真北の大冒険 > 第42話 突然の東京爆撃

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『世界政府』という謎の組織がテレビ放送をジャックしてから2時間が過ぎた。真北はPCの電源を入れ、メールをチェックする。するとわけのわからないスパムメールが大量に届いていた。 「げげっ、なんだこれ」 出会い系だのアダルトだの、いろいろ届いている。真北は一つ一つ見ては消去し、それを繰り返すこと2分、真北はあるメールに目をとどめた。 「なんだこれ」 そのメールにはなんと『東京爆撃』と書かれていた。 「わけのわからんものを」真北はそのメールをすぐさま消去した。 しかし、この後、とんでもないことが起きようとは・・・・ 6月、真北は大阪・寝屋川の乗務員訓練所に向かった、いよいよ彼も運転士の卵である。 一方そのころ、東京より遙か南東の沖合に浮かぶとある島では 「総統、H-55Φ、4機、スタンバイ完了。」 「おお、もうできたのか」 H-55Φ、あのデイン空軍の誇る攻撃機である。どうやら何らかの上下関係を持つ男2人が滑走路の上で何か話している様子。周囲は建設中のビルと対空砲陣地、島の周囲は鉄条網、そして波止場にケーソンがある。 「いよいよ東京爆撃ですな」と、『総統』と呼ばれている男は手下のような人物に話す。 「ふっふ、楽しみですぞ、日本の野郎の断末魔を聞くのが・・・」 「よし、そろそろだな」 1時間後、H-55Φ4機が東京爆撃へと飛び立った。しかし、それが世界政府の仕業であることと、デイン帝国が日本から撤退した後もデイン人がその島に残留し、世界政府を設立したことを世界各国はまだ知らない。 その日の白昼、東京、デイン軍による侵略と破壊の爪痕がちらほらと残っている。しかし、これも大津と比べれば軽妙なもので、オフィス街や繁華街はにぎわっていた。しかし、そこでまもなく悲惨なことが起きようとは誰も思ってはいなかった。 「おい、何だあれ」オフィス街の路上を歩いている男性が空に何かの飛行物体を見た。 「速いスピードでこっちに来てるぞ」 「まさか超音速の戦闘機か」 するとその飛行物体は速度を落として急降下、そのままオフィス街へと降りていた。 「見ろ!あれはH-55Φだ!」 「嘘だ!デインは降伏したはずだ!」 人々は慌てふためいて四方八方へと逃げ出した。しかし、H-55Φは一個の爆弾を投下すると、また別の場所へと飛んでいった。 バコォーン! 爆弾はかろうじて人混みの外で爆発したが、数人が怪我をした。 そのH-55Φ1機はその後、引き返したが、残りの3機がそれぞれ、永田町、六本木、銀座を襲撃し、30人ほどの負傷者を出した。さらに2機が引き返し、残りの1機が向かうは秋葉原、その秋葉原では 「おい、さっき戦闘機が爆撃しに来たぞ、東京に」 「そんな馬鹿な、デインはとっくに降伏したんだぞ」と、2人のオタク柄の男が話している。しかし 「ああ、H-55Φや!デインのやつはホラ吹いとったんや!」 「逃げろ!」 30秒後、H-55Φが秋葉原の路上を爆撃、爆弾を投下し終えたH-55Φはそのまま南へ向かった。 スクランブルを発していた自衛隊機がH-55Φを追走、しかし、レーダーがジャミングされ、逃げられてしまった。 降伏したはずのデインの攻撃機に相次いで爆撃を受けた東京、政府や都民はパニックに陥った。しかし翌日、またしても来てしまった。あのH-55Φである。H-55Φ1機は台場を越えて国会議事堂の前へ 「うわっ!また来やがった!」と、国会議事堂の警備員は大声上げて逃げ出す。 H-55Φは爆弾を投下した。しかし、その爆弾は炸裂せず、地面に落ちただけだった。どうやらダミーのようだった。その爆弾には何か文章が書かれていた。警備員はそれにおそるおそる近づき、その文章を読んだ。  愚かな日本人諸君、4ヶ月後の10月7日、日本を征伐する。それは冗談抜きである。信じなければそれで良い。ただし、知らんぞ。                                           世界政府総統 アシュナード2世 アシュナード2世、そう、あの元デイン帝国国王アシュナードの息子である。アシュナード2世はデインが日本から撤退する直前、父の命を受け、日本の南東沖の島に流され、そこで世界政府を立ち上げたのである。もちろん、そのことは極秘事項とされ、世界各国には知らされなかった。 その頃、滋賀県のとある町に住んでいた、元日本人民軍総司令官の天知駿一は動いた。彼は再び日本人民軍を復活させようとしていた。すると彼の知り合いは神奈川県の三崎口に土地を持っていた。天知はその知り合いに頼んで土地を整備し、訓練場を作ってもらうつもりである。 「500人ぐらいは要るだろう」と、天知は世界政府に対抗できる兵力を見積もる。しかし、彼も当然、世界政府については何も知らない。先の戦争に参加した兵士にも連絡を入れてみたが、499人はすでに内定はした。真北や中原もそれに含まれている。あと一人が足りない。そこで天知は 「そうや、真北が確か新兵候補を名古屋で見つけ出したと言ってたな」 その新兵候補とは、さて、誰なのか。 続く

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