真北の大冒険 > 第47話 恐怖の中の平和


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天知の自殺未遂でショックを受け、ずっと布団に引きこもっていた島田真北。さすがの真北でも精神が病むとこの有様である。
夜23時、ようやく布団から抜け出す真北。母が作り置きしていた夕飯を食す。そして寝た。

時は流れて平盛19年。あれから日本では大きな事件はまず起こらなかった。しかし、依然として世界政府の脅威にさらされていることを忘れてはならない。年明け早々、海上自衛隊は小笠原近海を調査すれど、世界政府の本部らしき島は見あたらなかった。
一方、デインでは、アシュナードほか20名が戦争犯罪人として投獄、処刑された。しかし、アシュナードの息子が日本でテロをやっていることから、未だに国際社会から非難の声を浴びている。

平盛19年の仕事始めの日、真北は半年ぶりに京阪津電気鉄道に帰ってきた。
「待ってたぞ」と助役が声をかける。
「どうも」
「残念だったな」
「はい」
「まあええ、今後アシュナード2世とかいうやつが蛮行をやらへんかったら問題はない」
「ところで、もう一度、受けさせてくれませんか」真北、再度運転士登用を目指す。しかし、真北が京阪津での勤務から抜けてから難民となっていた運転士が次々と帰国、復帰し、もとのダイヤグラムに戻りつつあった。
「ええよ、それに、期待のルーキーも一緒に受けるらしいで」
「誰ですかね」
「西沢さんね、我が大津列車区二人目の女性運転士になろうとしてるで」
「あれ、二人目って、一人目は?」
「ああ、お前がいない間に独り立ちした服部さんや」
「へぇ」
こうして、真北は再び運転士を志すことにした。

真北は寝屋川で厳しい訓練を乗り越えること半年、ついに運転士として独り立ちした。
「おめでとう」
「ああ、どうもありがとうございました」
「いやぁ、これで大津線のアピールポイントが一つ増えたよ」

そしてその日の帰宅中の電車でのことだった。
「お久しぶりです」と、一人の若い女が真北に声をかける。
「おおっ、君はもしや」
約一年ぶりに遭遇したのは、相本由香だった。
「ずいぶん会いませんでしたね」
「ああ、そうでっせ、ずいぶん大きくなったなぁ」
「そうですかね、島田さんも一回り成長したのではないかなぁ」
「実はだな」
真北はポケットから『動力車操縦者運転免許証』を取り出した。
「なんですかそれ」
「俺は晴れて京阪津電気鉄道大津列車区の運転士になった。」
「へぇ、そうなんですか、ということはこの電車運転できるわけですか」
「そういうわけだがよ」真北、誇らしい笑顔を見せる。
「あっ、それと・・・西沢さんって知ってます?」
「ああ、俺と一緒に運転士訓練を受けた女の人ね」
「そう、私も運転士になろうかしら・・・」
「知らんぞ、あの固いマスコンで筋肉痛になってもよ」
「ところで、私の剣術の腕前見せてもいいですか」
「ああ、いいぞ」

と、二人は南滋賀の電停に降り立つ。すると相本は自宅周辺へと真北を案内すると、相本は一度自宅に戻り、木刀2本を持ってくる。そして1本を真北に渡す。
「よし、我に見せてみぃ」と、真北は剣道のように両手で構える。
「負けないよ」と、相本もフェンシングのように片手で構える。
二人は動きだし、真北の高速振り回しを相本はさらりとかわす。そして相本は後ろに回り込み真北の胴を狙った。
バシッ 見事に決まった。
「くそっ、やられたわい」真北、見事に敗れる。
「強くなったでしょう」
「確かに強くなったね」と、真北、半ばお世辞のように言う。
「これからも、頑張ってくださいね」
「おう、がんばって」
真北は木刀を返すと共に、二人は握手し、真北は帰っていった。

その頃の星川、彼は退院し、怪我も完治するとすぐさま名鉄に復帰した、というよりそれが実質初仕事である。星川は名古屋より3駅先の神宮前という駅の駅員として働くことにっていた。駅近くには熱田神宮がある。陽気でイケメンな星川の接客にたちまち乗客達の人気を集めていった。夕方のラッシュのただ中で
「やあ、星川君、ほんと君は人気があるんだね」と、上司が話しかけてくる。
「いいえ」と、星川は言葉を返す。
「こうやって仕事もできるのも平和の証拠やがね」
「そうですか」
すると乗客が星川に何か質問でもしにくる。
「佐屋ってどこですかね」
と、訊かれると、星川は路線図を取り出してその場所を指し示し、優しく答えた。
「あっ、星川君、こんばんわ」と、一人の同僚の女性が星川の前に現れた。
「江藤さん、もう交代ですか」
彼女の名は江藤小百合、平盛19年度に入ってきた新米駅員である。
「まさか俺と接客で勝負しようと言うんだな?」と、星川
「負けませんよ」

しかし、その頃、太平洋沿岸で少年6人が行方不明になるという事件が発生していた。しかしなぜ太平洋沿岸で相次いで行方不明になるのだろうか。
世界政府との戦いも一段落ついていたが、日本が再び脅威におかされる日はそう遠くない。

続く
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