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第4章
『太極拳カタストロフィー』

アナンは旅立ちの準備を進めていた。取調べを受けた日以来、毎日電車の夢を繰り返し見ていた。アナンは最初の夢で太極拳を試みた時、中吊り広告の夏川純を見逃していなかった。
それ以来、アナンは彼女を忘れられなくなり、毎日電車の夢を見るようになっていたのだ。通勤電車で彼女とスカイラブ太極拳を成功させる夢を。

アナン「キタノハーテを出ねぇといつまでもアイツを忘れられねぇ。オラ借金も増えて利子すら払えねえのに、なんかワクワクすっぞ!」

その時、アナンは横に気配を感じた。振り向くと、まさに太極拳を試みている夏川純
夫(45)が平成のぱぴぷぺぽを踊っていた。

夏川純夫「ぱっ、ぴぷぺっぽ、ぽぺぷぴぱッ!」

アナン「・・果てしなく消えろ」

純夫は言葉通り果てしなく消えた。
ここしばらくアナンの身の回りではこのような状況が続いていた。訳のわからないやつが近付いてきては、しょうがなく果てしなく消していた。

何ともやり切れない感たっぷりのアナンはとりあえず駅に向かった。途中オレンジジュースを買ったが、鼻から注入しただけで残りはたしなめる程度で破棄した。

アナン「しゃあねぇ、困った時の占いぱぱだ」

色々な意味で行き詰まったアナンは、キタノハーテで名高い占い師である、占いぱぱの元へ向かう事にした。

スルットKITANOHATEカードを改札に通すと、ちょうど電車がホームに滑り込んできた。すると駅に着いて軽く興奮状態だったアナンも逆に電車に滑り込んだ。ホームにいた乗客達は思わず息を飲んだ。

    • ポキッ。


アナンの左足がポキッと逝った。

アナン「いッ、いちぇッ!」

しかもアナンはその拍子にスルッとKITANOHATEを線路に落としてしまった。

アナンは太極拳で拾おうと試みたが手が届かなかった。

アナン「ちくしょう、手があと3メートルだけ長ければ…まあ、でもあと120ティバクーしか残額無かったし、しょうがないかあ…」

その時だった。線路の下から女神が出て来てアナンに尋ねた。

女神「アナタが落としたスルッとKITANOHATEはこの9500ティバクー残額があるカードですか?それとも、120ティバクーの残額のカードですか?」

アナン「(ここは正直に答えて9500のカードも狙いに行くのか、それとも貰えない可能性を考えて120のカードと答えるのかは…)」

女神「…」

アナン「自由だァーーーッ!」

女神「…」

アナン「スルッと is freedom、スルッと is freedom…」

女神「…」

アナン「(だがやっぱり、ここはセオリー通りで…)120っす!」

女神「シャッチョサン、正直ネー。じゃあカード返すアルね」

アナンはまさに落としたカードを手渡された。納得がいかないアナンは帰ろうとする女神を呼び止めた。

アナン「女神さん、あなたは私の大事なスコウターを壊してしまいました。やっぱり9500ティバクーのカードも渡してもらいましょうか。」

女神「(ここは、スコウターのことなんて全然知らないけど怒らせたら恐そうなので大人しく9500ティバクーのカードを渡すか、それともシャッチョサンのキャラでもう一度しのいでみるのかは・・・)」

