊して、己の優越性を証明する
    2:長髪の男(ヤムチャ)をメッセンジャーとして利用
【備考】設定上、マイティが利用可能なボムはほとんど全て使えるはず
    参戦時期は後の書き手にお任せします

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