歌詞検索

<歌詞検索の仕様>
 歌詞ファイルの検索は、基本的には曲名での検索となります。
例)
 サウンドファイル名が「SOUND.MP3」で曲名が「TITLE」の場合、「TITLE.KRA」「TITLE.LRC」「TITLE.TXT」という歌詞ファイルを検索します。
 Windows Media Player(V8)以前の場合は曲名検索のみ、Windows Media Player(V9)以降ではメディアファイル名検索と曲名検索となります。

  • 検索順序
 「検索パス」に指定した順番通りに検索が行われますが、「サブフォルダも検索」をONにしている場合は先にサブフォルダ検索が行われます。
例)
 「検索パス」に「C:\1;C:\2」と設定し、「サブフォルダも検索」をONした場合
 最初に「C:\1」フォルダ、次にそのサブフォルダ、さらにそのサブフォルダ...となり、「C:\1」フォルダ内全ての検索が終了してから 「C:\2」フォルダの検索となります。

 検索順序は「ファイルキャッシュ」OFFで、かつメディアファイル名での検索でなければ気にする必要はありません。
 曲名での検索、および「ファイルキャッシュ」ONの場合は、必ず「検索パス」で指定された全てのパスを検索し、もっとも適合率が高く優先度の高い歌詞ファイルが採用されます。

  • 歌詞ファイルの優先度
 歌詞ファイルは、下表の通りの優先度があります。
(「備考」に一般的な意味を記載していますが、拡張子でタグ内容を判断するわけではないので、特別意識する必要はありません)

優先順 拡張子 備考
1 KRA カラオケタグ付きの歌詞ファイル
2 LRC タグ付きの歌詞ファイル
3 TXT タグ無しの歌詞ファイル

 同じ歌詞ファイル名であれば優先度の高い拡張子のファイルが採用されます。
例)
 「A.KRA」と「A.LRC」が検索できた場合、「A.KRA」が採用されます。

  • 埋込歌詞
 メディアファイルに埋め込まれた歌詞(Windows Media Playerの拡張タグエディタで設定する埋め込み歌詞)があれば、それを使用することができます。
 埋め込み歌詞には、外部の歌詞ファイルと同様にタイムタグ付きの歌詞を利用することができます。
 埋め込みの同期した歌詞には対応していません。
 Windows Media Player(V9)以上の場合のみ有効です。

  • メディアファイル名での検索
 メディアファイル名での検索が行える場合は、メディアファイル名での歌詞ファイル検索が優先されます。
 「検索パス」の設定に関係なくメディアファイルと同フォルダ内が最優先されます。
例)
 検索パス C:\2
 メディア C:\1\SOUND.MP3
 この場合、「C:\1」フォルダの「SOUND.KRA」「SOUND.LRC」「SOUND.TXT」が最優先で検索されます。

 「ファイルキャッシュ」OFFの時、メディアファイル名に一致する歌詞ファイルが見つかった場合は、「検索パス」に指定された全てのパスを検索していなくてもその時点で検索は終了します。
 メディアファイル名での検索は完全一致のみです。

 メディアファイル名での検索が最も高速なため、歌詞ファイルの名称をメディアファイル名と一致させておくことが好ましいです。
 曲名検索を行わないのであれば、「ファイルキャッシュ」はOFFにします。
 メディアファイル名での検索が行えるのは、Windows Media Player(V9)以上の場合となります。

 「ファイルキャッシュ」のON/OFFに関わらず、メディアファイルと同フォルダ内でファイル名一致する歌詞ファイルが検索できた場合は、それが採用され以降の検索は行われません。

  • 曲名での検索
 曲名での検索は、「曲名が含まれるファイル名の検索」となります。
(この検索方式を類似検索と呼びます)
 「ファイルキャッシュ」ONの場合は、類似検索に加えて、「半角/全角」「かな/カナ」「類似する記号など」を同一視するあいまい検索になります。
例)
 類似検索の例
 曲名 タイトル

 この場合、「XXタイトルXX.TXT」「タイトル!.TXT」「#タイトル.TXT」などが検索されます。

例)
 あいまい検索の例
 曲名 タイトル

 この場合、先の例に加えて「xxたいとるxx.TXT」なども検索されます。

 曲名が「含まれる」ファイル名の検索なので、良く似ていても次のような場合は検索できません。
例)
 検索できない例
 曲名 タイトルA

 この場合、先の例で検索できた「XXタイトルXX.TXT」「タイトル!.TXT」「#タイトル.TXT」などは「A」部分がないために検索されません。

  • 除外文字設定その1
 歌詞ファイル名を曲名と同じにしておけば「検索されない」ということはなくなります。
 曲名に「"」や「\」などファイル名に使用できない文字が付いている場合、全角文字を使用するか別の文字、または記号を取り除いた形でファイル名にするしかありません。
例)
 ファイル名にできない文字がある曲名の例
 曲名 TITLE"Z"
 ファイル名 TITLEZ.TXT(「"」を削除)

