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無能生存体 ◆QkRJTXcpFI



「ふぃぃぃっ・・・・くそぉぉぉぉぉっ!!ゼエゼエ・・・・」
8-Hエリア、湖の東側の岸辺で、一人の男がぬれ鼠のような格好で
息を切らしていた。
仕方もあるまい、彼はついさっきまで隣の湖で溺れていたのだから。

彼の名前はカン=ユー。
アストラギウス銀河の中にある、惑星メルキアの小国、
クメン王国の傭兵部隊「アッセンブルEX-10」の大尉だ。
指揮官としては無能の極みだが、“ボトムズ乗り”としては
そこそこの腕前であり、またゴキブリの如き生命力と驚異の悪運の
持ち主でもあった。

事実今こうしてこの岸辺まで辿り着けたのも、
湖の中央で突如起こった津波に押し流されたからだ。
その津波は、参加者の一人、刹那=F=セイエイ(本名・ソラン・イブラヒム)が、
支給品であったゴッドガンダムを召喚した際に発生したものなのだが・・・
それはさておき、カン=ユーは今回もしぶとく生き延びたのだった。

「キリィコォっ!!奴がこの殺し合いに参加しとるのかっ!!」
取り敢えずずぶ濡れの服を木に掛けて乾かし、
いつの間にか背負っていたデイパックから、食糧(サバ缶)と名簿と地図を
取り出した。デイパックが防水仕様でよかったねっ(笑)。
サバ缶の中身を頬張りながら、名簿に眼を通していたカン=ユーは、
名簿に列記された大量の名前の中にその名前を見つけるや否や、
口の中のサバと唾をあちこちに飛ばしながらそう叫んだ。

キリコ=キュービィ。
忘れるはずがない。
人の事を散々コケにしてくれたくそ生意気な若造。
挙句の果てにはこちらの戦果を横取りした男だ。(カン=ユーの勘違いだが)
「ククク・・・・・・・ちょうどいい。奴め、たっぷりと可愛がってやる」
カン=ユーはいかにもといった感じの意地の悪い笑みを浮かべる。
彼の頭の中では、いかにしてキリコをいたぶってやろうかという考えが、
次々と浮かんでいた。

ちなみに、この男は真性のサディストだ。
クメンで傭兵として反政府ゲリラと戦っている最中で、
彼はAT部隊の指揮をとる傍ら、ゲリラ容疑の百姓や(時には村ごと)、
スパイ容疑の部下を嬉々としてあらゆる方法で拷問にかけてきた男だ。
しかもこの男は極度の粘着質だ。
敵に回すとここまで嫌らしい男もそうはいまい。

「ククク・・・しかも・・・俺はツイている」
そう言って、傍らに鎮座する身長4メートルの鋼鉄の巨人を見やった。
ATH-06-WP“ダイビングビートル”。
クメンの傭兵の間で愛用されていた機体で、ATしては珍しく
機密性が高い機体であり、エアータンクが満タンならば2時間の
潜水が可能だ。
ATという兵器は総じて乗り手の生命を考慮しない“鉄の棺桶”だが、
その中では比較的乗りやすい機体ではあった。

服を乾かしたら、コイツでC-3にある武器屋とやらに向かおう。
そこで装備を充実させたら。

「片っぱしから皆殺しだ」
ただしキリコはそう簡単には殺さない。
自分を散々コケにしてくれた礼をたっぷりと返さねばならない。
カン=ユーはサディスティクにまたもや笑った。

ちなみに、実はATの“血液”であるポリマーリンゲル液が劣化しきっており、
良い支給品だと思っていたダイビングビートルが
唯の鉄の置物だったことにカン=ユーが気づくのは一時間後の事である。

【H-8 湖の東の岸 / 黎明 一日目 】

【カン=ユー@装甲騎兵ボトムズ】
【服装】:シャツとトランクス (※軍服は干してます)
【状態】:びしょ濡れ(※もうほとんど乾きました)
【装備】:ダイビングビートル(使用不能)、他は不明
【持ち物】:サバ缶(食べました)、他は不明
【思考】
基本方針:皆殺し
1:くそったれぇぇぇぇぇぇ
2:キリコはなぶり殺しにする

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UNTOUCHABL カン=ユー forever friend
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