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程昱


満月の夜になると、人を攫ってはその肉を引き千切り、
干し肉にしては食らう土地神。
誇張された風説によると日輪を掲げ持つほどに巨大な体躯を持つという。
ただし、陳宮、張バクがエン州に呂布を引き入れた際には、
それに応じなかったケン城、范、東阿の三県を駆けずり回り、
県令を掴み上げて離反を食い止めたという記述があることから、
やはり非常に巨大であり、俊敏で、強力であることは確かであろう。

程昱は人間にとっては恐るべき怪物であるとともに、
自身の土着するエン州の守護者でもあった。
東阿における王度の反乱を住民を率いて鎮圧した際も、
ややもすれば強引に過ぎる糾合によってそれを成し遂げた。
呂布戦において食糧難に陥った際にも、折りよく満月に居合わせたこともあり、
故郷の住民を襲って干し肉にしたものを兵士に分け与えた。
これらの所業は至極残酷と言うほかはないが、それは人間の感覚であって、
土地神の最大使命を考えれば仕方のないことであった。

程昱はエン州を領する曹操と魏国によく協力し、その覇業に貢献した。
しかし、その恐ろしげな容貌と人肉食の習性から敬遠され、
ついに魏から充分な報いを得ることはできなかった。

ある目撃談によると、程昱は非常に立派なひげを蓄えており、
常に食らった人々の血で真っ赤に染まっていたという。
西洋には青ひげという猟奇的な存在がいたというから、
好対照とみることができるだろう。