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第6章 『ハングリータ地獄の安らぎ』 アナンは気がつくと、ホニュシ半島に独り佇んでいた。 アナン「ぽしゅりんぽしゅりん、えっと…なんだっけ…」 アナンはドラクエ2でせっかく最強に育てたデータの復活の呪文を忘れてしまい必死に思い出していた。 帆医眠「ボッホボッホじゃなかったか…」 アナン「ぽしゅりんぽしゅりんボッホボッホ」 アナンはメモする紙をケチって今までの復活の呪文を全て記憶に頼っていた。毎回記憶を上書きしていたため直近の復活の呪文を思い出す事は不可能だった。 その横で帆医眠はレッズを使いながらJ2落ちし、さらに次のシーズンでサガン鳥栖に敗北を喫していた。 その時、二人は気配を感じていた。 二人「浜口…?」 二人の背後にはスライムベス浜口がたたずんでいた。二人が構える間もなく、スライムベス浜口は突然襲いかかって来た。 アナン「帆医眠!お前は次のコンサドーレ札幌戦に集中しろ!こいつはおれがっ!」 アナンは後ろを向いた状態で尻を突き出し放屁体勢になった。するとスライムベス浜口は突然激しい炎を吐き出した! アナンは尻を前に突き出したまま強引なドリブルで突破を試みたが炎を避けられず火傷をしてしまった。 アナン「あ、あちぃ、帆医眠、ホイミしてくれっ!」 帆医眠はコンサドーレに苦戦していて何も耳に入っていないようだった。 アナン「ちくしょう、もう一発食らったら危険だ…。」 スライムベス浜口は間髪入れずに再び炎を吐き出した。 アナン「やべっ、回避が間に合わねえ、屁バーハ!」 アナンは屁の衣で炎の軽減を試みたが逆に引火してしまった。アナンは炎に包まれ我を失った。 アナン「あんにぃ、あんにぃ!」 あんにぃが現れた。 あんにぃ「ホニョリス武中よ、我に力こぶを!」 この時、ホニョリス武中が今後のアナン伝説に大きな影響を及ぼすことになろうとは一体誰がはにゅりーたろうか。 ホニョリス武中「どんくせぇ奴は嫌いだ、特に竹中平蔵はな」 あんにぃ「ぐへぇ」 アナンは気がつくと、ハングリータ地獄へと繋がる蛇の道の入口に立っていた。 アナン「げげっ」 どうやら想定外のことのようで、アナンはとりあえずあっとゆう間に万事休すとなった。 そして、熱さに加え、実は屁の衣は相当臭いことに気がついた。 アナン「あちっあちっくせぇっ!」 アナンはあまりの臭さに地面をのたうちまわった。 帆医眠「変化ッ!」 帆医眠は突如変化した。 なんと、ちょりちょりと、アナンは森本ひちょりの髪型を意識していたがいかんせん髪の毛がマスカラと黒マジックでは臥薪嘗胆の思いだった。 アナンはスライムベス浜口の意識があんにぃとホニョリス武中に向かっていた隙に近くのベンチに唐辛子エキスを塗りたくり、例によって屁イストを発動した! アナン「(今だっ…!)キサマが熱さなら俺は辛さだっ!」 アナンは唐辛子を屁イストで吹き飛ばそうとしたが、尻に付着した唐辛子のシゲキは容赦無くアナンをアナザーワールドへと導いた。 ・・が、万事休すのアナンをある男が救出した。 ???「ダイヤモンドジャストーッ!!」 何者かの放った冷気はたちまちアナンの尻を冷却し、ついでに唐辛子も吹き飛ばした。 アナン「む、お前はッ!?」 氷河(こおりかわ)「ふぅ、間一髪だったな。それにしても熱さに辛さで立ち向かうなんて、相変わらず無茶な奴だぜ、ジェリーフィッシュよ」 男はいつぞやの警察官であった。が、警官の格好というよりは、どこか聖闘士のようないで立ちであった。 アナン「だ、誰だッ!!」 アナンは見なれぬ相手に警戒するあまり、助けたはずの氷河に対しても距離をとりーの、トツギーノ。 氷河の派手な登場に日経平均も敏感に反応した。 その頃、スライムベス浜口はあんにぃと武中と合体し、キングスライムになろうとしていたが失敗しーの、トツギーノ。 この動きに関連し、アナンも付近を通り掛かった女子高生とキングスライムになろうとしたがこの局面では妄想にとどめておいた方がいいと判断しーの、でもやっぱり我慢できないーの、トツギーノ。 アナンに嫁いだ娘は名をチャラ子といった。 チャラ子「ってかあたいまだ高校生だしぃー、学校には一応行かなきゃだからぁ、忙しくて家事なんかマジたるくてやってらんなぁいー、みたいなー」 チャラ子は渋谷系のコギャルだった。 アナン「ってか、お前だれー?、みたいなー、トツギーノ」 後日、アナンはチャラ子はただ魔がさしただけの関係だったと各週刊誌に答えている。 一方、合体に失敗したあんにぃと武中、そして浜口はとりあえず退避した。 氷河はというと、こちらも職務へと戻っていった。 気がつくとアナンは帆医眠と二人、ホニュシ半島に佇んでいた。 アナン「いいか、帆医眠、よく聞いてくれ。たとえ見知らぬ登場人物が現れたとしても全て無視しろ。奴らはただただ余計な存在であり、物語の邪魔ばっかりする。いいな?」 帆医眠「あぁ、分かってるさ…じ…れも…ない…」 アナン「帆医眠…?」 アナンが気付くと、帆医眠の身体は若干透き通っていた。 アナン「…!?なんて言ったんだ?」 帆医眠「…おれも物語に…関係ない…ようだ…」 アナン「ほ、帆医眠!?」 帆医眠「お前と…短い間だった…楽しかったぞ…」 アナン「帆医眠ーー!!」 そして帆医眠も消えて行った。 アナン「!!」 アナンは一人佇んでいた。アナンはうつむくと、なんとアナンの身体も透き通り始めていた。 アナン「え、うえっ!?どういうことだぁっ!?おれはヒーローじゃないのかぁ!?うぇぇっ!?」 驚きのあまり、若干ギャリってしまった。そしてアナンも消えて行った。 … … …ダイコン。 アナン「はっ!」 占いぱぱ「ようやく目が覚めたか。今度はちゃんと掴んできたようだな。」 アナン「…占いぱぱ」 アナンが横に目を向けると、そこにはアナンの目の前から消えたはずの帆医眠が立っていた。 帆医眠「よう」 アナン「どういうことなんだ、説明しろっ、占いぱぱ!」 占いぱぱ「実はお前が二度目に倒れていたときに行っていたのは現実の別世界なのだ。」 アナン「!」 占いぱぱ「その世界でお前は二人目の勇者、帆医眠をこの世界に呼び寄せたのだ。」 アナン「二人目の…」 占いぱぱ「そして、3人目の勇者、スライムベス浜口もだ。」 スライムベス浜口「うぃぃぉぅ」 スライムベス浜口はアナンがギャリながら戻って来たためか、若干違ったキャラとして呼び寄せられていた。 アナンはおもむろに浜口のもとへと近づいていき、右手を差し出した。 スライムベス浜口「うぃっ?・・うぇっほーい!」 スライムベス浜口も喜んで右手を差し出した。 アナン「・・ニッ」 突然アナンはスライムベス浜口をおもいっきり空(くう)へと放り投げた! アナン「ギャリった勇者など必要ない」 スライムベス浜口「うぃっ?