翼竜
翼を持って飛べる種。大型の鳥類サイズの種から、天を覆うようなクラスまでさまざま。大型になるほど長命で数百年から1000年以上の寿命を持つものもいる。オディールの水晶窟に眠るのもこの種類。
四肢で歩くタイプと二足歩行をするタイプがあり、二足歩行種のほうが機敏ではあるがスタミナは四足歩行に叶わない。魔術的才能に恵まれたものは人に姿を変えることができる。
かつては全界に生息していたが、現在はアケロイディス山脈や北方、エルフの居住域などに激減しており、小さな一族単位で暮らしている。
非常に長命で利口だが、一族の利益次第では魔族にも聖族にもついて闘うことがあり、人間と絆を結べるのもこの翼竜種のみである。
【絆を結ぶ条件】 竜騎士になるには必須
第一に竜と心話(テレパシーのようなもの)で会話できること。非常に稀有な先天的才能で、竜が身近にいることが珍しいこともあり、一生気がつかないケースが多い。
しかも絆を結べる可能性のある竜相手のみに心話は成立する。
第二に強い信念と意志力(命に代えても守りたい何かなど)
第三に竜が認める魂。
その魂を持つものが竜に触れると竜の生命そのものであるといわれる額の中の真紅の宝石が明滅する。それは彼らにとって自分たちの運命に関わってくる者とされている。
竜の額の石は竜の生命そのものであり、真紅の宝石である。これは竜が死に瀕したときに竜が決めた譲渡される相手でなければ手に入れることはできない。(資格がないものには触れることすら不可能)
富や幸運、成功がもたらされるというが、入手の条件が非常に厳しいために宝石としての流通はなく、魔術や錬金の目的でごく少量の欠片レベルのものが秘蔵されている程度だが、魔族や聖族の間ではその限りではない。
そして第四、竜が絆を結ぶ意志があること。絆は竜の意志でしか成立しない。
こうして絆を結ぶと、人間は竜と同じ時間(数百年)を生きることになる。竜が死亡すると、人も死ぬ。人として致命的な傷を負った場合、竜は絆を通して己の生命エネルギーを分け与える。
以上のすべてが満たされれば絆を結ぶことが可能である。
陸竜
大別すると四足歩行をし体型もがっしりと頑丈な種と、二足歩行をして非常に移動速度が速い種がある。
陸竜分類の中の鎧竜と呼ばれる種は、文字通り硬いうろこに覆われており、力が強く戦争や大掛かりな土木工事などに使用される。
大陸や砂漠横断には小型の二足歩行種に鞍をつけて馬代わりに使用する民族もある。
泳ぎが得意な種もいるが、基本地上で暮らす。
水竜
水棲の竜種。四肢は退化しているものが多いが、非常にすばやく水中を移動したり、ヒレを使って空中に高くジャンプすることが可能。
大蛇サイズぐらいのものから、船を呑み込むようなサイズまでさまざま。