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**幽州の北斗七星・劉備 幽州に拠点を置く無謀な若者たちの集団《犠・雄・軍》の初代総長。 《犠・雄・軍》は総勢五百名からなる武闘派集団で、日々荒れくれ馬を用いて 無謀な暴走行為に明け暮れることを生き甲斐とし、近隣の村々に多大な迷惑を振りまいていた。 しかし、突如巻き起こった黄巾の乱が、彼らの中に眠る義侠心を呼び覚まし、 ただの迷惑な若者に過ぎなかった彼らを一変させた。 彼らは暴走行為にしか見いだすことのできなかった生の実感を、 民や父や母や隣人たちを守るための黄巾党との戦いの中に見いだすことに成功したのである。 リーダー劉備のもと民のために戦う彼らはもはや無謀で無軌道な若者などではなく、 国を憂い民を憂う志を持った立派な青年たちであった。 むろん黄巾党との戦いは激しく、乱終結後生き残った《犠・雄・軍》の数は、 創設時の1割にも満たなかった。しかし、この生き残った1割こそが、 後の劉備の覇業を支える中核となったのである。 この《犠・雄・軍》を作った劉備という男は、いわば天才的なペテン師である。 他人の数十倍もよく回る舌を持ち、 あらゆる舌戦においていつのまにか自分のペースに巻き込んでしまう。 彼と言葉を交わした者は、自分でもまったく理解できないままに、 いつのまにやら彼の言葉に従ってしまうのである。 しかしながら、この劉備という男には致命的な弱点があった。 すなわち驚くほどに度胸がないのである。 それがゆえに危地に陥るとすぐに弱気の虫が騒ぎだし、 勝負どころで好機を逃してしまう。 そのため、戦乱の中頭角を現すまでに長く時間がかかってしまった。 ただし、口がよく回り根性なしと言うと誤解を招きそうだが、 (※実際、普段の彼は両腕と呼ぶべき関羽、張飛の後ろに隠れてばかりいる) 実は腕っ節の方も相当なものである。 特に窮地に追い込まれ、弱気の虫が騒ぎだし、 恐怖の限界も超えて、それでも活路を見出だせず、 精神のメーターが振り切れてしまった時、すなわちいわゆるキレた状態になった時、 彼は一種超人的な力を発揮することができる。 普段の劉備を知る者にはにわかには信じがたいことだが、 その状態になった劉備の戦闘力は、かの関羽や張飛をも陵駕するほどである。 関羽や張飛が劉備に従うことになったのも実のところ彼の志に打たれたからではなく、単純に戦いで彼に負けたからだった。 ただし、当人の意思でこの力を引き出せるわけではなく、 この状態になった時の記憶もまったく残らないので、 まったく頼りにすることはできないのも事実である。 なお、《犠・雄・軍》は劉備が士官したのと同時に一時期消滅するが、 のちに趙雲という若者によってふたたび結成されることになるが、 それはまた別の話である。
**幽州の北斗七星・劉備 幽州に拠点を置く無謀な若者たちの集団《犠・雄・軍》の初代総長。 《犠・雄・軍》は総勢五百名からなる武闘派集団で、日々荒れくれ馬を用いて 無謀な暴走行為に明け暮れることを生き甲斐とし、近隣の村々に多大な迷惑を振りまいていた。 しかし、突如巻き起こった黄巾の乱が、彼らの中に眠る義侠心を呼び覚まし、 ただの迷惑な若者に過ぎなかった彼らを一変させた。 彼らは暴走行為にしか見いだすことのできなかった生の実感を、 民や父や母や隣人たちを守るための黄巾党との戦いの中に見いだすことに成功したのである。 リーダー劉備のもと民のために戦う彼らはもはや無謀で無軌道な若者などではなく、 国を憂い民を憂う志を持った立派な青年たちであった。 むろん黄巾党との戦いは激しく、乱終結後生き残った《犠・雄・軍》の数は、 創設時の1割にも満たなかった。しかし、この生き残った1割こそが、 後の劉備の覇業を支える中核となったのである。 この《犠・雄・軍》を作った劉備という男は、いわば天才的なペテン師である。 他人の数十倍もよく回る舌を持ち、 あらゆる舌戦においていつのまにか自分のペースに巻き込んでしまう。 彼と言葉を交わした者は、自分でもまったく理解できないままに、 いつのまにやら彼の言葉に従ってしまうのである。 しかしながら、この劉備という男には致命的な弱点があった。 すなわち驚くほどに度胸がないのである。 それがゆえに危地に陥るとすぐに弱気の虫が騒ぎだし、 勝負どころで好機を逃してしまう。 そのため、戦乱の中頭角を現すまでに長く時間がかかってしまった。 ただし、口がよく回り根性なしと言うと誤解を招きそうだが、 (※実際、普段の彼は両腕と呼ぶべき関羽、張飛の後ろに隠れてばかりいる) 実は腕っ節の方も相当なものである。 特に窮地に追い込まれ、弱気の虫が騒ぎだし、 恐怖の限界も超えて、それでも活路を見出だせず、 精神のメーターが振り切れてしまった時、すなわちいわゆるキレた状態になった時、 彼は一種超人的な力を発揮することができる。 普段の劉備を知る者にはにわかには信じがたいことだが、 その状態になった劉備の戦闘力は、かの関羽や張飛をも陵駕するほどである。 関羽や張飛が劉備に従うことになったのも実のところ彼の志に打たれたからではなく、 単純に戦いで彼に負けたからだった。 ただし、当人の意思でこの力を引き出せるわけではなく、 この状態になった時の記憶もまったく残らないので、 まったく頼りにすることはできないのも事実である。 なお、《犠・雄・軍》は劉備が士官したのと同時に一時期消滅するが、 のちに趙雲という若者によってふたたび結成されることになるが、 それはまた別の話である。

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