うぃっ?」 アナンはひよこフラッシュMAXPOWERを放った。 スライムベス浜口「じょべーっしゅっ!!」 スライムベス浜口は木っ端微塵に散り果てた。 占いぱぱ「・・ヘッ、汚ねぇ花火だ」 ???「どこを見てるんだウィ?」 アナン・占いぱぱ「!!」 そこにはスライムベス浜口がいた。 アナン「そんなはずは…!」 スライムベス浜口「ダミーに気付かなウィなんてね。ちょっと本気を出したらもうつウィてこれないようだね。」 アナン「ちくしょう、今度は都合よく氷河が来たりなんて事はないだろうな…」 スライムベス浜口は二人に向けて激しい炎を吐き出した。 占いぱぱ「うわあああっ!」 アナン「占いぱぱ!」 占いぱぱは灰になったと見せかけてハイになった。 占いぱぱ「ウヒィ、ウィー!!パーリナイ!」 アナン「占いぱぱ!…ちくしょう、屁バーハが逆効果なんだったら、あれしかねえ」 しかしスライムベス浜口はアナンに技を発動させるスキを与えなかった。そして今度は吹雪を吐き出した! アナン「冷たい方も出来るのか!」 アナンは真夏にアイスコーヒーと間違ってホット青汁を頼んでしまった苦い経験があった。 アナンの右尻は吹雪を食らい、凍傷になってしまった。 アナン「くっ、帆医眠!ホイミしてくれっ!」 帆医眠「…えっ!ホ、ホイミ!」 アナン「……何も起こらないようだが?」 帆医眠「あれ、お、おかしいなぁ~、え、MPがた、足りないのかなあ」 アナン「帆医眠、お前まさか…」 なんと、帆医眠はホイミを使えなかった! アナン「ホイミが使えないホイミスライムなんているのかよっ!?」 帆医眠「じ、じつは…」 なんと、帆医眠のホイミスライム色はアナンの髪の毛のように、油性マジックで塗装していただけだった!帆医眠はホイミスライムではなく、しびれくらげだったのだ。 アナン「屁ギクロス!」 屁の刃はスライムベス浜口…ではなく、しびれくらげを容赦なく切り裂いた…と、誰もが疑うことなくそう思った。しかし、事実はまるで違っていた。 しびれくらげは、実はベホマスライムだったのだ! 屁ギクロスを真っ正面からくらったベホマスライムであったが、爆発の寸前に自らにベホマをかけることで、ダメージをほぼ皆無に抑えていた。 占いパパ「ピーポピーポ!(むむ・・・どちらもやりおるわ!)」 占いパパはハイになったふりをして、実はアナンと帆医眠の手並みを拝見していた。 アナン「くっ・・、なぜ屁ギクロスのダメージをくらっていないんだ!?」 アナンの目はベホマスライムの動きを捕えられなかったようだ。 アナン「キサマ、一体あの一瞬で何をした!」 ベホマスライム「ピヒョレピヒョレリータ」 ベホマスライムは人間の言葉が喋れなかった! アナン「???」 ベホマスライム「ヒャリヒャリウィッ!パーリナイ!(ククク…恐怖のミソ汁よ)」 ベホマスライム、もとい帆医眠もハイになっていたと見せかけてしっかりと今夜の食事を気にかけていた。 占いぱぱ「…これではラチがあかんな。お前ら目を覚ませっ!」 占いぱぱはアナンの目の前に拳程の大きさの石を差し出した。 アナン「…?」 アナンが石を見つめると、占いぱぱはその石でおもむろにアナンを殴り付けた。 占いぱぱ「ウィィィーッ!パーリナイ!」 すると何故か帆医眠とスライムベス浜口は冷静さを取り戻した。 スライムベス浜口「ムムッ、ここはどこであるか。江戸ではないのか」 スライムベス浜口はジャパニーズサムライなスライムベスだった。 帆医眠「うむ、少々熱くなりすぎて人間の言葉を忘れていたようだ。」 占いぱぱ「やっと落ち着いたか。お前ら、入ってきてよいぞ。」 すると女神やベイベ、ナメクの若者が物陰から現れた。 その時アナンは殴られたショックで右から飛んで来た何かをひたすら左へ受け流していたが、ベイベ達を見て思い出したように放屁のカーニバルを演出した。 アナン「はっ!…チミ達3年以上もオッポレを待っていたのかッ?」 女神「いや、あなたが寝てたのは3日間だけよ」 占いぱぱ「お前はちんちくりんか、この野郎!」 アナン「おい、ちょっと待て。誰がチキン野郎だと?」 アナンは聞き間違えから占いぱぱに喧嘩を振り掛けようとして、胸ポケットからのりたまのふりかけを取り出した。 アナン「このふりかけでおまえらじぇんいん道連れぢゃ!」 アナンは占いぱぱに向かってのりたまをふりかけーの、トツギーノ。 占いぱぱ「へっ、汚ねぇふりかけだ」 占いぱぱはのりたまを空中でつまみ食いしーの、トツギーノ、のりたまーの。 島田「うひょっ」 何かが聞こえたが誰も気にしなかった。 占いぱぱ「とにかくじゃ、お前が3年に感じたのは事実だな。実はここと向こうの世界の時間の速さが違うのだ」 ベイベ「じゃあアナン兄ちゃんは3日間で3歳歳をとったのね」 アナン「てことは、もう俺も55…」 占いぱぱ「では本題だ。実は2週間後から、東のハーイトゥイマ・テェーンの街で、『江口のDVD』を優勝賞品とした武術大会がある。3人一組のチームで出場するのだが、そこで勇者3人のチームで出てもらいたいのじゃ。」 スライムベス浜口「出るのは構わないが…何か拙者たちにも見返りはあるのだろうか…?」 占いぱぱ「うむ、お前にはバニースーツを捧げよう」 スライムベス浜口「ウホッ」 帆医眠「俺には…?」 占いぱぱ「帆医眠、お前ごときには腐ったミカンをくれてやろう」 帆医眠は著しい聞き間違いで叶美香だと思い込んで快諾した。 アナン「お、俺には…?」 占いぱぱ「…お前なんぞには頼んだ覚えはない!勇者にでもなったつもりか!!」 アナン「えっ…さっ・・・ぱっ・・・」 アナンは慌てた。 占いぱぱ「ふぉっふおっふおっ、冗談じゃよ、じょ・・・んぐふっ」 激昂したアナンは手刀で占いぱぱを首ちょちょんぱの刑に処した。 占いぱぱの首ははかなげにアナンの足元へと転がった。 占いぱぱ「ち、ちくしょう・・、この・・オレがキサマみたいな・・サル野郎に・・や、やられちまうとは・・な・・」 アナン「フン、ほざけ」 アナンはエネルギー波を放ち、占いぱぱにとどめをさした。 帆医眠「へっ、きたねぇ花火だ」 スライムベス浜口「むむ、2週間後のハーイトゥイマ・テェーンでの武術大会とやらだが・・、ぱぱがいなくなり手掛かりがなくなったでござるな」 アナン「フン、しゃらくせぇ。そんなの俺達を騙すための罠に決まってらぁ」 帆医眠「いや、しかし江口のDVDは引っ掛かるな…。とりあえず東へ向かってみないか?」 スライムベス浜口「うむ、武術大会というからには世界中から強者が集まるのだろう?本当なら面白い」 ナメクの若者「よし、では我ら3人の勇者で出場するぞ」 1人目の勇者はナメクの若者だった。 ピッ、ボーン… アナン「へっ、きたねえ花火だ」 女神「勇者だかなんだか知らないけど3人いれば出られるのよね、じゃあ私達も出るわよ。」 