1999年に光栄(現コーエーテクモゲームス)から発売された歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの第8作(Wikipediaでの解説)、箱庭内政システムの採用、道造りや支城作成が可能な事で自由度が高いのが特徴。また、Windows版PKの場合、ユーザー間で製作されたツール、及びそれらを用いて作成されたセーブデータも多数ある。
以下に挙げる長所と短所は表裏一体、長所は短所にもなり得るし、逆もまた然り。また、短所の中にはツールや縛りで解消出来る物もある。
機種名 | 略称 | 備考 |
---|---|---|
Windows95-XP | Win | PKは最もカスタマイズ性に富む |
Macintosh | Mac | 無印のみ |
プレイステーション | PS | チュートリアル「今川の野望」有。PKには追加シナリオ多数、「諸王の戦い」も |
ドリームキャスト | DC | 無印のみ |
プレイステーション・ポータブル | PSP | 「諸王の戦い」有 |
iOS、AndroidOS | スマホ | 3DS版の移植 |
『信長の野望DS』 (ニンテンドーDS) | DS | 「諸王の戦い」や「今川の野望」有。 能力編集は新武将作成時のみ可能 |
『信長の野望2』 (ニンテンドー3DS) | 3DS | 「諸王の戦い」「山崎合戦」「群雄集結」、有料DLシナリオ「関ヶ原合戦」「大坂の陣」有。 武将100名追加。新武将・家宝をすれちがい通信で受け渡し可能 |
「PC版」は殆ど「Win版」の意味になっているが、本来「Mac版」も含む。
Win版、PS版、PSP版のみ「パワーアップキット(PK)」或いは「with パワーアップキット(withPK、以下「PK」で「withPK」も含めて表す)」が発売されている。また、DSはシステム的にはPS版PKをベースにしているが、能力編集が可能なのは新武将作成時のみで既存武将については出来ない。
シナリオは、無印の初期状態では「桶狭間合戦」「信長包囲網」「本能寺の変」の3本。隠しシナリオ「信長元服」は、PC版では1回でも既存のシナリオをクリアすると、CS 版無印ではシナリオ選択画面でコマンド(PS:←→↓↑○×□△、DC:←→↓↑ABXY)を入力するとプレイ可能になる。パワーアップキット(PK)では無印の4本がデフォルトでプレイ出来る上にシナリオが6本追加されたので計10本。一部CS版では「諸王の戦い」シナリオもプレイ出来る。DC版は計7本。
シナリオ名 | PC無印 | PCPK | PS無印 | PSPK/PSP/DS | DC | |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 信長元服 | ※ | ○ | ※ | ○ | ※ |
1 | 桶狭間合戦 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | 信長包囲網 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
3 | 本能寺の変 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
4 | 信長家督継承 | ○ | ○ | ○ | ||
5 | 手取川合戦 | ○ | ○ | ○ | ||
6 | 賤ヶ岳合戦 | ○ | ○ | |||
7 | 小牧長久手合戦 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
8 | 九州征伐 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
9 | 小田原征伐 | ○ | ○ | |||
10 | 諸王の戦い | ○ |
シナリオ名 | ||
---|---|---|
0 | 信長元服 | |
1 | 信長家督継承 | |
2 | 桶狭間合戦 | |
3 | 信長包囲網 | |
4 | 手取川合戦 | |
5 | 本能寺の変 | |
6 | 山崎合戦 | 新規シナリオ。1582年6月開始。 |
7 | 賎ヶ岳合戦 | |
8 | 小牧長久手 | |
9 | 九州征伐 | |
10 | 小田原征伐 | |
11 | 諸王の戦い | |
12 | 群雄集結 | 新規シナリオ。1569年9月開始。全武将の年齢設定が16歳に。 |
13 | 関ヶ原合戦 | 有料DLC。1599年3月開始。3DS版のみ |
14 | 大坂の陣 | 有料DLC。1614年7月開始。3DS版のみ |
2017年8月30日、SteamにてwithPK仕様が「シブサワ・コウ アーカイブス」として配信開始(税別1980円)。 Windows10対応でBGMがループしない問題も解決しており、これから購入を考えているのならばお勧め。
Windows版は、2015年現在で最も入手しやすいのは、withPK仕様のKOEI The Best(税別3,800円)版のみ。2013年9月20日に発売された『「信長の野望」30周年記念歴代タイトル全集』(税別30,000円)は定価での入手は困難。殆どのWindows版ツールはPK用(全集版に対応しているかは不明)で、しかもWinPK単体は生産中止になっており、中古店を探せば単体も売っていない事も無いだろうけど、基本的には当該の物の購入を推奨。 他にも、無印の定番シリーズ(税別1,980円)、無印と『武将風雲録』が同梱されたツインキャンペーン(税別2,480円)版、withPKと『将星録withPK』が同梱されたバリューパック(税別17,800円)版、withPKのDVD-ROM(税別13,800円)版、等が発売されていたが、現在では店頭で見かける機会は少ないと思われる。 ツインキャンペーン版は、シリーズ第4作でWin版は出来がちょっと微妙な『武将風雲録』とセットでDVDサイズパッケージになった物。2作品を別々に買うより安い。BGMを聴く為の「ゲーム付サントラ」として、後でThe Bestを買い直すと割り切って買うのならいいかも。