アナン「…」

女神「自由だァーーーッ!」

アナン「…」

女神「女神 is freedom、女神 is freedom…」

アナン「…」

女神「さあ皆も一緒にぃ」

アナン「自由だァーーーッ!」

女神「自由だァーーーッ!」

アナン「自由だァーーーッ!」

女神とアナンはとことん、しかし時には控え目にフリーダムだった。言い換えると、男子大学生の尻を自由に触っていいと主張している訳ではなかった。

そんな事をしているうちに二人は占いぱぱのところまで来ていた。

ぱぱ「何か用かお前たち。」

占いぱぱは長い髪の毛を歌舞伎のように振り回していた。髪は白髪ではなく輝くような金色だった。

アナン「欧米か!」

瞬時に突っ込んだアナンは勢い余って、何故かぱぱの背後にあった線路上に転落しつつある女神に欧米ツッコミをいれながらの救出を試みた。

アナン「欧米・・とうッ!」

アナンはまさに間一髪のところで、落下する女神をホーム上に引き揚げた。
が、その反動でアナンはバランスを崩してしまった。よく考えたら、アナンの左足は電車へのスライディングでポキッと逝っていたのである。

アナン「ぐふッ」

女神「キャッ、あなた!」

アナン「ここから離れるんだッ!俺のことはいいからッ!」

アナンは落下しながら女神に向かって叫んだ!

が、その時運の悪いことに電車が滑り込んできた!

アナン「ちっ、ちきしょう!左足さえカモシカのような脚だったらモデルとして活躍出来たのにっ…!」

アナンは何か勘違いしていた。

ぱぱ「まずはスネ毛を剃りなされ」

女神「そうよこの私のようにッ!」

女神は裾を捲ってアナンにスネを見せた。

アナン「南米かッ!」

女神のスネは見事なロナウジーニョだった。

アナン「ずあっ!」

アナンは左脚をちぎり、その下から新しい左脚が生えて来た。

ぱぱ「トカゲの尻尾はいかがでしょうか~?新鮮ですよー」

アナン「二つもらおうか。おう女神、お前も食うよな?」

女神「・・う、うん・・」

女神はどこかそわそわして落ち着かない様子であった。

アナン「おいおい、どうしたんだよ。行儀よく座ってないと、オラと地球の元気玉くらわせっぞ!?」

その時店内の照明が一気に落ち、暗闇の中から花火でデコレーションを飾った華やかなケーキを持った女性が現れた。女性はアナンの元へとやってきた。

??「お誕生日おめでとう。お久しぶりね、アナン兄ちゃん」

アナン「お、お、お前は!!ジェ二ファーじゃないかッ!」

ベイベはゆっくりと微笑んだ。

アナン「・・イ、イタチの最後っ屁ってやつだ・・」

アナンはベイベとの再会に驚いた弾みの放屁について、臭いが充満する前にイタチのせいにした。

アナン「さあ、ぱぱ、俺たち二人の運命を占って貰おうか!」

女神「まあ、ストレートね。」

女神は毎日ロナウジーニョにストレートパーマをかけていたが無力だった。

ぱぱ「うむ…よろしい、だがワシは高いぞ。まさかタダで占って貰おうと言うのではあるまい、何をワシに捧げるのだ?」

アナン「ベイベを捧げます。」

ベイベ「えっ…?」

即答だった。

ぱぱ「よろしい、では占ってしんぜよう。お前ら二人は…」

その時、先程からアナンに迫って来ていた電車が今頃目の前に現れた。

アナン「ほげっ!」

アナンはりんかい線直通新木場行きにブラックホールキャノンを半分持って行かれた。

ぱぱ「お前ら二人は、時に優しく時に激しく、そして時に熱く時には鋭く、だが時にざらつき時にはなめらかに、時には入らず時には早く、とはいえ時にはいいじゃないか人間だもの」

