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結成!奇妙な凸凹トリオ

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結成!奇妙な凸凹トリオ ◆K4GSnyMLR6



変態騒動から約一時間。悠理と唯は悪夢の地・ハッテン場からの脱出中だった。

「だー! やっぱり腹減ったよぅ!」
「落ち着きのない子だな。少しは我慢しろ」
「唯は腹減らないのかよ?」
「日頃の精神修養さえ怠らなければこんな時に腹を空かすことはない」
「べーっだ! そんなんだからチビなんだよーだ! チビすけー! チビすけー!」
「むっ……」

少し険悪なムードになりかけたその時、少年の声がした。

「ねえそこのお兄さんたち」

「ん……?」

マネキンが人間の言葉を話している。
しかし悠理も唯もそのことは全く気にしてないようだ。

「おいマネキン! あたいと唯はあんちゃんじゃねえぞ!姉ちゃんとバァちゃ……」

ポカッ!

「いてて……ぶつことないじゃんかよ……」
「悠理が悪い。で、私たちに何の用だ? 人形の少年」

「はじめまして僕マイキー!」

「私は片桐唯だ。で、こっちが……」
「あたい剣菱悠理!」
「唯くんに悠理お兄さんだね! よろしくね!」
「お前人の話聞いてないだろ、あたいは姉ちゃんで唯はバァ……」
ポカッ! ポカッ!

「またぶったなー!」
「ぶたれる悠理が悪い」

二人に内心ひきつつマイキーは勇気を出して声を出した。

「あ、あの……」

「どした?」

「単刀直入にいいますね。あの……」

「やらないか、と言った暁には容赦なく殴り倒すのでそのつもりで」
「ひぃーっ!」

唯の凍るような目付きとファイティングポーズに早速びびって話を中断させるマイキー。

「おい、唯。マネキン相手に何を言ってるんだ」
「すまない……。さっきの変態の衝撃がまだ抜けきれないらしい」

「あ、もしかしてツナギでおち○ちん出してた変なおじさんのこと?」
「そうそう。そいつ! そいつのせいで唯、参ってるみたいなんだよ」
「僕もあのおじさんに会ったよ。変な人だけど悪い人じゃなさそうだった」
「だろ?」
「やめろー! あの者の話はするなー!」
唯が叫ぶ。

「「ご、ごめん」」
マイキーと悠理の声がハモった。

「いや私なら大丈夫だ。そ、それよりマイキー君、話の続きを」
「え? 変なおじさんの?」
「違う! 単刀直入に言いたいことがあるのだろう!?」
「うん。あのね、一緒に主催者の悪い人をやっつけてくれない?」

「わぁ! 面白そう! な、唯。やろうぜやろうぜ?」
悠理はすっかり乗り気なようだ。

「あ、ああ。しかし相手は怪しい術の使い手。幾ら私が打撃天使、悠理が格闘技の天才少女でも巧くいくか……」
「そんなのやってみなきゃわからないじゃん! マイキー、あたいはあんたの意見に賛成だぜ!」

「ありがとう……僕、話して良かった!」

唯の意見はおいといて、悠理と唯もマイキーと同じく打倒・主催者の道を歩むこととなったようだ。

「じゃあこれからよろしくね! 悠理お姉さん、唯おばあ……」

ポカッ! ポカッ! ポカッ!

マネキン相手にも唯は容赦ない。

「ひどいよ唯おば…唯ちゃん。頭殴られたから髪の毛がずれちゃったじゃないか」
「マイキー君が悪い。自分で直せ」
「とほほ。児童虐待反対。そういえば支給品はもう確認した?」
「そういえばまだだ! 食べ物入ってないかな食べ物!」
「ひとまず見るとしよう。強力な道具が入ってれば心強いのだが……」
「ちなみに僕もまだだよ! 主催者を一発で倒せるアイテムが入ってたら嬉しいなぁ!」
「流石にそれは入ってないだろう……」

それぞれ荷物の確認に入る。

「とほほ僕は藁人形と釘とハンマーだよ。これで本当に主催者を呪い殺せると思うほど僕は馬鹿じゃないもんとほほ」
「へへーん! あたいは強そうな剣だったぜ!」
「いいなぁ悠理お姉さん」
「でも食べ物がよかったなぁ……唯は?」