なお、2006年7月11日でマイクロソフトのWindows95、98、Meら9x系OSへのサポートが終了したので、公式サイトやこれ以降に生産されたWin版パッケージの対応環境には、XPと2000しか記載されていない。Windows2000は2010年7月13日、XPは2014年4月8日にMSのサポートが終了しており、今後も対応環境の表記は変わるものと思われる。ただし、中身は変わっていないので、引き続き9x系OSでも動作する。Vista、Windows7でも基本的には動くが、各OSの仕様上生じる問題もある。詳しくはツールなどを参照。Windows8以降については、現時点で対応の有無についての公式発表はされていない。全集版は、XP(SP2以降)/Vista/7/8の64bit(XPは32bitのみ)版にも正式対応している。ただし、現時点で烈風伝に関しては動作報告が少なく仔細は不明。他の収録作でも対応OSでプレイしているにもかかわらず、不具合が見受けられるといった報告もあり、注意が必要。
「諸王の戦い」やチュートリアルがある事等、Win版よりも良い部分もあるけど、マップが狭く武将の登場数上限が少ない等、Win版よりもプレイの幅は狭い。それでもPSPやDSなど携帯ゲーム機の長所を生かして場所を選ばずに出来るのは大きい。
PSP版はPSPKの移植だが、DSはPSPKがベース。上で述べた通り、既存武将の能力編集は出来ないが、DSの特徴を生かしたタッチペンでの操作や、武将グラフィックが『革新』や『天下創世』『太閤立志伝V』『三國志X』(3DSでは『創造』『三國志12』など)の物に差し替えられている等、DSの方が優れている部分もある。
3DS版は、武将が100名追加(正確には101名追加され1名減少。浅井井頼と根津甚八が別人物扱いになり、小野崎従道と同一人物である額田照通がいなくなった)されている。ちなみに、とある攻略サイトでこの追加数は女性や三國志の武将を含めてのものとしてあるが、三國志ほかの古武将は他機種版から変動はなく、追加された姫武将も井伊直虎、立花誾千代、成田甲斐の3名のみである。この他に、家宝の種類に戦闘・足軽が上昇し寿命が縮む「妖刀」が追加され、「煙草」がなくなった。
スマホ版は、基本的には3DS版と同じだが、画面キャプチャが簡単にできるようになっている。ターン開始時や中断する時に自動セーブされる。文字入力が文字一覧からの選択ではなく、PC版のように任意のIMEで入力できる。といった追加点がある。
許褚、賈詡、龐統、趙昺、張郃、龐徳は機種依存文字がカタカナ表記。
アプリ配信開始記念で、2019年3月14日から4月5日までの期間限定ログインボーナスとして「慶長日本図(地図)」「瓢箪(兵装品)」「二〇一X(鷹 ※RCヘリカメラ)」「のぶニャ椀(茶道道具)」「俺旗(兵装品)」といった1等級家宝5品がゲーム中に登場した。それぞれ『信長の野望・大志withパワーアップキット』『100万人の信長の野望』『信長の野望201X』『のぶニャがの野望』『信長の野望〜俺たちの戦国〜』とのタイアップである。2019年3月20日から4月8日までは、信長の野望の日を記念した期間限定ログインボーナスとして、1等級刀槍「御手杵」が登場した。
なお、PSP版、DS版それぞれに別々のバグが存在する。
PC | CS | |
---|---|---|
国数・大名数 | 多い | 少ない |
マップ | 広い | 狭い |
特産品の数 | 多い | 少ない |
最大武将数上限 | 多い | 少ない |
1国ごとの支城の築城上限 | 4つ | 3つ |
養子・勅許・推挙・討伐コマンド | あり | なし |
歴史年表機能(PK) | あり | なし |
シナリオ「諸王の戦い」 | なし | あり(PS,DC除く) |
セーブ・ロード中の武将紹介 | なし | あり(3DS,スマホ除く) |
チュートリアル「今川の野望」 | なし | あり(DC除く) |
PCPKは何回か発売されているが、時期によっていくつかバージョン違いが存在する。最初にPCPKが発売されたのは1999年8月27日だが、KOEI The Best版のNobu8.EXEのタイムスタンプを見ると1999年9月7日になっている事からも分かる。
初期版では、作成したアイテムの画像が茶器の物になる、土手・柵を作ると地形効果が0/0になる等の不具合があった模様。また、修正版にもなおメッセージ・シナリオ設定ミス等、いくつか残っている不具合は、コーエーに問い合わせる事で無料で送ってもらえるフロッピーディスク3枚組もしくはCD-ROM同梱のパッチで修正出来る。適用後のNobu8.EXEのタイムスタンプは、2002年4月3日になる。便宜上それぞれ「Ver1.0」、「Ver1.1」、「Ver1.1+(Ver1.2)」等とも呼ばれる。
殆どのツールやセーブデータは、どのバージョンでも共通して使えるが、十和田要塞の最大兵数変更ツールだけはexeを書き換える性質上Ver1.0と1.1にしか対応しておらず、無理やり使うと起動不可能になり再インストールを強いられる。調整ツールは1.1+にも対応している。