ぱぱの占いはよくわからない上に、あいだみつをの語調を微妙にぱくればなんとかなるんじゃないか?的なものだった。

アナンは深く共鳴した。

アナン「ぱぱ・・いや、今から師匠と呼ばせてくれ!」

ぱぱ「・・断る!」

アナン「・・・」

ベイベ「・・・」

ぱぱ「やつはやがてこの世を救うてくれるのじゃ!」

アナン「・・・ペペロン吉田は来ているか?」

女神「来てたわよ」

アナン「よし、口が滑ってベイベを捧げるとか言っちまったが、ペペロン吉田でも代わりに捧げておいてくれ。」

女神「ええ~っ、あの人必要だったの?ペペロンはいい感じのストレートヘアだったからロナウジーニョで吸収したわよ。」

アナン「ええ~っ!じゃあ今からお前がベイベじゃ~!ここに残れぇ!」

アナンは女神を取り押さえた。普段取り押さえられる経験が豊富なだけに女神をしっかりホールドし、しっかり顔に向けて放屁した。

ロナウジーニョ「ギョッ!」

一瞬何か声がしたが放屁の音にカヴァーされた。

ベイベ「ねぇ、この部屋ちょっと臭くない??」

アナン「確かに若干アルカリ性を感じるな・・」

すると女神はノールックでリトマス試験紙をあいたスペースに放り出した。

すかさずペペロン吉田が反応した。

ペペロン「胡椒はどこだ胡椒はッ!?」

アナン「えいッ、放屁だッ!!」

アナンは脈絡なく放屁をかました。

放屁魔神「甘い・・、甘ったるいわ、このチキン放屁がッ!」

チキン放屁「キサマァ、これでも喰らいやがれッ

ファイナル放屁ーーーッ!!!」

アナン「げふぅっ!」

アナンがムセる程の放屁は若干チキン風味だった。

放屁魔神「うぐふっ。」

放屁魔神は尻の間からスカシターを取り出し、戦闘屁力を測定した。

放屁魔神「むっ、戦闘屁力24000ゼノ!チキン風味は伊達じゃないな!だが!」

放屁魔神は仕返しに腐敗臭に柑橘系ミックスの放屁をチキン放屁に放った。

放屁魔神「屁ァイナル放屁返し!」

その時だった。放屁魔神の放屁とチキン放屁の放屁が衝突する中で二人は何かを悟った。

放屁魔神「…今わかった、お前と俺は元々一つの…」

チキン放屁「お前が魔神になるために捨てたチキン風味が…俺だった訳だな…」

アナン「なんだ、何が起きたんだ!?」

アナンの左右で放屁魔神とチキン放屁が感傷にひたっていた。

放屁魔神「よし、大いなる悪に対抗するため、再び一つになるぞ。」

チキン放屁「うむ、時は訪れた。」

魔神とチキンは徐々に寄り添い、腐敗臭、柑橘、チキンがブレンドされていった。

アナンの真上で。

アナン「う、うっぱァ。く、くせ、くせものだーッ!」

アナンはくせ者を見つけた。そして即座に飛び付いた。

女神「どうでもいいけどここ室内じゃなくて屋外、ってかホームよ・・」

女神はそろそろ読者が気になり始めていた疑問を口にした。

アナン「じゃああのアルカリ性はいったい・・??」

チキン放屁「しぇけしぇけ、ぷぺらぷぺら」

放屁魔神「体力の限界ッ!」

すると見慣れない人影がやってきた。

大道具A「ふふ、俺のセットは役者をも騙す力があるらしい・・ウフフ」

アナン「ちきしょう、戦闘力だけならチキン放屁にも匹敵するというのに・・、つおッ!」

アナンは左腕を突如もぎ取った。

アナン「うわぎゃぁっっっ!!」

アナンは激しく痛がった。女神はそっと歩みゆり、救いの言葉を投げ掛けた。

女神「アタイのペペロンチーノに文句をつけるなんて・・、ジーザスクライストッ!」

女神は鞄から刃渡り3m50cmの包丁を取り出して豆腐をザクザクみじん切りにした。

女神「アタイは酔ってないわッ!むしろ、ぺひゅべひゅペペロン吉田よっ!」

アナンは女神が寝言を言い始めた隙に、何故か願い事を始めた!

