シグ 「さぁ、存分に『お父さん』と呼びたまえ!」
神楽 「断るっ!」
 

シュテルビー家

 


シグ 多分一般常識とか覚えてもらって、
シグ 孤児院の仕事を手伝ってもらうこととかになるかな?>カミュ
シグ 無論一人立ちさせてもいいけど。
シグ 性格は素直無口かな、一般常識ほとんど知らないし。
シグ クールになるかシュールになるかは決まってないが!
神楽 シュールにはならんでいい(笑
神楽 いっそ、ピュアになりなさい!
シグ シグムンドに教育一任すると
シグ 何処に出しても恥ずかしくないレディに成長するw
シグ もしかすると表の方の後継者になるかもね。
神楽 孤児院?
シグ と、会社。陣・シュテルビーの方の後継者。
神楽 って言うか、シグムンドいい歳なんだから、
神楽 結婚して嫡子を作んなさいよ(苦笑
シグ 「ふっふっふ、爺と同じようなことを言わないでくれたまえよ、神楽」
神楽 「誰だってそう言うっての!」
シグ 「ははは、そうかね?まぁ、縁がない。それだけさ」
シグ カラン。
シグ グラスの中の氷が音をたてる。
神楽 「それだけ、じゃすまないの!」
神楽 バン、とテーブルを叩く。
神楽 「いい歳したおっさんがマントなんか着て泥棒三昧!
神楽  子供の教育に悪いんだよ!」
シグ 彼の目は、グラスの氷を見ながら何処か遠くを見ているような。
神楽 「せめて、幸せな家庭を魅せてあげなきゃ、カミュが可哀想だよ!」
シグ 「ふむ…案外現状も幸せな家庭と思うが」と苦笑する。
シグ 「まぁ、母親が不在なのは認めるがね」
神楽 「温かい家庭って物を教えてあげないと」
神楽 「カミュは、これからどんどん幸せになっていくんだから」
神楽 と、いうわけで、ドサッ!
神楽 とシグムンドの前にパンフレットのような物を積みます。
シグ 「ん?これは何だね、神楽?」
神楽 「執事のおじいさんから預かってきた、見合い写真」(笑
シグ 「…百枚くらいあるのだが?」
神楽 「それだけ溜めたからでしょ」
シグ 「いやしかしだな…」
神楽 「この人なんかどうかな?
神楽  優しそうだし、カミュとなかよくしてくれそう」
神楽 シグムンドの意見は無視(笑
シグ (…ふぅ。まったく)
シグ その言葉を聞きながらシグムンドは思う。
神楽 「こっちの人は、ちょっと固そうな感じだね?
神楽  うーん、教育ママさんかな?」
神楽 とっかえひっかえ写真を開き、その場に並べる。
シグ 温かい家庭。そう、今まさに自分を包んでいるものに微笑んで。
シグ (………)
神楽 「ちょっと、シグムンド?
神楽  ちゃんと見なよ、きちんと選ばないとカミュが困るんだよ!」
シグ 少し。少しだけ。哀しく、遠い目をする。
シグ 「その手の話は苦手なのだがなぁ…」
シグ だが、それもほんの一瞬で。
シグ 神楽がこちらを向いた時には、もういつもの苦笑い。
シグ 「まぁ、こういう時は…」
シグ 何気なくグラスの中身を飲み干し。
シグ 「三十六計逃ぐるに如かず、とね」
シグ パチン
神楽 「っぅえ!?」
シグ 次の瞬間。
シグ カウンターには飲んだ分より若干多いお金が乗っている。
神楽 キョロキョロと、周囲を見回す。
シグ その代り。彼の姿は見えない。
神楽 「に、にげんなー!」
シグ 「はっはっは! 釣りはいらないよ。それではまた会おう、神楽!」
シグ と、姿は見えねど声はして。
神楽 「こんの…………」
神楽 「くそオヤジィイイィイイイイっ!」
神楽 シグムンドが常連となって以来、
神楽 恒例となったような叫びが今日もスメバミヤコ響き渡った。

 

義親子ケンカ?

 