彼らはアナン・帆医眠・スライムベス浜口のチームと、女神・ベイベ・山田のチームで出場することになった・・・と思った矢先のことであった。 アナン「しゃらくせぇ」 アナンは連続エネルギー波を放った! 山田「ほ、ほんぐへーっ!」 山田は粉々に弾けて消え去った。 アナン「へっ、きたねぇ花火だ」 続いてエネルギー波は女神を襲った! 女神「きゃあっ、痴漢!」 女神の叫び声に誘われて、権田稾正蔵が現れた。 権田稾「ちょぺりーた健士」しかし誰も気にかけなかった。 アナン「さて、ハーイトゥイマ・テェーンだが…ぼんやりと高い建物が見えるところかな?」 占いぱぱの家周辺は建物は無く、ある程度の高い建物は相当離れていても目視することが可能だった。 スライムベス浜口「よし、では行くでござるぞ」 帆医眠「え、い…イク!?」 帆医眠は甚だしい勘違いをしていた。帆医眠の妄想では見知らぬ男女がホテルミラコスタででかい花火を打ち上げていた。 …3時間程歩くとそこには予想通り栄えた町があった。町の中心には大きなスタジアムがあり、その名をシャイタマスタジアムといった。 そしてアナン達が町まで数百メートル程の所まで近付いた時、帆医眠が何かを思い出したように呟いた。 帆医眠「!!…そうか、ここだ…間違いねえっ!」 帆医眠はおもむろにシャイタマスタジアムへ向かって走り出した。 アナン「帆医眠!どうした!?」 帆医眠はアナン達を置き去りにし、みるみる遠ざかっていった。 アナン「この町に何かがあるというのか…」 5分程すると、帆医眠が戻って来た。 女神「何かあったの!?」 帆医眠「特に意味はない」 帆医眠の手、もとい触手にはスルメの大群が鉄壁のフォーメーションを築きながら取り巻いていた。 ちょぺりーた健士「3-5-2か・・フン、無難な布陣だな」 スルメ軍団指揮官・オナ2尉「者ども、放てーッぃ!!」 スルメ軍団はアナンに向かって一斉射撃を行った! アナン「お、おい待て!帆医眠、お前は操られてる・・・ふ、ふんぐへーっしゅ!」 アナンは大ダメージを負った。 帆医眠「くっ、俺の意志とは関係なく・・・、だめだ!体が動かない!」 オナ2尉「撃て撃て、撃ちまくってたら、でっかくなっちゃった」 シェイク、シェイク、マギーな胸騒ぎであり、ちょぺりぺり最高ヒッピハッピシェイクだった。 そしてオナ2尉がスキを見せた瞬間だった。松井大輔のスルーパスにカレンロバートが反応し、シュートをキーパーが弾いた所を所ジョージがところてんで押し込んだ。 オナ2尉「ふ、ここで戦力を消費するのは賢い選択ではないな…。引け、撤退だっ!武術大会に向けて体勢を整えておけっ!」 オナ2尉は去って行った。 スライムベス浜口「あいつらも武術大会に出るのでおじゃるか」 アナン「帆医眠をただちに処刑しろ」 スライムベス浜口は我が耳を疑った。 スライムベス浜口「じょ、冗談はよすでごわす!何故そのようなことを・・・、あいつはただ操られちょっただけじゃっで」 アナン「しゃらくせぇ」 アナンはスライムベス浜口の抗議を一蹴し、帆医眠に歩み寄った。 帆医眠「なんのつもりだ、アナンよ。まさかこのオレを倒しにきたなどという、くだらんジョークを言いにきたんじゃないだろうな」 アナン「かもな」 スライムベス浜口は突然のこの状況に同様を隠せず、自らの髑髏(しゃれこうべ)を杯の代わりとし、勝鬨の唄を唄った。 スライムベス浜口「ものどもっ、今こそ勝鬨だ・・・へぶるはーっしゅ!」 スライムベス浜口はすぐ側に戦闘態勢のちょぺりーた健士がいたことを忘れてしゃがみパンチを放っていた。 帆医眠「右から来たものを左へ受け流す…か」 帆医眠は右手、いや、右触手に巻いていた包帯をほどいた。 女神「なるほど…忌呪帯法…。帆医眠は邪眼の力を封印していたのね」 帆医眠「ククク…邪王、炎殺剣!」 帆医眠は黒い炎の剣を発生させ、その剣で突如皿回しを始めた。 アナン「そ、その皿は・・・しゃらくせぇ!」 突如アナンは帆医眠の心臓目掛けてサバイバルナイフを突き出した。 帆医眠「ほわたぁっ!」 帆医眠はそのサバイバルナイフをまるでブルースリーのように足蹴り一つで弾き飛ばそうとしたが失敗した。 サバイバルナイフは帆医眠の左足の太腿の裏に突き刺さった。 帆医眠「へぶりゅはーっしゅ、へぶりゅはーっしゅ!」 雄叫びをあげながら地面をのたうちまわる帆医眠。 そんな帆医眠に女神は近寄った。 女神「この人参は他より安岡力也が喜びそうね!」 そう呟くと女神は人参のような帆医眠の脚(触手)をひきちぎった! 帆医眠「ゴゥワ!」 女神「あら、人参じゃなかったのね、じゃあいらないわ」 女神は帆医眠の脚(触手)を投げ捨てた。 帆医眠「今のは痛かった…痛かったぞーっ!」 帆医眠はそう叫ぶと、超能力を操り女神を空中へ浮上させた。 女神「ご、ごりらが界王様!?」 女神が空中から見たものは、地面をうっほうっほと跳び回る一頭のごりらであった。 バブリーアオタ「うっほほうっほ」 女神「あぁ見えてもすごいのね、きっと・・。ん?あの動きを真似しろってことなのかしら??」 女神はとりあえず着地した。 帆医眠「なっ!俺の気合砲から脱出した・・!?」 女神はバブリーアオタに炎の鉄槌を贈呈した。 バブリーアオタ「うっほうっほ♪」 女神「隙あり!」 女神はその隙にバブリーアオタの尻尾を掴み、しっかりと握り締めた。 バブリーアオタ「う、うおおおぉ…」 バブリーアオタはゆっくりと地に膝を着いた。 女神「い、今だ悟犯!」 悟犯「えっ!?」 急に振られて窮地に立った悟犯はサトウのごはんににんにくミソをつけてゆっくりと口に運んだ。 悟犯「ムムッ」 悟犯は急に体調を崩し、病院へ行こうと車に乗りこんだ。 悟犯「病院は…あっちか!」 悟犯は料金所の縁石にホイールを擦りながら消えて行った。 女神「ご、悟犯…ふぐっ」 バブリーアオタ「ククク、俺たちが弱点を鍛えていないとでも思ったのか?」 女神「な…」 バブリーアオタ「もうちょっと楽しませてくれよ」 女神「しゃらくせえ」 ピッ! 女神「へっ、きたねえ花火だ」 女神の爆発波によって、悟犯は粉々に砕け散った。 バブリーアオタ「!!」 女神「私は言ったはずだ、本気でやれとな」 女神はそのままバブリーアオタに近づいていった。 バブリーアオタ「あ、あたい実は君のことそ、尊敬してるんだっ!仲間にしてくんないかな!?」 女神「フン・・・しゃらくせぇ!」 ピッ! ・・だがバブリーアオタは砕け散らなかった! 女神「な・・・パワーを押さえすぎたか。出力をあげるぞ!えいっ!」 ピッ! バブリーアオタ「・・・いま、なにかしたか?」 女神「ばかなっ!!」 ピッ!ピッ!ピッ! バブリーアオタ「・・フン、ムダなあがきを」 女神「しゃらくせぇしゃらくせぇしゃらくせぇ!」 ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ! バブリーアオタ「ハッハッハ、ムダムダ、ム・・・!」 ボンッ! 女神「はぁ、はぁ、はぁ・・・…やったか!?」 女神が激しい戦いを繰り広げている中、アナンは女神が戦いながらPASMOを落としていることに気付いた。 アナン「チャ、チャージせなアカン!」 アナンがPASMOに滑り込み、女神に気付かれないようにPASMOを拾い上げると、自らの胸ポケットに収納した。 アナン「アファー!」 アナンが仕方なく立ち上がろうとした時、男性に身体がぶつかった。 世久原「ああっ!?コラ、人にぶつかっておいて詫びの一言もなしかい!?」 アナン「くだらん、そしてしゃらくせぇ」 アナンは世久原の胸倉を掴み上げると、そのまま女神の方へ世久原を放り投げた。 世久原「んぐふっ・・・(チャーンス!)」 世久原は女神の一歩手前で着地したが、よろめいたフリをしてそのまま女神の上に覆いかぶさった。 世久原「わ、悪いな」 世久原の手はどさくさに紛れて、女神の臀部へと・・・(ピッ、ボンッ!)・・・回されたかに見えたが、世久原は一瞬にして粉々に砕け散った。 アナン「よう女神、相変わらずふざけた野郎だな。目障りだ、消えうせろ!」 髑髏齦埜助(しゃれこうべぎんのすけ)「貴様、誰に向かって口をきいている?」 アナン「なっ、貴様は!!」 女神「齦埜助!来てくれたのね!」 アナン「齦埜助だと・・?き、貴様、まさかあの髑髏齦埜助か・・!?」 髑髏「いかにもわしが伝説の鬼神と謳われた髑髏齦埜助だ。わしに何か用かっ!!」 アナン「りゅ、リュージュの出番だ!」 アナンは何処からともなく持ち出したリュージュに乗り込むと、颯爽と髑髏に向かって突撃しようとした。 しかし当然ながらリュージュが滑り出すことはなかった。 髑髏「ククク…何をやっているんだ?」 髑髏はリュージュの上でもがいているアナンに近寄り、右手を空に振り上げた。 髑髏「呪」 アナン「あっ、うぐっ!か、身体がっ」 髑髏「ククク…口程にもない。痛めつけてくれるわ」 髑髏が次の技を繰り出した瞬間だった。 アナン「帆医眠、技を借りるぜっ!」 アナンは気合いで髑髏に肛門を近付けた。 アナン「エイナォ・プレス!!」 アナンは髑髏にやさしく肛門を押しつけた。 帆医眠「そ、そんな技使った事ない…」 髑髏「こ、呼吸が出来ぬ…」 アナン「まだだ、エイナォ・レッドパワー!!」 アナンのエイナォから赤い飛沫が飛び出した。 髑髏「ぐ、目がぁ~」 髑髏がもがいている間にアナンはマルセイユルラーレットで呪から抜け出した。 アナン「く、この技はさすがに肛門への負担がぷぷっぴどぅ♪・・・む!?」 マルセイユルラーレットにより髑髏の呪から脱したかに見えたアナンだったが、何かがおかしかった。 アナン「何か俺変なことを口走ったような気がシャングリラ・・・!!」 髑髏「畜生、わしの目に何たることを・・!!」 髑髏は以前として視力を取り戻せずにもがいていた。 アナン「(やつはまだエイナォ・レッドパワーのダメージから復活できずにいる・・・。まさか奴の呪はまだ解けてボンジョールノォォッッ!!!)」 ついにアナンは心の中までも謎の力によって支配されはじめた。 女神「ぎ、齦埜助!しっかりするのです!」 髑髏「お・・お・・俺は、しゃ、髑髏齦埜助・・・などではないわッ!!」 一同「・・・??」 髑髏の突然の、そして謎の告白に一同はたじろいだ。 帆医眠「なっ、てことは、ほんじゃらすじょりーのわき毛も際限なく伸びて行くとでもいうのか!?」 アナン「く、エイナォ・レッドパワーはあと1回しか使えねえ…。」 アナンはこれまで肛門のトレーニングがおざなりになっていた事を悔やんだ。アナンは肛門の数とブラックホールでは達人の領域に達していたが、肛門そのものを極める事はしていなかった。 髑髏「くくく、今回はここで見逃してくれるわ…」 髑髏はどこかへ消えて行った。 帆医眠「髑髏齦埜助…また何処かで会うに違いない…」 帆医眠は自分は全く何もしていないくせに無責任に呟いた。 しばらくすると、3人はシャイタマスタジアムの目の前に立っていた。 スライムベス浜口「い、入口がわからんでござる」 帆医眠「聞いた事があるぞ…。シャイタマスタジアムには3つの門があるという…東門、西門、…そして肛門だ。」 アナン「!…そういう事か!」 アナンは何かを閃いた。 アナン「シャイタマスタジアムの肛門を閉鎖できません!」 スライムベス浜口「どうゆうことだ!状況を詳しく説明しろっ!」 が、アナンはスライムベス浜口の詰問は無視し、どこからか取り出した無線に向かって吠えた。 アナン「聞こえるか、室井さん!シャイタマスタジアムの肛門は封鎖できません!」 無線上ではしばらくの沈黙の後、返答があった。 ??「んなもん知るか、このボケナスがッ!」 なかなかシビアな返答に、アナンはただならぬ気配を感じた。 アナン「貴様・・・さては髑髏だな!」 アナンの稲妻のような直感に室井はおののく様子もなく、冷静に答えた。 室井「いいかアナン、二度は言わんからよく聞けよ・・。シャイタマスタジアムの肛門は、へんじゃりみひゃーななゲッヘゲッヘのボッホボッホだ。」 アナン「そ、それは俺がいつか忘れていた復活の呪文…!帆医眠!Wiiを出せっ!」 アナンはWiiでドラクエ2をダウンロード購入し、ゲームを開始した。 しかし、アナンは間もなく絶句した。 アナン「さ、最近リメイクされたやつはセーブできるのか…!」 復活の呪文が入力できないアナンは仕方なく最初からゲームを始める事にした。 アナン「事件は会議室で起こってるんじゃない…!現場で…ごほっ」 アナンは何かボケようとしたが何も思い浮かばなかったので咳払いで誤魔化した。 スライムベス浜口「仕方ない。スタジアムの肛門を拙者の斬鉄剣(しむらけん)で切り裂くでごわす!」 スパッ! スライムベス浜口「やべっ」 スライムベス浜口はスタジアムと間違えてアナンの肛門を素手で引き裂いた。 アナン「へびゅわぁっ!!」 アナン凄まじい激痛に悲鳴をあげた。スライムベス浜口は夥しい量の返り血を浴びていた。 アナン「ひ・・ひぃ、ひぃ・・」 スライムベス浜口「へっ、わりぃわりぃ。・・だが、これまでの貴様が周りに与えた残忍な非道に比べたら、そんな痛みなんてかわいいもんだろ、あぁん?」 アナンは激痛と出血のせいで、既に意識が朦朧としていたが、身に覚えのない罪でスライムベス浜口が自分を責め立てているのは辛うじてわかった。 アナン「や、やめろ・・。俺はそんなこと・・・し、した覚えは・・」 スライムベス浜口「しゃらくせぇッ!!」 スライムベス浜口は瀕死状態のアナンに対し、拳(フィスト)をコークスクリュー状に突き上げた! ・・・今まさに一つの命が果てようとするのを告げるがごとく、悲痛な叫び声が辺り一面に響き渡った・・
