285 :名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 10:19:13 ID:byPluKUp

286 :名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 17:55:57 ID:Ohe2e7ZT

287 :名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 17:37:54 ID:6k4eWXhG

288 :名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 20:35:03 ID:Z/TeS8O4

289 :名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 20:54:23 ID:D6Jrk0dK

290 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 02:38:02 ID:oOO9Exb5

291 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 02:41:52 ID:fyojOR8i

292 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 03:13:46 ID:MPecjpEd

293 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 12:30:14 ID:tQ2yu4+V

294 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 16:29:05 ID:e2AT+ldT

295 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 18:46:04 ID:bdypAcye

296 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 19:55:22 ID:tyVuJbUt

297 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 20:11:23 ID:VMDvdt9M

298 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 21:32:56 ID:9qJEDJ64

299 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 22:00:24 ID:uHkTjJQ4

300 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 22:48:15 ID:6UDW5gFL
↓↓以下職人さんのターン↓↓

315 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:04:30 ID:PfQzKRmz
スマン。>>301への妄想が止まらず書いてしまった。後悔はしてる。

窓から見える空はすっかり暗い。
私、遠藤美紀はさっきまで教室で補習を受けていた。
机の上のノートとペンを片付けつつ溜め息をつく。
今日は美術班に出れなかった。大好きな川崎君が出ると言っていたのに…
そう言って数学の先生に呪いを掛けながら、教室を出る。
美術室の方を見る。まだ明かりは付いているようだ。
コンクール間近なので案外真面目な川崎君はまだ残っているかもしれない。
そんな自分でも訳の分からないことを思いながら美術室へと向かった。

「あの…入ります…」
「ん?……あ、遠藤?ずいぶん遅いな」
美術室には、少年一人。私のクラスメイトの川崎空君だ。
川崎君は絵の才能がある。言葉はぶっきらぼうだけど絵からは優しさが感じられるような…いつまでも見ていたいような…いえ、何でもないです。
私は絵なんて得意なわけないのに川崎君と一緒に居たいから入ってしまったようなものだ。
「ちょっと補習が…あったんです…それより絵の進み具合は……どうですか?」
二人きりという状況に胸を躍らせながらも、質問してみる。
コンクールに出場するための油絵を描くと川崎君は昼間言っていた。
「それがさぁ…大前提の書きたいものが決まらねぇんだよ」
「書きたい…もの…?」
「何かねぇかな?ごめんな、遠藤も自分の書かなきゃいけねぇのに…」
「…私は絵下手ですから…コンクールには出場しません…」
「何言ってんだ。大丈夫。上手いって。俺が保証する」
「そんな…」
顔が赤くなる。二人きりの状況で川崎君にこんなことを言われたらもう恥ずかしさで死にそうになる。
「あれ…俺はそんなに信用ねぇか…」
「そんなことありません!川崎君はとっても頼りになります!」
自分でも驚くような声を出してしまった。
「え?へ?あ、ああ。まあそう言ってくれると嬉しいな」
川崎君も驚いている。と、とりあえず誤魔化さなきゃ…
「え、えと、夜空がきれいですね」
外を指さす。完全に日が沈んで暗い。
「え、ああ、そうだな…」
「お星様がたくさん…ロマンチックです…」
「……そうだな…星空か…そいつもいいな…」
この綺麗な星空を川崎君が描いてくれる。考えただけで素敵だ。
「川崎君!ぜ、ぜ、是非星空を描いてくれませんか?お願いします。私、その、えと、それを見てみたいというか何というか…」
「なら、俺からもお願いがある」
いきなり真正面に立って私を見つめてくる。恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
「な、な、な、何ですか!?い、いやらしいことじゃないなら…」
「何言ってやがる…その絵にお前をモデルにして描いてもいいか?何て言うか、イメージ的にはスターダスト・・・星屑に願いをささげる少女的な感じのを…描いてみたくて…」
「川崎君、案外ロマンチスト…ところで…その少女は何を願っているんですか?」
「そりゃアレだ。ダイエットと甘いものと成績UPだ」
「そこだけ現実的過ぎです…」
「じゃあ何だ?」
「…す、す、す、好きな人と結ばれたいに決まってるじゃないですか!」
「へぇ…遠藤が…好きな人、ねぇ…ま、応援してやるよ」
「にやにや笑わないで下さい!…それに私はこ、告白する勇気さえありませんから…」
本人の前で何てこと言わせるんですか…もう…
「そんなの流れ星に願え……いや、約束だ。俺が描いた絵が入選したら遠藤は好きな人に告白しろ。」
「か、関係ありません」