アナン「お、おれを不老不死にしろーーーっ!!」

アナンは勢いで思ってもいない願い事を口にした。

ぱぱ「ふ、不老不死…難しい注文じゃな…、んー…、そうじゃ!そんなに不老不死になりたければ、とりあえず東の町に行ってみると良い、何か判るかもしれんぞ」

占いぱぱもまた苦し紛れに思ってもいない適当なアドバイスをした。

アナン「東か…よし、いってみるぜ、ベイベ、女神、山田、着いて来い!」

山田が仲間に加わった!

アナンはたちは東西南北がそもそもわからないことに気がついた。

アナン「まぁ東と言えば右だよな」

アナンたちはとりあえず右方向へと向かって歩き始めた。

その刹那だった!

アナンは背中に鈍い激痛を感じた。

アナン「ぶべらぐはぁっ」

激しい出血に悶えながら傷口を確認すると、先程女神が持っていた刃渡り3m50cmの包丁がアナンの背中から右胸にかけてを見事に貫いていた。

アナン「ゴ、ゴフッ・・」

アナンは呼吸もままならない感じでその場にひれ伏した。

山田「そう、それでいいんだ」

女神「・・・フッ」

アナンは朦朧とする意識の中で、不敵な笑みを浮かべている女神を見つけた。

    • そしてゆっくりと意識を失った。…アナンは死の淵で彷徨い、大きな川の前に立っていた。

アナン「…こ、これはもしかして三途の川ってやつか…!?」

川の向こう岸に目をやると人が数人立っていた。

アナン「…あいつ、どこかで見たことが…」

リー「アナン!」

アナン「えーっと、誰だっけか、ペペロン吉田?」

アナンは直近の記憶しか思い出せないようだ。

ウサンク「アナン、こっちに来いよ!お前の借金もこっちに来れば帳消しだぜ!」

アナン「山田もいたのか!」

ジョナタン「アナン、こちらに来れば借金など気にせず好きなだけ戦えるぞ。」

アナン「ジョナタン!お前を倒す為の壺でおれの借金は増えたんだぜ…」

こえだめギャリー「あぁぬぁん、むぉういちど勝負どぅあ~」

アナン「…誰だ?まあいいか」

アナンは顔すら思い出せなかったので黙殺した。

夏川純夫「…」

アナン「純夫!」

ギャリーを覚えていない割にはしっかり純夫は覚えていた。

アナン「お、お前は…」

純夫の横には、ポピャヒュ大臣がいた。

アナン「ジッ、ジル!!」

アナンは甚だしい人間違えをしていたが、ポピャヒュ大臣は満更でもない表情で応対した。

ポピャヒュ大臣「うむ、いかにもわしがバルだが何か?」

ポピャヒュ大臣もまた聞き間違えから話をややこしくしそうなオーラ100%だった。

アナン「・・ク、クリリンさん!そいつはお父さんじゃないッ!!」

クリームまみれのポピャヒュ大臣をアナンはどうしても父とは認めたくなかった。

ポピャヒュ大臣は溜息をつくと特政令カードを扇子のように広げ、扇ぎ始めた。

アナン「!…あれは特政令カード!あ、あれがあればおれの借金は帳消しに…!」

アナンは気付くと三途の川を渡りポピャヒュ大臣の特政令カードを目の前で凝視していた事に気付いた。

アナン「し、しまっ…い、いつの間に三途の川をわ、渡って…わっ、渡哲也!」

川を渡ったことにより命の火が消えてしまうのではとパニックになり謎の発言をした。