第6章 『ハングリータ地獄の安らぎ』 アナンは気がつくと、ホニュシ半島に独り佇んでいた。 アナン「ぽしゅりんぽしゅりん、えっと…なんだっけ…」 アナンはドラクエ2でせっかく最強に育てたデータの復活の呪文を忘れてしまい必死に思い出していた。 帆医眠「ボッホボッホじゃなかったか…」 アナン「ぽしゅりんぽしゅりんボッホボッホ」 アナンはメモする紙をケチって今までの復活の呪文を全て記憶に頼っていた。毎回記憶を上書きしていたため直近の復活の呪文を思い出す事は不可能だった。 その横で帆医眠はレッズを使いながらJ2落ちし、さらに次のシーズンでサガン鳥栖に敗北を喫していた。 その時、二人は気配を感じていた。 二人「浜口…?」 二人の背後にはスライムベス浜口がたたずんでいた。二人が構える間もなく、スライムベス浜口は突然襲いかかって来た。 アナン「帆医眠!お前は次のコンサドーレ札幌戦に集中しろ!こいつはおれがっ!」 アナンは後ろを向いた状態で尻を突き出し放屁体勢になった。するとスライムベス浜口は突然激しい炎を吐き出した! アナンは尻を前に突き出したまま強引なドリブルで突破を試みたが炎を避けられず火傷をしてしまった。 アナン「あ、あちぃ、帆医眠、ホイミしてくれっ!」 帆医眠はコンサドーレに苦戦していて何も耳に入っていないようだった。 アナン「ちくしょう、もう一発食らったら危険だ…。」 スライムベス浜口は間髪入れずに再び炎を吐き出した。 アナン「やべっ、回避が間に合わねえ、屁バーハ!」 アナンは屁の衣で炎の軽減を試みたが逆に引火してしまった。アナンは炎に包まれ我を失った。 アナン「あんにぃ、あんにぃ!」 あんにぃが現れた。 あんにぃ「ホニョリス武中よ、我に力こぶを!」 この時、ホニョリス武中が今後のアナン伝説に大きな影響を及ぼすことになろうとは一体誰がはにゅりーたろうか。 ホニョリス武中「どんくせぇ奴は嫌いだ、特に竹中平蔵はな」 あんにぃ「ぐへぇ」 アナンは気がつくと、ハングリータ地獄へと繋がる蛇の道の入口に立っていた。 アナン「げげっ」 どうやら想定外のことのようで、アナンはとりあえずあっとゆう間に万事休すとなった。 そして、熱さに加え、実は屁の衣は相当臭いことに気がついた。 アナン「あちっあちっくせぇっ!」 アナンはあまりの臭さに地面をのたうちまわった。 帆医眠「変化ッ!」 帆医眠は突如変化した。 なんと、ちょりちょりと、アナンは森本ひちょりの髪型を意識していたがいかんせん髪の毛がマスカラと黒マジックでは臥薪嘗胆の思いだった。 アナンはスライムベス浜口の意識があんにぃとホニョリス武中に向かっていた隙に近くのベンチに唐辛子エキスを塗りたくり、例によって屁イストを発動した! アナン「(今だっ…!)キサマが熱さなら俺は辛さだっ!」 アナンは唐辛子を屁イストで吹き飛ばそうとしたが、尻に付着した唐辛子のシゲキは容赦無くアナンをアナザーワールドへと導いた。 ・・が、万事休すのアナンをある男が救出した。 ???「ダイヤモンドジャストーッ!!」 何者かの放った冷気はたちまちアナンの尻を冷却し、ついでに唐辛子も吹き飛ばした。 アナン「む、お前はッ!?」 氷河(こおりかわ)「ふぅ、間一髪だったな。それにしても熱さに辛さで立ち向かうなんて、相変わらず無茶な奴だぜ、ジェリーフィッシュよ」 男はいつぞやの警察官であった。が、警官の格好というよりは、どこか聖闘士のようないで立ちであった。 アナン「だ、誰だッ!!」 アナンは見なれぬ相手に警戒するあまり、助けたはずの氷河に対しても距離をとりーの、トツギーノ。 氷河の派手な登場に日経平均も敏感に反応した。 その頃、スライムベス浜口はあんにぃと武中と合体し、キングスライムになろうとしていたが失敗しーの、トツギーノ。 この動きに関連し、アナンも付近を通り掛かった女子高生とキングスライムになろうとしたがこの局面では妄想にとどめておいた方がいいと判断しーの、でもやっぱり我慢できないーの、トツギーノ。 アナンに嫁いだ娘は名をチャラ子といった。 チャラ子「ってかあたいまだ高校生だしぃー、学校には一応行かなきゃだからぁ、忙しくて家事なんかマジたるくてやってらんなぁいー、みたいなー」 チャラ子は渋谷系のコギャルだった。 アナン「ってか、お前だれー?、みたいなー、トツギーノ」 後日、アナンはチャラ子はただ魔がさしただけの関係だったと各週刊誌に答えている。 一方、合体に失敗したあんにぃと武中、そして浜口はとりあえず退避した。 氷河はというと、こちらも職務へと戻っていった。 気がつくとアナンは帆医眠と二人、ホニュシ半島に佇んでいた。 アナン「いいか、帆医眠、よく聞いてくれ。たとえ見知らぬ登場人物が現れたとしても全て無視しろ。奴らはただただ余計な存在であり、物語の邪魔ばっかりする。いいな?」 帆医眠「あぁ、分かってるさ…じ…れも…ない…」 アナン「帆医眠…?」 アナンが気付くと、帆医眠の身体は若干透き通っていた。 アナン「…!?なんて言ったんだ?」 帆医眠「…おれも物語に…関係ない…ようだ…」 アナン「ほ、帆医眠!?」 帆医眠「お前と…短い間だった…楽しかったぞ…」 アナン「帆医眠ーー!!」 そして帆医眠も消えて行った。 アナン「!!」 アナンは一人佇んでいた。アナンはうつむくと、なんとアナンの身体も透き通り始めていた。 アナン「え、うえっ!?どういうことだぁっ!?おれはヒーローじゃないのかぁ!?うぇぇっ!?」 驚きのあまり、若干ギャリってしまった。そしてアナンも消えて行った。 … … …ダイコン。 アナン「はっ!」 占いぱぱ「ようやく目が覚めたか。今度はちゃんと掴んできたようだな。」 アナン「…占いぱぱ」 アナンが横に目を向けると、そこにはアナンの目の前から消えたはずの帆医眠が立っていた。 帆医眠「よう」 アナン「どういうことなんだ、説明しろっ、占いぱぱ!」 占いぱぱ「実はお前が二度目に倒れていたときに行っていたのは現実の別世界なのだ。」 アナン「!」 占いぱぱ「その世界でお前は二人目の勇者、帆医眠をこの世界に呼び寄せたのだ。」 アナン「二人目の…」 占いぱぱ「そして、3人目の勇者、スライムベス浜口もだ。」 スライムベス浜口「うぃぃぉぅ」 スライムベス浜口はアナンがギャリながら戻って来たためか、若干違ったキャラとして呼び寄せられていた。 アナンはおもむろに浜口のもとへと近づいていき、右手を差し出した。 スライムベス浜口「うぃっ?・・うぇっほーい!」 スライムベス浜口も喜んで右手を差し出した。 アナン「・・ニッ」 突然アナンはスライムベス浜口をおもいっきり空(くう)へと放り投げた! アナン「ギャリった勇者など必要ない」 スライムベス浜口「うぃっ?うぃっ?」 アナンはひよこフラッシュMAXPOWERを放った。 スライムベス浜口「じょべーっしゅっ!!」 