唯は何も答えない。

「?」

悠理が勝手に唯の荷物をあさる。

「すげぇ! 夜のおかずセットだって! あたいも夜食欲しかったよー」
「これを食うのか?」
「へ?」

悠理は夜のおかずセットを開封した。

「なんだよこれ! エッチなDVDじゃないか!」

「すずみやはひるの……??」
「それはゆううつと読む」
「こっちはまりあ様が見ているだって! こっちはfaith……」
「これ、真夏の夜の……なんとかだって! うわー男同士でなんかやってる!!」
「いちいち読まなくてよろしい」

騒ぐマイキーと悠理を後目に唯はため息をついた。

「なんだ。食べ物かと思ったらエッチなDVDかよ。いくらあたいでもこんな固いものたべられないよ」
「やだなぁ僕真っ赤になっちゃうよ」
「なってないよ?」
「所詮マネキンだからね!」
微妙にズレた悠理とマイキーの会話の横で、唯が怒りを爆発させた。

「……生娘にこんなハレンチな物を寄越すとは、あのド変態が!!!!!」

「ひぃぃーっ!」
唯の迫力にマイキーが悲鳴をあげる。

「マイキー君。悠理。私はあの変態鬼畜主催者を死んでも許さない。
必ずやあの変態主催者を倒す。共に戦おうじゃないか」
「おぅ! みんなで頑張ろうぜぇ!」
「う、うん! 頑張ろうね唯ちゃん! ところで生娘って何!?」
「あたい知ってるよ! 生娘ってのはエッチしたことがな……」

ポカッ! ポカッ! ポカッ! ポカッ! ポカッ! ポカッ!

夜のハッテン場に殴打音が高らかに鳴り響く。

「えーん。どうして僕までぶつのさ?」
マイキーはあっけなく無視された。

「そうだ。唯が使わないならあたいがこれ使っていい?」
「なっ! 何に使うつもりだ」
「これ敵に投げるんだよ!」
「な、なるほど。そういうことなら悠理が使いなさい」
「やったー!」
「そんな使い方よりいい使い方があるよ!
 これを必要としてるヤツがいるかもしれないだろ? 物々交換に使うんだよ!」
「そうか! マイキー天才だな」
「そんなのが欲しいなんてどう見ても変態じゃ……?」

唯の疑問はおいといて、こうしてマネキンと格闘娘とロリババアの奇妙な凸凹トリオが正式に結成されたのだった。

めでたしめでたし。


【J-5 ハッテン場/一日目深夜終了前】

【剣菱悠理@有閑倶楽部(漫画)】
【服装】制服
【状態】健康(とにかくお腹が減っている)
【装備】雷鳴の剣(ドラゴンクエスト6より)
【持ち物】支給品一式、唯に借りた夜のおかずセット(TMAのエロパロDVD三本+真夏の夜の淫夢)
【思考】基本:仲間を傷つけたくはないが悪い主催者はやっつける!
   1:唯と一緒に空腹を満たせる場所に行く
   2:仲間にも会いたい

【片桐唯@打撃天使ルリ(ドラマ)】
【服装】白っぽい聖衣
【状態】健康(多少の精神的ダメージ) 右手の打撃能力の封印解除中
【装備】無し
【持ち物】支給品一式
【思考】基本:許せない変態が多すぎるが、特に変態主催者を絶対に許さない。絶対にだ

    1:今はここ(ハッテン場)から逃げる
    2:変態・鬼畜に怒りの鉄拳を下す
    3:自分も父のような独裁者になってしまうのではないかという不安
※時系列的にはドラマの第6話前後。死ぬ前の状態

【マイキー@オー!マイキー】
【服装】しまむらで売ってる子供服
【装備】五寸釘、藁人形、金槌の呪いセット
【状態】元気だけどマネキン
【持ち物】支給品一式
【思考】仲間を集めて主催者打倒

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やっちゃった 剣菱悠理 『これからの身の上』
やっちゃった 片桐唯 『これからの身の上』
熱いぜマイキーさん マイキー 『これからの身の上』


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