だが目前の特政令カードを目の前にしすぐに冷静になったアナンはポピャヒュ大臣にこう告げた。

アナン「ポピャヒュ大臣、今日から父と呼ばせて頂きますので、いい加減ポから始まる名前はやめて頂きたいッ!」

アナンは本気(マジ)だった。

ポピャヒュ大臣「恨むんならてめぇの運命を恨むんだな、この俺のように」

アナン「逆に、ペペロンチーノひとつ」

アナンは最近ひそかにハマッている「逆に」を思い切って会話に織り交ぜ、ナチュラルにペペロンチーノを注文した。

ポピャヒュ大臣「よしよし・・。ペペロンチーノ大盛をあげるから、一気にこの川を渡っちまおうぜ」

アナン「逆に、このまま流れに乗って、一気に川下りするってのはどうだ?」

ポピャヒュ「ポペーヒュポペーヒュ」

アナン「はっはっは、だよな!そんなの、逆に、ポペーヒュだよなッ!」

その時一人の人物が現れた。

ロンリーチャップリン「逆に、プリンが食べたーい」

ペペロン吉田「はにゅりー。はにゅりー。」

現れた謎の人物たちをよそに、アナンは三途の川で水浴びを始めた。
しかしふと気がつくと、周囲の人間は口をあけて絶句していた。

なんと、アナンが髪の少なさを隠すために頭頂部に付けていたマスカラが見事に剥がれ落ちていた。さらに、残りの部分も髪の毛ではなく油性マジックで乱雑に塗っていただけだった。

アナン「しまっ…」

アナンは焦りのあまり、脇毛やスネ毛をむしり取り、頭の上に乗せたがまだマスカラの方がマシだった。

アナン「み、見るなァ!」

アナンは恥ずかしさのあまり、川で逆立ちをして頭を沈めたまま元の岸に戻り始めた。しかしそれは、ハッパイチマイがめくれて股間を公開するという、本末転倒な選択だった。

?「…チャン!、アナン兄ちゃん!」

アナン「はうっ!」

アナンの前には女神とベイベが立っていた。

アナン「…お、おれは…戻ってきたのか…」

何故かアナンの周囲にはわんこそばの器が散乱していた。

ナメク長老「ようやく気がついたか」

アナン「だっ、誰だッ!?」

ナメクの若者「つあッ!!」

アナンは首筋に鋭い手刀を受け、再び深い意識の底へと落ちていった・・・


      • 気がつくと、そこはまるで異界の地であった。見渡す限り広がる大地のど真ん中にアナンは独り佇んでいた。

アナン「ここは一体・・?」

その時、南の空から丸い球体が凄まじいスピードで落下してきた。球体はそのままアナンから約500m程離れたところへ着地・・というよりは墜落した。

何か嫌な予感がしたアナンは咄嗟に気を消し、岩陰に隠れた。
やがて球体から一人の人間が現れた。

ベジタ「何としてでも奴からあれを奪わなければ・・。ちくしょう、またスコウターを使うことになるとはな」

ベシタはそのまま飛び立っていった。

アナンはとりあえずついて行こうと思い、舞空太極拳を試みた。するとアナンのゆったりとした動きに合わせ、身体が少しずつ浮き上がった。

アナン「…ほ、本当にと、飛んでいる!」

本人も想定外のようだった。

アナン「よし、あいつの後を付けるぞ」

アナンは30cm程浮いた状態で、太極拳状態を維持しながら時速2kmの速度でベジタを追った。
2時間程進み、当然のようにベジタを見失ったアナンはついに徒歩の方が早かった事に気付いた。

