Dream

 



GM  士朗さん。
士朗  はい?
GM  職員室に来なさい。
士朗  ええ!?
士朗 わ、私、何か悪いことしましたか?
士朗  (びくびく)
ヴィヴィーヴィ メガネをかけて、さらにインテリっぽいヴィヴィーヴィです。

(以下ヴィヴィ)
士朗 「な、なんでしょうか?」
ヴィヴィ 「そこに座ってください」
ヴィヴィ 椅子を示します。
士朗  「は、はい」
士朗  素直に座ります。
ヴィヴィ 向かいに座ります。色っぽく足を組んで。
ヴィヴィ 「……さて、貴方のプレイについて、2つ3つ」
ヴィヴィ 手に持った書類を眺めながら言います。ページをめくりつつ……
士朗 「な、何か悪いこと、しました?」
士朗  (びくびく)
ヴィヴィ 「4つ5つ6つ7つ8つ9つ……」
士朗  「多っ!」
ヴィヴィ パタン、書類をとじて、きっとねめつけて言います。
ヴィヴィ  「冗談です」
士朗 「あ、そ、そうなんですか(ホッとする)」
ヴィヴィ 「まず一つ。自覚しているかしていないかはわかりませんけれど……」
ヴィヴィ 「素敵な発言が多いですね」
士朗  「す、素敵な発言?」
ヴィヴィ 「人間味溢れ、暖かい貴方の発言は、周囲を和ませています」
士朗  「は、はあ」
ヴィヴィ 「柔らかく自然な故に、かえって真実をついている場合も多く
ヴィヴィ ……その点では、中々見られない逸材ですね。
ヴィヴィ この特徴は、今後も伸ばしていった貰いたいものです。
ヴィヴィ まぁ、自覚したらかえって伸びないかもしれませんけれど」
士朗 「そ、そうなのですか?
士朗 私、思ったことが口に出てしまっているだけなのですが」
ヴィヴィ ぺら、とページをめくって。
ヴィヴィ  「次に」
士朗  「はい」
ヴィヴィ 「押しが弱いですね」
士朗 「よく言われます……」
ヴィヴィ 「もっと主張や自己アピールをしていきませんと……」
ヴィヴィ めがねを直して、真っ直ぐと見つめてきます。
ヴィヴィ 「忘れられますよ?」
ヴィヴィ 「放っておくと、印象が薄いだけの薄弱キャラです」
士朗 「そ、そうですか?分かりました。これから気をつけます……」
ヴィヴィ 「はい。気をつけてください」
ヴィヴィ 目線を外して、またページをめくります。
ヴィヴィ 「そして三つ目……」
士朗  「(どきどき)」
ヴィヴィ  「あなた」
ヴィヴィ 「いつ本気を出すおつもりですか?」
士朗  「ヘ?」
ヴィヴィ 「このまま燻っていてはいけませんよ。
ヴィヴィ もっと周りを圧倒するシーンを、この先1度くらいは作った方が
ヴィヴィ 物語的にも盛り上がりますし、貴方の株も急上昇となります」
士朗 「な、なるほど……で、でも、そういうの、苦手で……」
ヴィヴィ 「現状……駄目駄目天然主人公
ヴィヴィ ただし本領発揮でスーパースター属性を、貴方は持っています
ヴィヴィ 一皮向ければ、きっと素敵過ぎるキャラクターに仕上がる事でしょう」
ヴィヴィ パタン、と書類を閉じて。めがねを外します。
士朗  「は、はあ。」
ヴィヴィ 「……まぁ、全体としては良く頑張ってますし、良く出来ています。
ヴィヴィ ちょっと忘れてしまいそうになりますが、
ヴィヴィ キャラの立ち位置としては安定してますし……
ヴィヴィ 先生は期待していますので、これからも頑張ってください」
ヴィヴィ と、締めくくるヴィヴィーヴィ。
士朗 「ど、どうもありがとうございます」
ヴィヴィ 「以上です。帰って良いですよ」
士朗 「はい、し、失礼しました」
ヴィヴィ  「あ……あと」
士朗 「!……なんでしょう?」
ヴィヴィ 「弟を――ティアを、よろしくお願いしますね」
ヴィヴィ にっこりと、微笑みますよ。
ヴィヴィ 「そして…………………トリッドも」
士朗 「……分かりました。でも……」
ヴィヴィ  「でも?」
士朗 「あなたも、よろしくお願いします。
士朗 てぃあてぃあさんや、とりっどさん。そして、あなた自身を」
ヴィヴィ  くすりと笑って
ヴィヴィ 「ふふ、ありがとうございます」
GM  と。
GM  目が覚める士朗さん。
士朗  「……うあ?夢?」


トリッド戦、ヴィヴィーヴィの水に圧殺されかけた瞬間、
一瞬の忘我に浮かんだ夢想、と思ってください。

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最終更新:2020年05月11日 21:03