尿道留置カテーテル
カテーテル挿入は無菌操作に留意し、尿の逆流と回路からの細菌の侵入を防止する必要がある。
1)カテーテルの使用と挿入
①尿管カテーテルの留置期間は、できる限り短くする
②挿入部位の消毒は不要であり、汚染が強い場合には微温湯にて洗浄する
③尿道の損傷を減らすため、カテーテルはできるだけ細径のものを使用する
2)尿管カテーテル挿入後のケアー
①尿道が牽引されないように、大腿部に固定する
②尿は常に流れているように保つ
クランプはできるだけしない
バックは膀胱より上にしない
③定期的な尿道カテーテルの交換はしない
微生物が侵入する部位の無菌操作が中断したり、チューブが外れたり、漏れが生じたり、あるいはチューブが詰まって尿が出てこなくなった場合などに限り交換する。ただし長期(1ヶ月以上)留置する場合は2~3週間での定期交換もやむをえない
④泌尿器の術後の出血などで閉塞が予想される場合を除いて、日常的な膀胱洗浄は行わない。
⑤尿排出
・未使用の清潔な手袋を装着する
・排出口が容器に触れないように注意して、尿を排出する
・尿排出時は、出来るだけ患者ごとに異なる採尿容器を用意する
・排出後は、排出口をアルコール綿で清拭する
⑥尿に触れる可能性がある時は、手袋を着用する
⑦留置カテーテルは、不必要になったらすぐに抜去する
抜去後は、感染症扱いとし専用のビニール袋に捨てる
⑧カテーテル挿入中は、石鹸と温水で陰部洗浄を行う
最終更新:2007年02月04日 11:15