アナン「やっちまった…」

アナンは舞空太極拳による激しい疲労に襲われたが、常に太極拳の状態でいることで、それが普通の状態になるような気がしたが結局疲れるだけだった。

アナンはふらつきながら足元の崖から飛び降り、Dive to BlueのPVを真似た撮影を試みた。

アナン「(ずばばばば)よしっ、1カメ今だッ!(ずばばばば)」

1カメ担当武田「スイッチが、スイッチがぁッ・・!」

アナン「(ずばばばば)・・!!(ずばばばば)」

どうやら武田はカメラのスイッチの入れ方がわからないようだ。

武田「おんのれぇぇぇッ!」

武田はカメラを手刀で破壊し、アナンを追って崖から飛び降りた。

武田「(ずばばばば)・・アナンッ、今助けにゆくぞッ!(ずばばばば)」

アナン「(ずばばばば)ん?オラこんなこと山じゃしょっちゅうやってたぞ!(ずばばばば)」

アナンは近くの適当な枝に飛び付き、一難を脱した。

武田「(ずばばばば)・・・(ずばばばば)」


    • 武田はそのまま落下していった。

アナン「た、武田…お前にはまだまだ撮って欲しい流出写真があったのに…。そ、そうだ!舞空太極拳を使って着地するんだぁあっ!」

アナンの声をかすかに聞いた武田は言われるがまま、ゆったりとしたモーションに入った。

アナン「おれは習得に40年かけたがな…」

武田はゆったりとした動きを保ったまま落下していった…
かに見えた。しかし武田の落下スピードは徐々に落ちていき、見事なソフトランディングとなった。

着地目前、武田は仕上げのモーションに入ったが、その時手が何か柔らかいものに触れた。

女子高生「きゃーっ!この人痴漢です!」

武田の落下地点には女子高生がいた。

武田「い、いや、ワイは…」

武田は女子高生に取り押さえられ、付近の交番に連れて行かれ、拘束された。

後日、彼は「天に誓ってやっていない」として容疑を否認している。また、捕まった直後、ネクタイで抗議の自殺を図ろうとした事を明らかにした。

アナンは武田が落下したものと思い込んでいた。ゆっくりと崖を下り、、崖に対して斜に構えた。

アナン「ピーピーうるさいひよこたちに・・・わっ、うわぁーーッ!!」

アナンは斜に構えた反動でバランスを崩し、再び真っ逆さまに落下した。

その時だった!

一人の人物がアナンの腕を不意に掴んだ。

アナン「・・お前はッ!!」

ペペロン吉田「はにゅりー。はにゅりー。」

アナン「カッ、カルボナーラ野村ッ!!」

ペペロン吉田「はにゅりー。はにゅりー。」

アナン「はにゅりー。はにゅりー。」

ショルビニョーレ児島「はに、歯にWiiリモコンが挟まった!町に戻って取り除かなければっ!」

シルビニョーレ児島はルーラを唱えた!

シルビニョーレ児島「ルラーック!」

語尾を少し噛んだ児島は中途半端に空中に浮き上がった。

シルビニョーレ児島「ご、悟空ーーっ!ぶべらっ!」

なんとシルビニョーレ児島は空中で破裂しそうな胸の高鳴りを五・七・五で総括した。

『鳴かぬなら ルラで一発 ホトトギス』

一方、アナンとペペロン吉田はいまだに『はにゅりー』の呪縛から逃れられずにいた。

ペペロン吉田「はっ、はにゅりーが止まらねえ!」

アナン「はにゅりー、はにゅりー、屁ギラゴン!!」

アナンは唐突に新しく覚えた呪文をペペロン吉田に贈呈した。

ペペロン吉田「わぁ、どうもありが・・ありが・・はにゅりー、はにゅりー」

アナン「くっ、だめか・・。でも惜しい、惜しいぞ・・はにゅりー、はにゅりー」

そんな中、二人を救うべくマーガレット進藤はゆったりとした歩調で二人に近づいてきた。

アナン「ん?誰だ、お前・・はにゅりー、はにゅりー」

ペペロン吉田「お客さん、うちは冷やかしなら・・はにゅりー、はにゅりー・・ですぜ」

二人はマーガレット進藤に更に近づいた。

マーガレット進藤「な、な何・・はにゅりー、はにゅりー」

マーガレット進藤はアナン達よりも重症な様であった。

アナン「うわっ、こいつが今流行りの右に左に曲ーガレットか!」

アナンは数週間前に不二家った(ふじやった)生クリームをベンチに塗り込み、草むらに身を潜めた。

しばらくすると、マーガレット進藤が近付き、ベンチに歩み寄った。

マーガレット進藤「Oh、はにゅりーなベンチデース」

通りすがりの女性「あっ…」

マーガレット進藤がベンチに腰を降ろそうとした瞬間だった。

アナン「屁イスト!」

アナンのシャドウ腰振りの速度は飛躍的に向上し、その周波数は23Hzに達した。

アナンは草むらから姿を現し突然生クリームベンチに腰を近付けると、ベンチ上の生クリームは四方八方に飛び散った。

しかし間もなく、先日耐震強度の偽装が発覚したアナンの腰は、倒壊の恐れがあるとして営業停止に追い込まれ、ついでに大量の不良債権まで発覚し行き場のなくなったアナンは、やむなくクリームベンチに尚も残っているクリームをぺろぺろなめ始めた。