スライムベス浜口は木っ端微塵に散り果てた。 占いぱぱ「・・ヘッ、汚ねぇ花火だ」 ???「どこを見てるんだウィ?」 アナン・占いぱぱ「!!」 そこにはスライムベス浜口がいた。 アナン「そんなはずは…!」 スライムベス浜口「ダミーに気付かなウィなんてね。ちょっと本気を出したらもうつウィてこれないようだね。」 アナン「ちくしょう、今度は都合よく氷河が来たりなんて事はないだろうな…」 スライムベス浜口は二人に向けて激しい炎を吐き出した。 占いぱぱ「うわあああっ!」 アナン「占いぱぱ!」 占いぱぱは灰になったと見せかけてハイになった。 占いぱぱ「ウヒィ、ウィー!!パーリナイ!」 アナン「占いぱぱ!…ちくしょう、屁バーハが逆効果なんだったら、あれしかねえ」 しかしスライムベス浜口はアナンに技を発動させるスキを与えなかった。そして今度は吹雪を吐き出した! アナン「冷たい方も出来るのか!」 アナンは真夏にアイスコーヒーと間違ってホット青汁を頼んでしまった苦い経験があった。 アナンの右尻は吹雪を食らい、凍傷になってしまった。 アナン「くっ、帆医眠!ホイミしてくれっ!」 帆医眠「…えっ!ホ、ホイミ!」 アナン「……何も起こらないようだが?」 帆医眠「あれ、お、おかしいなぁ~、え、MPがた、足りないのかなあ」 アナン「帆医眠、お前まさか…」 なんと、帆医眠はホイミを使えなかった! アナン「ホイミが使えないホイミスライムなんているのかよっ!?」 帆医眠「じ、じつは…」 なんと、帆医眠のホイミスライム色はアナンの髪の毛のように、油性マジックで塗装していただけだった!帆医眠はホイミスライムではなく、しびれくらげだったのだ。 アナン「屁ギクロス!」 屁の刃はスライムベス浜口…ではなく、しびれくらげを容赦なく切り裂いた…と、誰もが疑うことなくそう思った。しかし、事実はまるで違っていた。 しびれくらげは、実はベホマスライムだったのだ! 屁ギクロスを真っ正面からくらったベホマスライムであったが、爆発の寸前に自らにベホマをかけることで、ダメージをほぼ皆無に抑えていた。 占いパパ「ピーポピーポ!(むむ・・・どちらもやりおるわ!)」 占いパパはハイになったふりをして、実はアナンと帆医眠の手並みを拝見していた。 アナン「くっ・・、なぜ屁ギクロスのダメージをくらっていないんだ!?」 アナンの目はベホマスライムの動きを捕えられなかったようだ。 アナン「キサマ、一体あの一瞬で何をした!」 ベホマスライム「ピヒョレピヒョレリータ」 ベホマスライムは人間の言葉が喋れなかった! アナン「???」 ベホマスライム「ヒャリヒャリウィッ!パーリナイ!(ククク…恐怖のミソ汁よ)」 ベホマスライム、もとい帆医眠もハイになっていたと見せかけてしっかりと今夜の食事を気にかけていた。 占いぱぱ「…これではラチがあかんな。お前ら目を覚ませっ!」 占いぱぱはアナンの目の前に拳程の大きさの石を差し出した。 アナン「…?」 アナンが石を見つめると、占いぱぱはその石でおもむろにアナンを殴り付けた。 占いぱぱ「ウィィィーッ!パーリナイ!」 すると何故か帆医眠とスライムベス浜口は冷静さを取り戻した。 スライムベス浜口「ムムッ、ここはどこであるか。江戸ではないのか」 スライムベス浜口はジャパニーズサムライなスライムベスだった。 帆医眠「うむ、少々熱くなりすぎて人間の言葉を忘れていたようだ。」 占いぱぱ「やっと落ち着いたか。お前ら、入ってきてよいぞ。」 すると女神やベイベ、ナメクの若者が物陰から現れた。 その時アナンは殴られたショックで右から飛んで来た何かをひたすら左へ受け流していたが、ベイベ達を見て思い出したように放屁のカーニバルを演出した。 アナン「はっ!…チミ達3年以上もオッポレを待っていたのかッ?」 女神「いや、あなたが寝てたのは3日間だけよ」 占いぱぱ「お前はちんちくりんか、この野郎!」 アナン「おい、ちょっと待て。誰がチキン野郎だと?」 アナンは聞き間違えから占いぱぱに喧嘩を振り掛けようとして、胸ポケットからのりたまのふりかけを取り出した。 アナン「このふりかけでおまえらじぇんいん道連れぢゃ!」 アナンは占いぱぱに向かってのりたまをふりかけーの、トツギーノ。 占いぱぱ「へっ、汚ねぇふりかけだ」 占いぱぱはのりたまを空中でつまみ食いしーの、トツギーノ、のりたまーの。 島田「うひょっ」 何かが聞こえたが誰も気にしなかった。 占いぱぱ「とにかくじゃ、お前が3年に感じたのは事実だな。実はここと向こうの世界の時間の速さが違うのだ」 ベイベ「じゃあアナン兄ちゃんは3日間で3歳歳をとったのね」 アナン「てことは、もう俺も55…」 占いぱぱ「では本題だ。実は2週間後から、東のハーイトゥイマ・テェーンの街で、『江口のDVD』を優勝賞品とした武術大会がある。3人一組のチームで出場するのだが、そこで勇者3人のチームで出てもらいたいのじゃ。」 スライムベス浜口「出るのは構わないが…何か拙者たちにも見返りはあるのだろうか…?」 占いぱぱ「うむ、お前にはバニースーツを捧げよう」 スライムベス浜口「ウホッ」 帆医眠「俺には…?」 占いぱぱ「帆医眠、お前ごときには腐ったミカンをくれてやろう」 帆医眠は著しい聞き間違いで叶美香だと思い込んで快諾した。 アナン「お、俺には…?」 占いぱぱ「…お前なんぞには頼んだ覚えはない!勇者にでもなったつもりか!!」 アナン「えっ…さっ・・・ぱっ・・・」 アナンは慌てた。 占いぱぱ「ふぉっふおっふおっ、冗談じゃよ、じょ・・・んぐふっ」 激昂したアナンは手刀で占いぱぱを首ちょちょんぱの刑に処した。 占いぱぱの首ははかなげにアナンの足元へと転がった。 占いぱぱ「ち、ちくしょう・・、この・・オレがキサマみたいな・・サル野郎に・・や、やられちまうとは・・な・・」 アナン「フン、ほざけ」 アナンはエネルギー波を放ち、占いぱぱにとどめをさした。 帆医眠「へっ、きたねぇ花火だ」 スライムベス浜口「むむ、2週間後のハーイトゥイマ・テェーンでの武術大会とやらだが・・、ぱぱがいなくなり手掛かりがなくなったでござるな」 アナン「フン、しゃらくせぇ。そんなの俺達を騙すための罠に決まってらぁ」 帆医眠「いや、しかし江口のDVDは引っ掛かるな…。とりあえず東へ向かってみないか?」 スライムベス浜口「うむ、武術大会というからには世界中から強者が集まるのだろう?本当なら面白い」 ナメクの若者「よし、では我ら3人の勇者で出場するぞ」 1人目の勇者はナメクの若者だった。 ピッ、ボーン… アナン「へっ、きたねえ花火だ」 女神「勇者だかなんだか知らないけど3人いれば出られるのよね、じゃあ私達も出るわよ。」 彼らはアナン・帆医眠・スライムベス浜口のチームと、女神・ベイベ・山田のチームで出場することになった・・・と思った矢先のことであった。 