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根源


 それぞれの区域に満ちるエネルギー、生命の根源は内側で繋がっています。
個にして全、全にして個という調和が成り立っているのです。
たとえば、ある木に話したことは、別の木も知っているということがあります。
それは、全ての命は世界樹と繋がっていますから、
その根源はひとつであることによるのです。

 ある精霊が言うことには、
「大地の欠伸で吐き出された息、それが風というものだ。
これはいつも起こるわけではないが、起こったとなると、
すべての穴という穴はどよめき叫ぶ。
 山の尾根がうねうねと廻っているところ、百囲えもある大木の穴は、
鼻の穴のような、口のような、耳の穴のような、細長い酒壷の口のような、杯のような、
臼のような、深い池のような、狭い窪地のような、さまざまな形であるが、
さて風が吹きわたると、それが鳴り響く。
 吼えたてるもの、高らかに呼ぶもの、低く叱り付けるもの、細々と吸い込むもの、
叫ぶもの、号泣するもの、深深とこもったもの、悲しげなもの。
前のものが「ううっ」とうなると、後のものは「ごおっ」と声をたてる。
微風のときは軽やかな調和、強風のときは壮大な調和。
そして激しい風が止むと、もろもろの穴はみなひっそりと静まりかえる。
 彼らは風によって鳴るのだが、そうした因果の世界を超え出て、
音の出る当体それ自らで鳴ると悟るとき、
そこに理解の道が開けるだろう」とのことです。