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冬薔薇の後


黄昏の庭を歩いて思うのは、
わたしが見てきたことばかり

蒼の間を流れた白と
草原の草花と蝶のこと
夏が去る度に思い出す

夜の窓辺に微笑む月は
黄色の木の葉を包み込む
かつて送った秋の景色

ふと立ち止まって思うのは
針の進んだその先のこと
春が来ないで冬ばかり、
続くとしたらどうだろうか。

冬薔薇の咲き誇る頃
人々は多くの血を流した
薔薇は言葉を封じ
人々を鎖につなぎとめた

雪の季節が過ぎた後
黄昏の庭を歩いて思うのは
遠い昔に流れた血が
忘れ去られてしまわずに

咲き誇る薔薇の淡い花弁が
人々に、美の女神に
愛でられるものでありますよう