アナン「しゃらくせぇ」 アナンは連続エネルギー波を放った! 山田「ほ、ほんぐへーっ!」 山田は粉々に弾けて消え去った。 アナン「へっ、きたねぇ花火だ」 続いてエネルギー波は女神を襲った! 女神「きゃあっ、痴漢!」 女神の叫び声に誘われて、権田稾正蔵が現れた。 権田稾「ちょぺりーた健士」 しかし誰も気にかけなかった。 アナン「さて、ハーイトゥイマ・テェーンだが…ぼんやりと高い建物が見えるところかな?」 占いぱぱの家周辺は建物は無く、ある程度の高い建物は相当離れていても目視することが可能だった。 スライムベス浜口「よし、では行くでござるぞ」 帆医眠「え、い…イク!?」 帆医眠は甚だしい勘違いをしていた。帆医眠の妄想では見知らぬ男女がホテルミラコスタででかい花火を打ち上げていた。 …3時間程歩くとそこには予想通り栄えた町があった。町の中心には大きなスタジアムがあり、その名をシャイタマスタジアムといった。 そしてアナン達が町まで数百メートル程の所まで近付いた時、帆医眠が何かを思い出したように呟いた。 帆医眠「!!…そうか、ここだ…間違いねえっ!」 帆医眠はおもむろにシャイタマスタジアムへ向かって走り出した。 アナン「帆医眠!どうした!?」 帆医眠はアナン達を置き去りにし、みるみる遠ざかっていった。 アナン「この町に何かがあるというのか…」 5分程すると、帆医眠が戻って来た。 女神「何かあったの!?」 帆医眠「特に意味はない」 帆医眠の手、もとい触手にはスルメの大群が鉄壁のフォーメーションを築きながら取り巻いていた。 ちょぺりーた健士「3-5-2か・・フン、無難な布陣だな」 スルメ軍団指揮官・オナ2尉「者ども、放てーッぃ!!」 スルメ軍団はアナンに向かって一斉射撃を行った! アナン「お、おい待て!帆医眠、お前は操られてる・・・ふ、ふんぐへーっしゅ!」 アナンは大ダメージを負った。 帆医眠「くっ、俺の意志とは関係なく・・・、だめだ!体が動かない!」 オナ2尉「撃て撃て、撃ちまくってたら、でっかくなっちゃった」 シェイク、シェイク、マギーな胸騒ぎであり、ちょぺりぺり最高ヒッピハッピシェイクだった。 そしてオナ2尉がスキを見せた瞬間だった。松井大輔のスルーパスにカレンロバートが反応し、シュートをキーパーが弾いた所を所ジョージがところてんで押し込んだ。 オナ2尉「ふ、ここで戦力を消費するのは賢い選択ではないな…。引け、撤退だっ!武術大会に向けて体勢を整えておけっ!」 オナ2尉は去って行った。 スライムベス浜口「あいつらも武術大会に出るのでおじゃるか」 アナン「帆医眠をただちに処刑しろ」 スライムベス浜口は我が耳を疑った。 スライムベス浜口「じょ、冗談はよすでごわす!何故そのようなことを・・・、あいつはただ操られちょっただけじゃっで」 アナン「しゃらくせぇ」 アナンはスライムベス浜口の抗議を一蹴し、帆医眠に歩み寄った。 帆医眠「なんのつもりだ、アナンよ。まさかこのオレを倒しにきたなどという、くだらんジョークを言いにきたんじゃないだろうな」 アナン「かもな」 スライムベス浜口は突然のこの状況に同様を隠せず、自らの髑髏(しゃれこうべ)を杯の代わりとし、勝鬨の唄を唄った。 スライムベス浜口「ものどもっ、今こそ勝鬨だ・・・へぶるはーっしゅ!」 スライムベス浜口はすぐ側に戦闘態勢のちょぺりーた健士がいたことを忘れてしゃがみパンチを放っていた。 帆医眠「右から来たものを左へ受け流す…か」 帆医眠は右手、いや、右触手に巻いていた包帯をほどいた。 女神「なるほど…忌呪帯法…。帆医眠は邪眼の力を封印していたのね」 帆医眠「ククク…邪王、炎殺剣!」 帆医眠は黒い炎の剣を発生させ、その剣で突如皿回しを始めた。 アナン「そ、その皿は・・・しゃらくせぇ!」 突如アナンは帆医眠の心臓目掛けてサバイバルナイフを突き出した。 帆医眠「ほわたぁっ!」 帆医眠はそのサバイバルナイフをまるでブルースリーのように足蹴り一つで弾き飛ばそうとしたが失敗した。 サバイバルナイフは帆医眠の左足の太腿の裏に突き刺さった。 帆医眠「へぶりゅはーっしゅ、へぶりゅはーっしゅ!」 雄叫びをあげながら地面をのたうちまわる帆医眠。 そんな帆医眠に女神は近寄った。 女神「この人参は他より安岡力也が喜びそうね!」 そう呟くと女神は人参のような帆医眠の脚(触手)をひきちぎった! 帆医眠「ゴゥワ!」 女神「あら、人参じゃなかったのね、じゃあいらないわ」 女神は帆医眠の脚(触手)を投げ捨てた。 帆医眠「今のは痛かった…痛かったぞーっ!」 帆医眠はそう叫ぶと、超能力を操り女神を空中へ浮上させた。 女神「ご、ごりらが界王様!?」 女神が空中から見たものは、地面をうっほうっほと跳び回る一頭のごりらであった。 バブリーアオタ「うっほほうっほ」 女神「あぁ見えてもすごいのね、きっと・・。ん?あの動きを真似しろってことなのかしら??」 女神はとりあえず着地した。 帆医眠「なっ!俺の気合砲から脱出した・・!?」 女神はバブリーアオタに炎の鉄槌を贈呈した。 バブリーアオタ「うっほうっほ♪」 女神「隙あり!」 女神はその隙にバブリーアオタの尻尾を掴み、しっかりと握り締めた。 バブリーアオタ「う、うおおおぉ…」 バブリーアオタはゆっくりと地に膝を着いた。 女神「い、今だ悟犯!」 悟犯「えっ!?」 急に振られて窮地に立った悟犯はサトウのごはんににんにくミソをつけてゆっくりと口に運んだ。 悟犯「ムムッ」 悟犯は急に体調を崩し、病院へ行こうと車に乗りこんだ。 悟犯「病院は…あっちか!」 悟犯は料金所の縁石にホイールを擦りながら消えて行った。 女神「ご、悟犯…ふぐっ」 バブリーアオタ「ククク、俺たちが弱点を鍛えていないとでも思ったのか?」 女神「な…」 バブリーアオタ「もうちょっと楽しませてくれよ」 女神「しゃらくせえ」 ピッ! 女神「へっ、きたねえ花火だ」 女神の爆発波によって、悟犯は粉々に砕け散った。 バブリーアオタ「!!」 女神「私は言ったはずだ、本気でやれとな」 女神はそのままバブリーアオタに近づいていった。 バブリーアオタ「あ、あたい実は君のことそ、尊敬してるんだっ!仲間にしてくんないかな!?」 女神「フン・・・しゃらくせぇ!」 ピッ! ・・だがバブリーアオタは砕け散らなかった! 女神「な・・・パワーを押さえすぎたか。出力をあげるぞ!えいっ!」 ピッ! バブリーアオタ「・・・いま、なにかしたか?」 女神「ばかなっ!!」 ピッ!ピッ!ピッ! バブリーアオタ「・・フン、ムダなあがきを」 女神「しゃらくせぇしゃらくせぇしゃらくせぇ!」 ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ! バブリーアオタ「ハッハッハ、ムダムダ、ム・・・!」 ボンッ! 