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速いと高い
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速いと高い
管楽器をやっている方は、楽器が温まると音程があがるということをご存知と思います。
なぜでしょう?
楽器の音程は、その楽器の固有振動数をベースに決まってくるのですが、この固有振動数、音速(音の速さ)があがると高くなるのです。
つまり、音の速さが「速いと高い」という法則があります。
つまり、音の速さが「速いと高い」という法則があります。
楽器が温まると、空気が温まりますが、音速は空気の温度が上がると速くなります。
そのため、温度が上がると音速があがり、そして音程が高くなるのです。
そのため、温度が上がると音速があがり、そして音程が高くなるのです。
でもちょっと待ってください。
たいていのモノは、温かくなると膨張しますね。
楽器も例外ではありません。
やはり温かくなると膨張します。
たいていのモノは、温かくなると膨張しますね。
楽器も例外ではありません。
やはり温かくなると膨張します。
もうひとつ法則がありました。
「長いほど低い」。
「長いほど低い」。
こちらの法則を適用すると、暖かくなると音程が下がるということになりますね。
そうです、実際そういう効果もあるのですが、総合的に見ると、「速いと高い」法則のほうが影響が大きいため、管楽器の場合は、温度が上がると音程があがるのです。
弦楽器は?
さてさて、ところで、弦楽器にも触れておきましょう。
弦楽器の場合、温度が上がると、音程はどうなるでしょう?
弦楽器の場合、温度が上がると、音程はどうなるでしょう?
一般的に、音程は下がります。
温度が上がると、楽器が多少膨張し、弦の長さが長くなります。
「長いほど低い」ので、このままだと低くなりそうです。
でも、弦はそのままなので、弦を引っ張る力は前より強くなりますね。
「力が強いと高い」ので、高くなる要素もありそうです。
でも、弦自体も膨張します。
弦が膨張すると、今度は引っ張る力が弱くなります。
「力が強いと高い」の法則にしたがって、今度は低くなりそうです。
「長いほど低い」ので、このままだと低くなりそうです。
でも、弦はそのままなので、弦を引っ張る力は前より強くなりますね。
「力が強いと高い」ので、高くなる要素もありそうです。
でも、弦自体も膨張します。
弦が膨張すると、今度は引っ張る力が弱くなります。
「力が強いと高い」の法則にしたがって、今度は低くなりそうです。
このような効果が影響しあって、結局、効果の大きさから、一般的には弦楽器の場合は、温度が上がると音程は下がる傾向にあります。
温度変化の激しいところで弦楽器と管楽器が音程を合わせるのって、大変ですよねぇ。。
記:2009/01/22