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退廃


恰幅の良い紳士が新聞を片目に舌打ちし

カードに興じる男たちは、熱を帯びて顔を火照らせる

ここは城下のとあるカフェ

彼らは世界の行く先を知っている

でも、本当は何も知らない

日がな一日座っていて

リキュールを一杯!

沈む世界の舵を取ろうと、年若い皇子は苦悩に顔を歪め

宮廷の貴族たちは現実から目を背けている

カフェに集まる人々は

悲劇の観客となって

ただ世界の破滅を待っている

誰か俺とカードで勝負しないか!

議論に議論が重ねられ

わが国は孤立状態にある!

何一つ生み出さないまま

一年が過ぎ、二年が過ぎる

そもそも我らが皇帝陛下の政治手腕が稚拙なのだ!

それがどうした!

リキュールをもう一杯!

もうどうにでもなれ!

ここは楽しい!