Adobe Illustrator
概要
主に
ベクター画像を扱うためのソフト。略してイラレ。
Illustrator10からは、swf形式のファイルの書き出しが可能になった。(数コマ程度なら、アニメーションの制作も可能)
「イラストレーター」という名前ではあるが、イラストを描く際には積極的に利用されているとは言えず、
どちらかというと線画やタイポグラフィのような
MG・PV的なイラスト、
広告やポスターのレイアウト作成、パッケージの制作、Webコンテンツの制作などに用いられる。
Adobe Illustratorの機能
いくら拡大しても、決して品質が劣化する事の無い「ベクタイメージ」の描画に特化している。
Adobe Flashもベクターイメージの描画が可能。
- アンカーポイントが増減しないペンツール
- 点線から、習字の筆まで、豊富な線種
- Flashよりも、さらに複雑な設定ができるグラデーション機能
- 厳密な図形の整列
- スクリーン・覆い焼き・焼き込みなどの細かい透明度の設定が可能
- 柄模様の制作
など
ちなみに、ベクター画像の最適化(ポイント数を減らしてCPU負荷とファイルサイズを減らす非可逆圧縮機能)は
Flashよりイラストレーターの方が高機能らしい。
2007年4月に発売されたFlash CS3・IllustratorCS3から、より互換性が高くなった。
従来のIllustratorは、制作したファイルを「swfに書き出し」をしてからでないとFlashに読み込む事が出来なかった。
CS3からはIllustrator→Flashに、直接ドラッグ&ドロップ、コピー&ペーストが可能になり、大幅に作業能率が上がった。
FLASH・動画板におけるAdobe Illustratorの立ち位置
ベジェ曲線を理解できない初心者が、直感的に操作しやすく、よりMSペイントに近い
Adobe PhotoShopに走るという例が多いと思われる。
Flash上では
ビットマップ画像よりベクター画像の方が扱いやすいため、
イラストレーターで静止画を描きFlashで動かすという手法をとる職人も少なからずいる。
一時期FLA板内に於いて「センスのいいFLASH職人=IllustratorCS3使用者」であるかのような論調が流行った事があったが、センスの良し悪しは、当然の事ながら技術的知識の量や製作者個々の能力に拠るものであるという点では注意が必要ではある。(同様のことはAdobe After Effectsや3D等に於いても言えるであろう)
最終更新:2009年03月28日 12:45