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関羽


劉備の片腕にして天下無双の豪傑と恐れられた勇者。またの名を美髭公。

その正体は天を治める黄帝より遣わされた神竜の化身である。
長く地上が混乱に陥っていることを天上の黄帝は非常に胸を痛めていた。
そこで黄帝はこの戦乱に終止符をうたせるべく、家臣の神竜を地上に派遣したのだった。

神竜こと関羽に与えられた使命は、地上の覇王となり統一国家を打ち立て、
人の世から争いをなくすことである。
しかし残念なことに、関羽は人の身に化身する際に竜であった頃の記憶を失ってしまい、
彼に残されたものは漠然とした「争いをなくさなければならない」という使命感だけであった。

そんな自分の正体を知らぬ若き関羽が最初に排除すべき対象として選んだのが、
当時幽州の地を荒らしまわっていた劉備が率いる《犠・雄・軍》であった。
――この出会いは、あるいは悲劇だったのかも知れない。
関羽にとっても、地上の民にとっても――。
当初その豪勇で《犠・雄・軍》を圧倒し劉備をも追い詰めた関羽であったが、
窮地に立った劉備が底知れぬ力を発揮し、まだ若く未熟であった関羽は敗北する。

劉備は自分の命を狙った関羽を許した。
生まれてはじめての敗北を自分に与え、
さらには命さえ許した劉備の度量の広さに心を打たれた関羽は、
彼の家臣になることを志願するのだった。劉備こそ、戦乱を終わらせる漢だと直感して。

……かくてこの瞬間から、地上の王となるはずであった関羽は、
劉備の腹心としてその生涯を送るという運命を自ら選んだのである。

結論から言えば、関羽はその後、劉備を地上の覇者とするという人としての彼の夢も、
黄帝から与えられた地上から戦乱をなくすという使命を果たすこともできず、
志半ばにして戦いの中に倒れることになるのである。


…だが、彼はその死の28日後、己の記憶を完全に取り戻し、一度目の死から復活を果たした。
甦った関羽は、人であったときの心残りである劉備の覇者への道の障害を取り除くために、
呉の軍師呂蒙をその神通力にて葬り去り、
さらに曹操の残りわずかであった寿命をも奪い去った。
これで劉備がきっと地上の王となる。
そう信じた関羽は安心して、己が故郷である天界へ戻って行くのだった…


人としては使命を果たせなかった関羽であるが、天上に戻ったのちに【関帝聖君】となり、
地上のために奮闘しているのは周知の事実である。