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根源」(2009/03/18 (水) 17:39:00) の最新版変更点

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**根源  それぞれの区域に満ちるエネルギー、生命の根源は内側で繋がっています。 個にして全、全にして個という調和が成り立っているのです。 たとえば、ある木に話したことは、別の木も知っているということがあります。 それは、全ての命は世界樹と繋がっていますから、 その根源はひとつであることによるのです。  ある精霊が言うことには、 「大地の欠伸で吐き出された息、それが風というものだ。 これはいつも起こるわけではないが、起こったとなると、 すべての穴という穴はどよめき叫ぶ。  山の尾根がうねうねと廻っているところ、百囲えもある大木の穴は、 鼻の穴のような、口のような、耳の穴のような、細長い酒壷の口のような、杯のような、 臼のような、深い池のような、狭い窪地のような、さまざまな形であるが、 さて風が吹きわたると、それが鳴り響く。  吼えたてるもの、高らかに呼ぶもの、低く叱り付けるもの、細々と吸い込むもの、 叫ぶもの、号泣するもの、深深とこもったもの、悲しげなもの。 前のものが「ううっ」とうなると、後のものは「ごおっ」と声をたてる。 微風のときは軽やかな調和、強風のときは壮大な調和。 そして激しい風が止むと、もろもろの穴はみなひっそりと静まりかえる。  彼らは風によって鳴るのだが、そうした因果の世界を超え出て、 音の出る当体それ自らで鳴ると悟るとき、 そこに理解の道が開けるだろう」とのことです。

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