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クラウディア-1


この庭で最初に花をつけた薔薇が少しだけ元気が無いように見えた。
お互い長い時間を一緒に過ごしたものだと思うと、仕方のないことだと思った。

本当に長いあいだ、花をつけなかった。
何て我侭なんだろうと思ったものだった。
自分でも、どれだけ尽くしたかわからない。
誰かと一緒にいても、いつもそのことで頭がいっぱいだった。
怪訝な顔をされたこともあった。

高慢だけど、本当は繊細で何も知らない花だった。
世の中にどれだけの薔薇があろうと、庭が薔薇園≪Rose Garden≫と呼べるほどに
沢山の薔薇で満ち満ちても、ずっと特別だと思っていた。

クラウディア。

そう呼んでいた。

これから辛い別れが来るのかもしれない。
まだまだ一緒にいたい。

独り立ちの時期が来たのだと自分を納得させるのは難しい。
どうやって折り合いをつけたらいいんだ。

教えてほしい。

苦しい。