空
なるほど、平等は隠れ蓑、幻想だ!
ならば、君、憂いを打ち払って空を見るがいい!
海よりも澄んだ、突き抜けるような青が広がる
あの空を見ずに、何を語るのだ!
幾千の言葉を連ねるよりも遥かに多くの
叡智がそこにはある!
さあ、声を張り上げて思いのたけをぶつけて見給え。
あの空以上に、それを真摯に受け止めてくれるものはあるまい。
時には拳を振り上げ、怒りを露にするのもよかろう。
されば、君、その怒りの源がいかに小さなものか、
否応なくわかるというものだ!
これ以上の相談者がいるというのなら、全財産を質に入れても、会って見たいものだ!
さあ、君、顔を上げて空を見るがいい!
地面に宝石は落ちていないぞ!
最終更新:2009年03月08日 02:13