アナン「う、うめぇ!」

クリームの意外な美味さにアナンは止まることなく、尚もぺろぺろなめ続けた。

見知らぬ女性「そ、そんなにおいしいの??」

見知らぬ女性は恐る恐るベンチに近づき、アナンがなめているのとは反対方向にあるクリームにそっと顔を近づけた。

アナン「(今だッ!)屁イスト!」

アナンの奇襲シャドウ腰振りは見事に成功し、見知らぬ女性を生クリームまみれにした。

アナン「おやおやまあ、お姉さん、そんなに生クリームまみれになってしまって…お兄さんがな、なめ、なめ取って…げふぅ!」

アナンは突然背後から背中の上部を蹴りとばされ、あたかも室伏のハンマーのように吹っ飛んだ。

アナンは立上がり振り向くと、そこには一人の見覚えのある男が立っていた。

アナン「!?」

ベジタ「よう、ドドドリアさんよ」

アナン「えっ、人違い…?」

ベジタ「一人になるのを待っていたんだ。」

アナン「ひ、一人?何を言っている、吉田や進藤や女性が…ってあれ!?」

アナンの周囲には誰もいなかった。

アナン「…人違いだ、おれはドドドリアなんて名前じゃ…ずおおっ!」

ベジタ「屁をこく隙も与えてやるものかッ、地球もろとも宇宙の塵になれーッ!」

ベジタは空高く舞い上がり、ギャリー砲の構えに入った。

アナン「くっ、賭けるしかねぇ・・!」

アナンは負けじと3倍冥王拳えぼし波の構えに入った。

ベジタ「俺のギャリー砲は絶対に食い止められんぞッ!死ねーッ!!」

ベジタは凄まじい閃光を解き放った。

アナン「波ァァァァッッ!」

アナンも凄まじいエネルギー波を放った。たちまち辺りを暗闇が包み込む。

    • が、なんとアナンのえぼし波は微妙に的を外しており、そのままベジタのすぐ傍を突き抜けていった。

アナン「・・!!」

一方でベジタのギャリー砲もまたアナンにヒットすることはなかった。
ある男がアナンの前に立ちはだかったのだ。

ピコロ魔人「に・・逃げろ・・コ・・コパン・・」

どうやら人違いのようだったが、全身でベジタのギャリー砲を受け止めたピコロは、そのまま地に伏した。

ベジタ「なっ・・、俺のギャリー砲を受け止めただと・・?」

一方でアナンは尚も空(くう)に向かってえぼし波を放ち続けていた。冥王拳もなぜか4倍まで上がっていた。

ベジタはすれすれのところを突き抜けている冥王拳4倍えぼし波を見て言った。

ベジタ「フン、俺のギャリー砲とは似ても似つかなんな」

その時、不意に現れたコパンがアナンに近づいてきた。

コパン「お前を・・倒すッ!」

コパンは戦う相手を間違えていた。

コパン「お前なんか死んじゃえー!フルパワーだッ!」

コパンはとんでもないエネルギー波をアナンに向かってほぼ0距離から放った。

ベジタ「くっ、このガキ理性を失うとこれほどまでの力を出せるのかッ!」

アナン「チェーンジ!マイマインド!」

意表を突いた発想の転換だった。

アナン「正しい心を持った者ならば跳ね返せるはずだぁっ!」

アナンは防御するどころかコパンの正面で構えを取った。

アナン「うおりゃぁっ…そしてげぼばぁぁっ!!」

アナンはとんでもないエネルギー波をまともに食らってしまった。

アナン「おれは正しい心を持っているはずなのに…」

アナンはピコロ魔人の横に倒れこんだ。アナンは朦朧とする意識の中にありながら、どさくさに紛れて倒れているピコロ魔人の尻ポケットからサイフをくすねた。

