myownwords <私見雑記帳>
汚い音
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汚い音
音を作っていくとき、あまりにきれいな音ばかり意識しすぎて、本質を見失っているように感じることがある。
先日の演奏会で、とあるテロを題材にした、平和を祈る曲を演奏した。
冒頭始まってから少し後に、クラリネットの高音域(実音F)を全員で吹く部分がある。
冒頭始まってから少し後に、クラリネットの高音域(実音F)を全員で吹く部分がある。
クラリネットでこの音程を、10人以上で合わせるのは至難の業。
案の定、練習の最中につかまった。
けど、そこって、本当に音程を合わせる必要があるのだろうか?
私は、作曲者が、被害者の悲鳴を意識して書いていると思う。
音程のあったきれいな悲鳴がどこにあるだろう。
つんざくような、はりさけるような、音。
それが欲しかったのでは?
だからこそ、フルートではなくクラリネットの高音(クラリネットの高音域は、得てしてうるさくなりやすい)なのでは?
みなが萎縮しておとなしく吹いてしまったのが悔やまれる。
記: 2009/02/20