「見ろよ、流れ星だ」
川崎君が空を見上げて突然言った。見ると夜空に一筋の光が消えていくのが見えた。
「願えた?」
首を横に振る。
「星屑ってほんの数秒しか、空に見えないから願いにくいじゃん。でも絵に描いておきゃ何回でも願える。…遠藤の願いは俺の絵の星屑に願えばいいだろ…ごめん、このセリフ臭い」
そう苦笑いしたあと、川崎君は本当の夜空の下、キャンパスに自分だけの夜空と星屑を描きだした。


319 :315の続き:2008/11/05(水) 21:32:50 ID:PfQzKRmz
「星空って夜にしか描けないから大変だな」
描き始めてから五分もしないうちに川崎君が呟いた。
「遠藤は無理しなくて帰ってもいいぜ?風邪ひいたら大変だし」
優しい言葉を言ってくれているが、川崎君も寒そうだ。
「川崎君も寒くないんですか?」
「寒くないわけがないだろ」
そう言ったあと、一回くしゃみをして体を震わせた。
「……何か温かいものでも買ってきましょうか?」
「ココアでも頼む。お前のも奢ってやるよ…見回りの先公に見つかんなよ」
適当にお金を投げ渡して川崎君はそのまま、作業を再開した。
美術室を抜けるとそこは真っ暗な廊下が広がっていた。
一人で突っ立っていると恐怖しか感じられない。
怖くなって美術室に戻る。
「か、川崎君。怖いから…その…一緒に来てくれませんか?」
言ったあとに、とんでもないことを言ってしまったと思い、ハッとする。
川崎君は突然のことにキョトンとしている。
「す、すいません!やっぱり一人で行ってきます!」
「…怖いんだろ?」
「いや、怖くは……怖いですけど」
「はいはい、俺も行ってやるよ」
クスクスと笑いながらそう言った。

夜中の学校を二人で歩く。ちょっとぐらい、抱きついたりくっついたりしてもいいよね。

「自販機はたしか一階にある。ここは三階だけどそんな遠くはないか…」
物音がしたら、キャッて言って抱きついて「大丈夫か?遠藤は怖がりだなあ」とか「俺が守ってやるよ」とか……
「おーい、大丈夫か?とっとと行くぞ」
「ご、ごめんなさい……」
二人であろうと寒いものは寒いし、怖いものは怖い。
「寒いです…」
「寒いって言ってもくっついてるしかないぞ」
「……くっついてもいいですか?」
「そういうのは好きな人と付き合ってからするんだな」
好きな人はあなただからいいんです!と、怒鳴りたくなってくる。
「それぐらい良いじゃないですか!どうせ彼女いないくせに!ケチ!」
「ほっといてくれ…てかそんな大声出すな。先公にばれたらどうすんだ」
カツーンカツーンという足音。どうやら誰かが階段を上ってきたらしい。
たぶん見回りの先生だろう。懐中電灯の明かりまで見えてきた。
「誰かそこにいるのか?」
(ヤバい!とりあえずそこの教室に隠れるぞ)
川崎君は焦って私ごと近くの教室に押し入れる。思わず倒れ、声を上げそうになる私。

(声を上げんな。静かにしてろ)
川崎君は手を伸ばして私の口に当てる。
「…気のせいか?声がしたはずだが…」
そう言って見回りの先生はどこかへ行ってしまった。
「行ったな」
「……」
口をふさがれた私にのしかかる川崎君。どう考えても男が女を襲っているとしか考えられない。
「ご、ご、ごめん!わ、わる、悪気はない!」
すぐに手をどけ、私の上から下りる川崎君。顔は見えなくても絶対焦っているのが分かる。
「いや、今のは不可抗力だ。スマン、スマン、マジでスマン!」
「…川崎君はHなことしたことあるんですか?」
男にのしかかられるなんて初めてだ。しかも好きな男にされた。恥ずかしくてたまらない。
「お、男の人に乗られるなんて…」
「いや、別にいやらしいことしようと思ったわけではないんだ。不可抗力で…」
「……私は、私は川崎君となら…え、Hなことしても…良いんですよ…」

スマン。もう無理。

最終更新:2009年10月25日 18:09