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アンジェ「…ふん、お前には分かるまい
パスタの乾麺をどのように茹でれば理想的な味、硬さになるかを試行錯誤し続けてきた
先人達の努力の重みはな…
たかだか数十年のナポリタンの歴史ではその足許にも及ばんぞ!

ソースとてそうだ
誰でも手軽に作れる、それは良いだろう
だがな、手軽さは一歩道を誤れば手抜きへと堕する危険を孕んでいるのだ
料理と面と向き合い語ることなく、味の研鑽をすることもなく、
簡単に作れてしまう料理の危うさを知れ!

手間隙をかける必要のあるソース
何度かは失敗することだろう
仮にソースを上手く作ることができてもパスタの茹で上がり時間とのタイミングが合わず
台無しになってしまうこともあるだろう
だが、その積み重ねが…パスタとの対話が
その人にパスタの奥深さを教えてくれるのだ

…浅薄なナポリタンでは話にならん!
この豚野郎をギヨティーヌに抱かせ、その鮮血を大地に注いで
パスタの神への手向けとするんだ!」

──ひょーりみの処刑は午前零時に執行された
だがドゥーチェは気づいていなかった
自分の手で自分の命の導火線に火を点けてしまったということに
ナポリタンのため、庶民の笑顔のために身を犠牲にしたひょーりみの死は
それまで抑えていた市民の激情を喚起し
時代は血の革命へと向かっていくのである

Fin