ベジタ「ドドドリアさんよ、あんた実はいい奴・・・チェーンジマイマインド!」

ベジタも言ってみたかったようだ。

コパン「ピ、ピコロさん、僕何もできなかった・・ぐすん」

コパンはピコロ魔人の下で佇んだ。

ベジタ「おっと、ドドドリアさんはしとめたが、まだザボボーンさんがいたんだったな」

ベジタは地上に着地し、コパンに近づいた。

コパン「ピコロさんを・・よくも・・よくも・・」

コパンは静かに目を閉じ、億千の星の中から一番輝くナメク星を探し当てた。

コパン「もう独りじゃ生きてけないよ・・」

コパンはピコロ魔人を抱き抱えると、そのまま宙高く放り投げた!

コパン「戦えないナメコ人など必要ない!」

コパンはピコロ魔人にエネルギー波を打ち込み、消し去った。

コパン「ククク…ピコロを屠るとはさすがだ…。オレも封印していた真の力を出さねばなるまい…」

ベジタ「真の力だと!?…やってみろよ」

コパン「ククク…後悔するぞ」

コパンは突然、変身した!

ベジタ「!!…それが変身した姿か…笑わせるぜ」

コパンはミニボンビーに変身していた!

コパン「おこずかいほちいのねん!」

ベジタ「!!」

コパンはベジタから64兆5000億ティバクーを抜き取った!

ベジタ「なっ!」

ベジタは惑星ベジタの百貨店を売却した!
惑星ベジタのトンカツ屋を売却した!
惑星ベジタのジエーイ・ギャールを売却した!

しかしそれでも足らず、ベジタは天文学的な借金を背負う事になってしまった。

ベジタは人生への戦意を無くしていた。あまりの借金に涙するのも初めての事だった。

コパン「すっかり生きる気をなくしてしまったようなのねん」

その時、コパンの正面に人影が現れた。

スリのアナン「おっと、シャッチョさんがそんな現金を持ち歩いちゃいけねぇよ」

金の臭いに敏感に反応し、復活していたアナンはコパンから持ち金の半分を盗もうとし…失敗した。

コパン「甘いのねん!」

コパンは隙をみて逆にアナンから224兆7000億ティバクー抜き出したが、既に借金まみれのアナンにとってはもはや対岸の火事であった。

アナン「綺麗なバラには、トゲがあるのさ」

アナンは突然強気になり意味不明にカッコつけてみた。

アナンはスルッとKITANOHATEを1枚めくった。流派が一致した。

アナンはエネルギーをためてコパンに複合攻撃を試みた。

コパン「くっ・・・やるな」

アナン「どうしたコパン!ピコロの奴を殺った時はこんなもんじゃなかったはずだッ!」

コパンは後方へと一端距離をとった。

コパン「・・さすがだ、奴はまだ全然本気じゃないのに、不良債権も超過債務もオラを超えてやがる。しょうがねぇな・・」

コパンは胸ポケットから携帯電話を取り出した。

コパン「宮城県を変えんといかん!」

コパンは急遽、東北楽天イーグルスの買収を決め、世界の名だたる選手らをそれぞれ莫大な移籍金とともに補強したが、誤ってスモウレスラーを補強していたことにコパンが気付いたのは3年の月日が経ってからであった。

コパン「ククク…このチームには一生勝てぬだろう」

アナンは対抗して福福岡ポークスを率い、コパンのチームに試合を申し入れた。

もはやベジタやピコロなど、アナンとコパンにとってはどうでも良かった。