宝塚音楽学校訴訟、調停成立
将来のタカラジェンヌを養成する兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校を退学処分になった元生徒が、万引きなどの不祥事をねつ造されたとして、退学処分の取り消しなどを求めていた裁判で、退学を撤回し、卒業資格を認める内容で、14日、調停が成立しました。
この裁判は、去年1月、宝塚音楽学校を退学処分になった19歳の元生徒の女性が、ほかの生徒からいじめを受け、万引きなどの不祥事をねつ造されたため、不当に退学処分を受けたとして、処分の取り消しと慰謝料などを求めていたものです。
元生徒の弁護士などによりますと、裁判は、今月、調停の手続きに切り替えられ、学校が、元生徒の退学処分を撤回し、卒業資格を認める一方、元生徒は、宝塚歌劇団への入団手続きをしないという内容で14日、調停が成立したということです。
これについて、元生徒の母親は、「娘の名誉は完全に回復されたと思う。10代の娘にとって、あまりに長く、つらい日々だったが、ほっとしている」と話していました。
一方、宝塚音楽学校は、「元生徒と裁判で争うことになったことや裁判で証言をしたほかの生徒たちが、インターネットなどで誹謗、中傷を受けたことを遺憾に思います」とコメントしています。
07月14日 18時23分