真北の大冒険 > 第44話 星川・脅威の快投


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来るべき世界政府による侵略に備え、結成された第2期日本人民軍。その訓練はいよいよ始まった。訓練は第1期の時と同じように基礎体力の養成から始まった。走り込み、力泳、綱渡り、筋力トレーニング、アスレチック、座禅などのメニューをこなしていく500人の兵士、軍人に必要な能力がやがて備わってくるのである。500人のうち、星川を除く499人は第1期を経験している。星川だけが他の兵士についていけない場面があったが、それ以外はすんなりといった。

そして2ヶ月後、500人全員が一人前の兵士になりつつあった。前回の戦争を経験した者はさらにレベルアップした。しかし、星川の成長ぶりはすさまじかった。体力も敏捷性も精神力も、成長が飛び抜けていた。
そんなある日の夕方、訓練を終えた兵士一同、しかし、真北の主催で手榴弾投げ対決を行うつもりだった。真北は手榴弾投げが大の得意である。先の戦争では100メートルも飛ばしたのである。
「でも島田じゃ勝てそうもねぇわ」他の兵士は端から自分の負けを確信していた。
「じゃ、俺がやってみる」と、一人の兵士が名乗りを上げた。その兵士は投擲ラインに立ち、勢いよく手榴弾を遠くに飛ばした。
「えいっ」
しかし、真北の100メートルには遠く及ばず80メートル。
「ああダメだ」
「ならば俺にやらせてください」と、名乗り出たのは星川だった。
「おおっ、ドッジボーラーなら越えられるかもよ」みんなは星川の投擲に期待をかける。
星川は投擲ラインに立ち、投擲。
「それっ!」
手榴弾は勢いよく飛び、そのまま地面に落下。結構な距離が出たらしい。
「これはひょっとして」測定要員がひた走り、着地地点の前に立つ。すると中原はレーザー測定器で距離を測る。
「109メートル」星川、真北の記録を抜いた。
「おおっ、たいしたものだ」真北、星川の実力に感心する。
すると天知がやってきた。
「貴様ら、こんな時間に何やっとる」
「まあご覧下さい、星川のすばらしい投擲を」と真北が言うと、星川は再度投擲を行う。
「えいっ」手榴弾は先ほどと同じくらい遠くへ。
「おおっ!これはすごい!」星川の遠投力に天知は驚愕する。
「でしょ」
その夜の兵営にて、真北、中原、星川の3人が会話をしている。
「もう10月、いよいよだな」
あと2回も寝れば平盛18年10月、世界政府が日本侵略を予定している時期である。
「でも世界政府のやつはどこから出てくる」
「あからさまに侵略してくるなんてことはありえない。」
「天知司令の話によると、敵の考えられる戦法は、まず、いきなり東京に出たらまずいから、小笠原まで忍びこむ。一斉に出て来たら怪しまれるので観光客のふりをする。そして何日かして本州行きの船に乗り、一斉に攻める。」
「というか、天知さんは敵の無線を傍聴することに成功したらしいぜ」
「とっくにもう敵兵力が全員小笠原にいるらしい」
すると真北の部屋のドアを上官がノックしに来た。
「大至急、運動場に集合せよ」
真北、中原、星川とほか同室の2名は駆け足で運動場へと向かった。

500人全員が運動場に集った。すると天知は壇上にあがる。
「敬礼!」
「諸君、作戦開始は明日の夜に決まった。まず、夜中に京急に乗り、2隊に分かれ、それぞれ横浜と東京を警備する。そして敵を発見次第、掃討にあたる。敵は観光客のふりをして身を隠そうとしている。それを正確に見抜くことが作戦成功の鍵である。では、今夜から早速準備を始めよ。無事を祈る。」
こうして、真北たちは出撃準備を始めた。各自で装備品の手入れを行い、作戦の成功を空に誓う。
「いよいよ明日か」真北は中原に語りかける。
「そうだな、生きて帰ろう」
「無論そのつもりだ。出来たらの話だが」
「誰かが恋人が居ることを告白しなければ大丈夫だろう。」
「それってひょっとして俺のこと?」と、星川
「いや、違うさ」

一夜明け、その夜、真北たちは最終調整に入る。
「よし、俺の小銃よ、しっかり動いてくれ」
500人全員が完全軍装で整列している。
「只今より作戦を開始する。全員、三崎口駅まで行軍せよ」
こうして第2期日本人民軍の作戦は幕を開けた。まずは電車に乗り込むべく、三崎口へと歩く。
午前0時、ちょうど終電が終わろうとしていた時刻に三崎口に到着。
「(世界政府のやつ、電車で移動してくるなんて考えられないだろ)」
それぞれ東京、横浜に向かう2隊に分かれる。さらにそこから兵舎の部屋の班ごとに分かれる。真北は東京方面を任せられた。
全員が電車に乗り込むと、すぐにドアが閉まり、発車。京急のインバーターが音を奏でるかのように鳴り響く。
果たして、世界政府の侵略を止められるか。

続く。
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