サプサン

サプサン(Sapsan、Сапсан)とは、ロシア鉄道の高速鉄道車両である。

ロシアの高速鉄道の歴史はソ連時代に遡る。1973年に最高速度200km/hを出せるЭР200型電車が誕生し、長期にわたる開発や試験を経て、1984年に定期運用が開始され、モスクワとサンクトペテルブルクを4時間20分で結んだ。しかし、技術上の理由で週に1往復しか運用はなく、近年では客車列車が代走することもあるくらい、編成の数が乏しく、なおかつ信頼性もなかった。

そこで1997年に新たな高速鉄道車両が試作された。それが「ソコル」である。最高速度は250km/hに達し、モスクワ~サンクトペテルブルク間を2時間30分で結んでいたらしいが、2002年に計画は中止され、ソコルは入りになってしまった。

そして2006年にロシア鉄道はドイツのシーメンス社に同社の高速鉄道車両ブランドで、ICE3をベースにした「ヴェラロ」を受注し、2008年の暮れに報道陣に車両が公開された。愛称は「サプサン」であり、ロシア語で「はやぶさ」の意である。2009年12月にモスクワ~サンクトペテルブルク間で営業運転を開始したが、その直前に同区間で列車爆破テロ事件があったため、冷ややかな首途となってしまった。その後も沿線住民から嫌がらせを受けることもあり、ソコル同様迷列車認定が見えてきている。

で、一方日本では東北新幹線新青森延伸後の列車愛称として「はやぶさ」が採用された。まさかサプサンに感化されたのだろうか。

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最終更新:2010年12月25日 21:51
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