シグ 最近しつこい見合い話。
シグ 神楽はシグムンドと顔を合わせるたびに。
神楽 「見合いしろー」
シグ 「はっはっは!また会おう!」
シグ と繰り返していた。
神楽 さぁ、ゆいちー! ここに混ざるんだ(笑
神楽 「暖かい家庭ー!」
シグ 「今でも充分じゃないかね?」
シグ と、のらりくらりとかわす不良親父w
神楽 「姉だけじゃなくて母親もいるんだよー!」
神楽 と、熱弁を振るう娘。
シグ 「はははは、大丈夫さ、
シグ  うちのお姉さんは下手な母親より母親してるじゃないか」
シグ 余裕の笑みで返す父親。
神楽 「設定で見たら3歳しか違わないんだよ!」(笑
神楽 無茶言うな、と返します。
シグ 「年の差なんて関係ないさ。
シグ  それを言ったら彼女は私が17歳の時の子だ」
シグ 同じく無茶で返す。
神楽 「ジイやさんから聞いた過去の罪状からかんがみるに、
神楽  充分、ありえそうだよ!」
神楽 内部情報で畳み掛けます(笑
シグ 「ほほう?こちらから手を出したことも出されたことも一切ないが」
シグ まだまだ余裕。
神楽 「むぅ、こうなったら仕方が無い! 実力行使だよ!」
神楽 ばっ、と手を振り上げ。
シグ 「はっはっは!神楽に出来るかな!」
シグ 余裕で構えて。
神楽 「一人ならね! おいでませ、ゆいちー!」
神楽 と、援軍を呼びます。
ユィ 「老師(ラオシー)も大変だねえ・・・・」
ユィ 二人のやり取りをジュース飲んでみてます。
ユィ 老師はシグムントのこと。
シグ 「これも中々楽しいものだがね?」
シグ 本当に楽しそうに。
神楽 「ジュースなんか飲んでないで手伝ってよ!
神楽  この馬鹿オヤジを懲らしめるよ!」
神楽 「報酬は、え~っと、この前食べた満漢全席!」
ユィ 「見合いの一つや二つぱあっとしたら?実際母親は必要だし」
ユィ 手のひらを返したようにw
神楽 ゆいちー が 仲間になった(笑
シグ 「ふむ、月嬢も敵にまわったか。これはしたり。
シグ  むこう一ヶ月のフランス料理フルコース無料」
シグ 「しかも三食」
ユィ 「でもこういうのってタイミングだから、
ユィ  急ぐ必要もないんじゃないかな?」
ユィ 月は寝返ったw
神楽 ゆいちー が パーティから外れた(笑
神楽 「え~っと、それじゃあ、
神楽  ケチ臭い怪盗が絶対に出してこない、
神楽  秘蔵のお酒なんてどうかな?」
ユィ 「高校生がお酒なんて・・・ボ○ドーの79年物で」(おっ
シグ 「ケチ臭い?君達は未成年だから薦めてないだけだが。
シグ  まぁ、どうしても言うなら60年ものの泡盛も、
シグ  50年ものワインもあるが」
ユィ 「ああ泡盛・・・・50年物なんて・・・・」よだれだらだらw
神楽 「むむぅ、このぶるじょわじーめ!」
シグ 「というか神楽。
シグ  君はまさかその歳で飲んでるわけではあるまいな?」
シグ にっこり笑顔で反撃w
シグ 「カミュが知ったらどう思うかな?」
神楽 「ぐっ!」
神楽 痛いところを(笑
シグ 「月嬢も20歳までお預けだ。
シグ  その頃に丁度良く熟成しているぞ、その泡盛は」
ユィ 「うう・・・こっそり寝酒も駄目か・・・、」
神楽 でも、お姉ちゃんはカミュの為にがんばるんだよ!(笑
神楽 「ふっ……甘いよ父親」
シグ 「ふむ。まだ奥の手があるとでも?」
神楽 「こと、この件(見合い)に関してはジイやさんはボクの味方さ!」(笑
シグ 「む…」
神楽 シャッター、オン!
神楽 どこにいたのか知らんが、周囲がシャッターで覆われる!
神楽 「逃げ場はないよ!」
シグ 「くくくく、この怪盗、奇術師シグムンドも甘く見られたものだな!」
シグ バッ!
シグ 翻る黒いマント。
シグ その渦の中心に、また黒いシルクハット。
シグ 腕ほどの長さのステッキを右手に持ち。
シグ 金の鎖をつけたモノクルを右目に。
シグ 「それでは奇術師、シグムンドの大脱出ショー!
シグ  とくと魅せてやろう!」
神楽 指先にポッ、と灯る火。
神楽 「そうそう逃がしはしないんだよ!」
神楽 あー、丁度ゆいちーもいることだし、また模擬戦でもしておく?
シグ 2対1かい!(笑)
神楽 はっはっは、状況は当方有利だ!(笑
ユィ 「というか部屋で飲んでる分には老師にばれないんじゃ、
ユィ  ―――ッて何この状況!?」
シグ それとも月嬢はまだ凹んでる?>酒ダメ
神楽 ゆいちーが戦線離脱? じゃあ、また一対一?(汗
ユィ 「ま・・・まけないぞー!」流されたw
神楽 よしっ! 二対一だ!(笑
シグ 「はっはっは!20歳になったら一甕進呈するから
シグ  それから浴びるように飲みたまえ!」
シグ 「ボルドー72年物」
神楽 「耳をかしちゃダメだー!」(笑
神楽 いかん、このままだと一対二になりかねん!(笑
