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劉備編 序章3


文字通り劉備は目を剥き驚き絶叫した。
驚嘆のあまり、彼は走らせていた馬の背から危うく滑り落ちてしまいそうになったほどだった。
岩のように巨大な人影が、それも二つ、《犠・雄・軍》の行く手を阻むかのように
走行ルート上に立ちふさがっていた。
かと思うとそのうちの一方、、野生の虎を思わせるような尖った髭を生やした漢が、
おもむろに拳で地面を力一杯殴りつけたのだ。

バリバリバリバリバリ!!!!!!!!

次の瞬間、荒野の上を激しい亀裂が、劉備ら《犠・雄・軍》の方めがけて勢いよく走った。
《犠・雄・軍》の若者たちの馬らはその亀裂に足を取られ、次々と落馬していった。
先頭付近を走っていた劉備も簡雍もその亀裂をよけられるはずもなく、
劉備は宙に身体を投げ出され、そして地面に激しく打ち付けてしまった。

「《犠・雄・軍》の首魁、劉玄徳とお見受けする。
おぬしに恨みはないが、幽州の民の心の安寧のため、悪いがその首貰い受ける」

地面に倒れ苦痛で七転八倒する劉備の耳に、
地の底から響くかのような威厳に満ちた野太い声が飛び込んできた。
見上げると、さっきまで前方に立ちふさがっていた岩のような巨大な影の片方、
緑色の衣装に身を包んだ美しい長髭の漢が、
薙刀を手に冷たい目で劉備のことを見下ろしていた。
なんだかわからないがコイツはやべえ。劉備はそう思い、身震いした。
わずかに失禁していることに、劉備は気付いた。