血管内留置カテーテル
1IVHカテーテルの管理
1)血管内留置カテーテル感染対策
①輸液の調合は無菌的に行い、速やかに投与を開始しなければならない。
②高カロリー輸液のためのカテーテル挿入部位は左右の鎖骨下静脈を第一選択とし、滅菌手袋、滅菌ガウン、マスク、キャップと大き目の覆布を使用する
③輸液関連器材の消毒はアルコール製剤を使用し、中心静脈カテーテルの交換は定期的に行うのではなく、感染症状など抜去の必要性がある場合に交換する
④カテーテル挿入部は0.5%ヘキザックアルコール液を用いる
2)カテーテル挿入部の皮膚の管理
①カテーテル挿入及び挿入部の皮膚処置で用いる消毒は、0.5%ヘキザックアルコール液で行う
②カテーテルを挿入した日は、滅菌されたガーゼでドレッシングする
③翌日、皮膚の状態観察を行い発赤および、汚染がない場合サージカルフィルムに変更する
④サージカルフィルム使用時は、汚染あるいは剥がれたら交換。または7日毎の交換
ガーゼにてドレッシングする場合は、汚染がなくても2日毎の交換
⑤交換時は未使用で清潔な手袋または滅菌手袋を使用する
3)輸液ラインの管理
①カテーテルにクレーブコネクターを接続後輸液ラインを接続する
②輸液ラインとクレーブコネクターの消毒には消毒用エタノールを用いる
③輸液セットは7日毎に交換する
4)病棟における薬剤混合法
高カロリー輸液をはじめとする静脈注射製剤の混合を行う際の汚染を防ぐように注意をする
①処置台は、消毒用エタノールで消毒する
②実施者は、手洗いを十分に行い、非滅菌手袋を着用して作業を行う
2末梢カテーテルの管理
1)カテーテル及び挿入部位の選択
①上肢の静脈を使用する方がよい
②カテーテルは、可能な限り細径のものを使用する
2)カテーテル留置期間中の管理
①静脈炎の徴候(発赤・腫張・疼痛)がある場合は、速やかにカテーテルを抜去する
②カテーテル挿入部は、滅菌ドレッシング(サージカルフィルム)で被覆する
最終更新:2007年02月01日 23:45