夜明け前


当時の僕は、真面目だった。
なんて言い方をすると、色んな反論があるかもしれない。
好意的な友人には、今も真面目だと言われるかもしれないし、逆に嘘だろ、と反論されるかもしれない。
そういうことは自分で言ってしまってはダメなんだ、と言われるかもしれない。
しかし、少なくとも今よりはずっと、真面目だった。

1999年4月。ちょうど、僕が小学校を卒業し、中学に入学した頃。
世間では、ようやくインターネットという言葉が認知され始め、しかしそれでも、一家に1台のパソコンという時代には遠かった。
そんな時期に、何故だか僕の中学校の学区内では、多くの人がインターネットをできる環境を持っていた。
理由を語るなら、それはその地域でかなり流行っていたケーブルテレビが、プロバイダの役目も担ってくれていたからに他ならない。
その後の話で、大学並のネット環境の良さ、と揶揄されることになるくらい、自他共に認めるネット環境の良さだったのは、当時も今も、確かに思う。

この話は、その当時は真面目だった僕が、ネットを通じることによって、如何に堕落していったか、もとい井の中の蛙だった僕が、どうやって広い世界を見ることになったか、という半ば自伝のような話である。
フィクションとノンフィクションを混ぜた、ある種お決まりのお話なのだが、暇な方は、どうかお付き合い願いたい、なんて



夜明け  

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最終更新:2007年11月18日 04:25