シグ 「何、月嬢。君は何もしなくていい。
シグ  何もしなければ3年後には珠玉の味、だぞ?」
ユィ 「ああああ一番の豊作年ー♪」駄目だこの娘w
シグ 「ふっふっふ、これで1対1だな神楽!」
神楽 「くっ! 卑怯な!」(笑
シグ 「ははは!これも策略だ!」
神楽 「大人気ないぞ父親ー!」
シグ 「何とでも言いたまえ娘!」
ユィ 「ああ誘惑に揺れるいけないわたし・・・・」物欲MAXw
神楽 っていうか、ぶっちゃけゆいちーにも
神楽 戦闘システムに慣れて欲しかったんだが。
シグ まずは見学じゃない?
神楽 なるほど。
シグ それにシグムンドは参考にならないぞ?w
シグ だって攻撃しないし!(笑)
神楽 神楽も微妙に特殊だ(笑
ユィ わたしなんて仙術と言霊だよ?
シグ さて、では対話はまだある?
神楽 いや、もう言う事はない!(笑
シグ よし!w
シグ 「それでは逃げさせてもらおう!」
ユィ 「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だー」
シグ シグムンドの目的。
シグ それは目の前にいる神楽を打ち倒すことではない。
シグ 逃げるだけで充分なのだ!
シグ 「それでは奇術の名前は『自由への逃走』!」
シグ 彼はステッキを振る。それだけだ!それだけで奇術を完成させる!
シグ 「まかり通らせてもらう!」
シグ 知力+隠蔽+手品師!神域+2!
ユィ 「このままじゃにげられちゃうよ!?」急にシリアスにw
神楽 「させないよ!」
シグ でもその目には『酒!』と書いてあるw>月嬢
ユィ むしろ物欲!(もはや天使じゃないw
神楽 「逃がさないと言った!」
神楽 神楽の目的。それは逃げようとするシグムンドを倒す事ではない。
神楽 逃げられないようにすれば充分なのだ!
神楽 「其は、柏手!」(パンパンッ!)
神楽 「この時に清く潔きことあり、諸々の法は影と形の如し、
神楽  清く潔ければ仮にも穢るることなし!」
神楽 打ち合わせた手の内から光が溢れる!
神楽 同時に、清浄な空気が場を満たし、正しく正す!
神楽 「結界! ただし内側向きバージョン!」
神楽 知力・創造 社会・共感 〈神秘なる力〉で+2!
神楽 二人して移動の演出じゃないイニシアだ(苦笑
シグ 私は移動だがw
シグ 月嬢はどうする?
ユィ 今回は行動しない。下手な行動は邪魔になるし。
シグ というか私の能力、移動の必要ないし。
シグ では、ダイス目勝負!
神楽 おうさ!
シグ 2d6+2
GMシグムンド -> 2D6+2 = [5,4]+2 = 11
ユィ どきどきだ!
神楽 2d6+2
GM神楽 -> = 2D6+2 = [4,5]+2 = 11
シグ 同値だと!?
神楽 互角!(笑
神楽 こういう場合、どうするんだろう?
シグ もう一回振る。
神楽 うい。
ユィ 「すごい・・・二人とも互角!?」
シグ 2d6+2
GMシグムンド -> 2D6+2 = [3,4]+2 = 9
シグ 下がった!?
神楽 2d6+2
GM神楽 -> 2D6+2 = [5,1]+2 = 8
神楽 もっと下がった!(笑
シグ よぉし!
ユィ ああ!神楽ちゃん負けてる!
シグ 「はーっはっはっは!さらばだ神楽~!」
神楽 光の結界。
シグ それは確かに張られたはずなのに。
シグ ポフン!
ユィ 「惜しかったね、神楽ちゃん・・・・・」
神楽 ヴェールのように広がったそれは、
シグ シグムンドはそんな音と煙を立てて。
神楽 ステッキの一振りであっさり霧散した。
シグ 演出が混じっているw
ユィ 後に残るはせい寂のみ。
シグ こちらとしては後に残っているのは、
シグ シグムンドのデフォルメ人形のみ。
神楽 「ま、また負けた……」
ユィ 「ん~・・・どうしたもんかな・・・」
神楽 一瞬の硬直状態はあった。
神楽 だが、地力で押し切られた。
神楽 それだけの差が、
神楽 自分とシグムンドの間にはあるということなのだろう。
神楽 「―――ぅあんの………」
神楽 「くそオヤジぃぃぃいいっつ!!!!」
神楽 八つ当たりに、等身大シグムンド人形は灰になった(笑
シグ /その後。自分で張った結界の解除に四苦八苦する神楽であった。
神楽 しまった!(笑
ユィ 「式つけておいたけど剥がされてそうだなあ・・・」
シグ 無論、その式は人形に移し変えてあるw
神楽 じゃあ、もう燃えてるね(笑
ユィ 「むう・・・まだまだクンフーが足りないな・・・・」人形に付いた式を見て
シグ こんな感じで見合い編の日常w
神楽 騒がしい日常だ(苦笑
シグ これこそ魔都ってことさぁw

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最終更新:2020年05月11日 21:09