「伊藤!」
背後からの声に伊藤誠は振り向く。
視界の先には見知った少女の姿があった。
「加藤!」
加藤乙女と伊藤誠。
面識がある二人は偶然にも同じ場所に飛ばされていた。
「早く逢えて良かったよ。ところで加藤、ここはどこなわけ?」
乙女は周囲をきょろきょろと見渡した。
「ここはD-3みたいね」


「ひゃ~はっはっはっ!!」
パーフェクトゼクターという大剣を振り回し、ゴステロは声を上げる。
彼は人殺しを好む残虐非道な殺人狂だ。
あの会場で説明を受けた時から殺し合いに乗ることを決意していた。
「エイジも他の奴も、みんなぶっ殺してやるぜぇ!!」
ゴステロはテンションを上げながら小屋のドアを破り、行動を開始した。


誠はバックの中身を確認していた。
「グリップとメダルにカードか。役立ちそうにないなぁ」
誠が手にしているのはドレイクグリップ、オーメダル、ラウズカード。
いずれも現状では何の役にも立たない代物だ。
「加藤には何が支給され…」
乙女への質問はドアが破壊された音で掻き消された。
即座に二人は反応し、音の方に視線をやる。
そこには大きな剣を持った顔の半分が機械の男がいた。
「早速ネズミどもを見つけたぜぇ!!」
剣を銃に変形させ、男は歓喜の声を上げる。
「伊藤、逃げなきゃやばいわよ!」
「分かってる!」
このままでは殺されてしまう。
そう感じた誠と乙女はこの場から走り去る。
しかし、それを黙って見ているゴステロではなかった。
「逃がすかよぉ!!」
女の方に狙いを定め、引き金を引く。
発射された光弾は見事に乙女の右足に命中した。
命中すると同時にバランスを崩して転倒する。
「か、加藤!」
「助けてぇ!伊藤っ!」
振り返ると助けを求める乙女の姿があった。
ここで負傷した者を助けていれば確実に殺される。
マーダーと戦うための武器もない。
誠が決断を下すのは早かった。
「俺には助けることなんてできないよぉ!」
言い終えると誠は再び走り出した。
「そ、そんな……」
「坊主は逃げちまったなぁ、お嬢ちゃぁんっ!!」
絶望感に浸っている乙女の身体にパーフェクトゼクターが突き刺さる。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
返り血と悲鳴がゴステロを喜ばせる。
相手が苦しんでいるというのにゴステロは口からは笑いがこぼれているようだ。
パーフェクトゼクターを抜き、再び突き刺す。
二つの動作で乙女は悲鳴を上げる。
何度かそれを繰り返すと力尽きて声を出さなくなった。

【加藤乙女@School Days 死亡】
※加藤乙女の支給品はD-3に放置されています。

【伊藤誠@School Days】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:D-3】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、ラウズカード×3(スペード8・ハート10・クラブJ)@仮面ライダー剣、ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト、コアメダル(ゾウ)@仮面ライダーオーズ/OOO
【思考・状況】
①逃げる。

【ゴステロ@蒼き流星SPTレイズナー】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:D-3】
【状態】健康 返り血がかかっている
【装備】パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、ランダム支給品1~2
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いに乗り、殺人を楽しむ。
【備考】
※サイボーグ化された後からの参戦です。

001:電気鰻 投下順 003:地獄絵図
001:電気鰻 時系列順 003:地獄絵図
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最終更新:2011年07月08日 22:41