 しかしながら、例のような形でファイル名を付けてしまうとこの場合は曲名と一致しないことになり検索できません。
 このような時、除外文字設定すれば検索可能になります。
例)
 除外文字の設定例
 曲名 TITLE"Z"
 除外する文字1 "

 「除外する文字1」で「"」とすれば、曲名は「TITLEZ」になり、「TITLEZ.TXT」を検索することができます。
 除外と呼んでいますが、実際は「"」の部分を「任意な文字」として処理するので「TITLE”Z”.TXT」のように「"」が全角になっているファイルも検索可能となります。
例)
 除外文字を設定することで検索可能になる例
 曲名 TITLE"Z"
 除外する文字1 "
 この場合、「TITLEZ.TXT」「TITLE#Z.TXT」「TITLEZ!.TXT」「TITLE”Z”.TXT」などが検索できるようになります。
 「ファイルキャッシュ」ONの場合はあいまい検索なので、除外文字設定を行わなくても「TITLE”Z”.TXT」は検索できます。

 曲名が 「TITLEZ」で除外文字を「"」としていても「TITLE”Z”.TXT」を検索することはできません。
 曲名に対して除外対象が含まれない場合は、除外文字指定は効力を発揮しません。
 これも「ファイルキャッシュ」ONの場合は検索可能です。

 「ファイルキャッシュ」OFFの場合は、除外文字設定は微妙な扱いとなります。
 ファイル名には全く適応されないわけでもありません。
(検索速度を低下させないための処理事情です)
 「ファイルキャッシュ」ONの場合は、曲名とファイル名の双方に同じように除外文字の設定が適応されます。

  • 除外文字設定その2
 歌詞ファイル名にアーティスト名やアルバム名など曲名以外の情報も付加させた場合、メディアファイル名もそれに合わせて名称変更し、歌詞ファイルとメディアファイルの名称を一致させておくことが好ましいです。
(完全一致による歌詞ファイル検索が行えるため)
 しかしながら、メディアファイル名と歌詞ファイル名が同一ではない状況はあり得ることだと思います。

例)
 曲名 雑技団

 この場合、次のような「雑技団」 が含まれる歌詞ファイルが検索されます。
(魔術師)雑技団.TXT
(雑技団)魔術師.TXT
(FRUITY)魔術師[雑技団].TXT

 先頭の()内がアルバム名で、後方の[]内がアーティスト名だった場合、2と3が検索されるのは良くありません。
 このような時、先頭の()部分や後方の[]部分を除外すれば、間違ったファイルを検索する可能性が低くなります。
例)
 先頭の()部分を除外する設定例
 除外する文字2 ^\([^\)]*\)
例)
 後方の[]部分を除外する設定例
 除外する文字2 \^\[\*\]$

 どちらの例も括弧の入れ子には対応しません。
(例の設定では、aaa[xxx].TXTは、[xxx]部分が除外されますが、aaa[xx[x]].TXTの場合は何も除外されません)
 例の2つを一度に設定する場合は、「|」で連結します。
例)
 先頭の()部分と後方の[]部分を除外する設定例
 除外する文字2 ^\([^\)]*\)|\^\[\*\]$

 [除外する文字2]は正規表現での指定となります。
 この結果、先の例の3つのファイル名は、
 雑技団.TXT
 魔術師.TXT
 魔術師.TXT
 と解釈され、1のみが検索されることとなります。
(半角/全角の区別がないので、除外設定では半角の()ですが全角の()に適合します)

 本文では誤認の低下のみに言及していますが、曲名とは関係の無い文字列を除外することは適合率にも関係します。
例)
 曲名が「FRUITY」で「(雑技団)FRUITY.TXT」と「FRUITYかも.TXT」の2つの歌詞ファイルが検索できた場合は、「FRUITYかも.TXT」が適合率で上回り採用されます。
 「(雑技団)FRUITY.TXT」 が本来適合してほしい歌詞であるなら、先頭の()部分を除外しておく必要があります。
 ()部分を除外すると、「(雑技団)FRUITY.TXT」 は適合率100%になります。

 「除外する文字1,2」は適切に設定すれば、検索率を高めて誤認率を低くすることができますが、何でもかんでも除外するようにしてしまうと誤認率が高まる危険も含んでいるので注意して下さい。
 「ファイルキャッシュ」がONであれば、除外設定を行わなくてもそこそこいい感じに検索してくれると思います。
 「除外する文字1,2」は、設定文字が多いほど検索速度が低下します。
最終更新:2009年09月07日 01:46
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