女神「はぁ、はぁ、はぁ・・・…やったか!?」 女神が激しい戦いを繰り広げている中、アナンは女神が戦いながらPASMOを落としていることに気付いた。 アナン「チャ、チャージせなアカン!」 アナンがPASMOに滑り込み、女神に気付かれないようにPASMOを拾い上げると、自らの胸ポケットに収納した。 アナン「アファー!」 アナンが仕方なく立ち上がろうとした時、男性に身体がぶつかった。 世久原「ああっ!?コラ、人にぶつかっておいて詫びの一言もなしかい!?」 アナン「くだらん、そしてしゃらくせぇ」 アナンは世久原の胸倉を掴み上げると、そのまま女神の方へ世久原を放り投げた。 世久原「んぐふっ・・・(チャーンス!)」 世久原は女神の一歩手前で着地したが、よろめいたフリをしてそのまま女神の上に覆いかぶさった。 世久原「わ、悪いな」 世久原の手はどさくさに紛れて、女神の臀部へと・・・(ピッ、ボンッ!)・・・回されたかに見えたが、世久原は一瞬にして粉々に砕け散った。 アナン「よう女神、相変わらずふざけた野郎だな。目障りだ、消えうせろ!」 髑髏齦埜助(しゃれこうべぎんのすけ)「貴様、誰に向かって口をきいている?」 アナン「なっ、貴様は!!」 女神「齦埜助!来てくれたのね!」 アナン「齦埜助だと・・?き、貴様、まさかあの髑髏齦埜助か・・!?」 髑髏「いかにもわしが伝説の鬼神と謳われた髑髏齦埜助だ。わしに何か用かっ!!」 アナン「りゅ、リュージュの出番だ!」 アナンは何処からともなく持ち出したリュージュに乗り込むと、颯爽と髑髏に向かって突撃しようとした。 しかし当然ながらリュージュが滑り出すことはなかった。 髑髏「ククク…何をやっているんだ?」 髑髏はリュージュの上でもがいているアナンに近寄り、右手を空に振り上げた。 髑髏「呪」 アナン「あっ、うぐっ!か、身体がっ」 髑髏「ククク…口程にもない。痛めつけてくれるわ」 髑髏が次の技を繰り出した瞬間だった。 アナン「帆医眠、技を借りるぜっ!」 アナンは気合いで髑髏に肛門を近付けた。 アナン「エイナォ・プレス!!」 アナンは髑髏にやさしく肛門を押しつけた。 帆医眠「そ、そんな技使った事ない…」 髑髏「こ、呼吸が出来ぬ…」 アナン「まだだ、エイナォ・レッドパワー!!」 アナンのエイナォから赤い飛沫が飛び出した。 髑髏「ぐ、目がぁ~」 髑髏がもがいている間にアナンはマルセイユルラーレットで呪から抜け出した。 アナン「く、この技はさすがに肛門への負担がぷぷっぴどぅ♪・・・む!?」 マルセイユルラーレットにより髑髏の呪から脱したかに見えたアナンだったが、何かがおかしかった。 アナン「何か俺変なことを口走ったような気がシャングリラ・・・!!」 髑髏「畜生、わしの目に何たることを・・!!」 髑髏は以前として視力を取り戻せずにもがいていた。 アナン「(やつはまだエイナォ・レッドパワーのダメージから復活できずにいる・・・。まさか奴の呪はまだ解けてボンジョールノォォッッ!!!)」 ついにアナンは心の中までも謎の力によって支配されはじめた。 女神「ぎ、齦埜助!しっかりするのです!」 髑髏「お・・お・・俺は、しゃ、髑髏齦埜助・・・などではないわッ!!」 一同「・・・??」 髑髏の突然の、そして謎の告白に一同はたじろいだ。 帆医眠「なっ、てことは、ほんじゃらすじょりーのわき毛も際限なく伸びて行くとでもいうのか!?」 アナン「く、エイナォ・レッドパワーはあと1回しか使えねえ…。」 アナンはこれまで肛門のトレーニングがおざなりになっていた事を悔やんだ。アナンは肛門の数とブラックホールでは達人の領域に達していたが、肛門そのものを極める事はしていなかった。 髑髏「くくく、今回はここで見逃してくれるわ…」 髑髏はどこかへ消えて行った。 帆医眠「髑髏齦埜助…また何処かで会うに違いない…」 帆医眠は自分は全く何もしていないくせに無責任に呟いた。 しばらくすると、3人はシャイタマスタジアムの目の前に立っていた。 スライムベス浜口「い、入口がわからんでござる」 帆医眠「聞いた事があるぞ…。シャイタマスタジアムには3つの門があるという…東門、西門、…そして肛門だ。」 アナン「!…そういう事か!」 アナンは何かを閃いた。 アナン「シャイタマスタジアムの肛門を閉鎖できません!」 スライムベス浜口「どうゆうことだ!状況を詳しく説明しろっ!」 が、アナンはスライムベス浜口の詰問は無視し、どこからか取り出した無線に向かって吠えた。 アナン「聞こえるか、室井さん!シャイタマスタジアムの肛門は封鎖できません!」 無線上ではしばらくの沈黙の後、返答があった。 ??「んなもん知るか、このボケナスがッ!」 なかなかシビアな返答に、アナンはただならぬ気配を感じた。 アナン「貴様・・・さては髑髏だな!」 アナンの稲妻のような直感に室井はおののく様子もなく、冷静に答えた。 室井「いいかアナン、二度は言わんからよく聞けよ・・。シャイタマスタジアムの肛門は、へんじゃりみひゃーななゲッヘゲッヘのボッホボッホだ。」 アナン「そ、それは俺がいつか忘れていた復活の呪文…!帆医眠!Wiiを出せっ!」 アナンはWiiでドラクエ2をダウンロード購入し、ゲームを開始した。 しかし、アナンは間もなく絶句した。 アナン「さ、最近リメイクされたやつはセーブできるのか…!」 復活の呪文が入力できないアナンは仕方なく最初からゲームを始める事にした。 アナン「事件は会議室で起こってるんじゃない…!現場で…ごほっ」 アナンは何かボケようとしたが何も思い浮かばなかったので咳払いで誤魔化した。 スライムベス浜口「仕方ない。スタジアムの肛門を拙者の斬鉄剣(しむらけん)で切り裂くでごわす!」 スパッ! スライムベス浜口「やべっ」 スライムベス浜口はスタジアムと間違えてアナンの肛門を素手で引き裂いた。 アナン「へびゅわぁっ!!」 アナン凄まじい激痛に悲鳴をあげた。スライムベス浜口は夥しい量の返り血を浴びていた。 アナン「ひ・・ひぃ、ひぃ・・」 スライムベス浜口「へっ、わりぃわりぃ。・・だが、これまでの貴様が周りに与えた残忍な非道に比べたら、そんな痛みなんてかわいいもんだろ、あぁん?」 アナンは激痛と出血のせいで、既に意識が朦朧としていたが、身に覚えのない罪でスライムベス浜口が自分を責め立てているのは辛うじてわかった。 アナン「や、やめろ・・。俺はそんなこと・・・し、した覚えは・・」 スライムベス浜口「しゃらくせぇッ!!」 スライムベス浜口は瀕死状態のアナンに対し、拳(フィスト)をコークスクリュー状に突き上げた! ・・・今まさに一つの命が果てようとするのを告げるがごとく、悲痛な叫び声が辺り一面に響き渡った・・

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