第1回:野宿のススメ

■和久の家

鈴木
高城さんの著書『ヤバいぜっ!デジタル日本』(集英社新書)の中にも書かれていましたが、青学野宿に入ったんですか?

高城
はい。最初はなんか変なサークルがあるなぁと思ってただけだったんですけど、twitterで彼らのつぶやき見てる間にこりゃ入るしかないなって。突然押しかけたんでびっくりさせちゃいました。

鈴木
え、アポなしでいったんですか?

高城
そうそう和久の家に行ってやったのよ。和久は最近たるんでるでしょー?エリカはたるんでる人は嫌いだよーって。

鈴木
和久さんどんな反応しました?

高城
いやまぁそれはいいでしょ。とにかくね、若さあふれた行動力の塊のようなサークルかと思いきやね、つぶやき見る限りもろインドア派じゃねぇかってとこに惹かれたのよ。

鈴木
確かに彼らはtwitterサークルかってくらいつぶやいてますよね。

高城
本当そう。かといって飛び抜けてガジェッターかっていったらそんなことないしね。とにかく捉えどころがないサークルだったのよ。だから自分の目で確かめるしかないかなって。

■活動に参加

鈴木
高城さんは青学野宿のどの活動に参加したんですか?

高城
スゴロクと山手線とヒッチと・・・アレだ、谷中もいったわ。谷中霊園。

鈴木
谷中?谷中霊園ですか?それずいぶんと前ですね。知らなかったです。

高城
名前伏せてたんだよー。当時は高城っていっても誰もしらない状況だったからね。
黙って行ったの。あんときは会長さんと副会長さんと第三の男がいたかな。

鈴木
霊園で寝たんですか?

高城
霊園の中の公園かな。いろんな人来てたよね。おれも負けられねぇなって。
砂場にローソク並べて即興で踊ったの。

鈴木
どんな反応でした?

高城
「何かしらないけど迫力ありました」って。彼ら社交辞令も心得てるみたい(笑)
ま、次の日に副会長とか第三の男がネタにしてたけどね。

鈴木
ヒッチハイクはどんな感じだったんですか?

高城
1位よ1位。まぁこんときもみんなにバレないように参加してたんだよね。
最初の記念写真にも後ろで映りこんだりして。
湯ららとかにもいたのに誰も気づいてないっていう。
やっぱりエリカがいないとおれも気づかれないのかなって。
設定も分かりづらすぎたかもしれない笑
港湾で働く日雇い労働者のフリをしてたから。

鈴木
スゴロク本当にいました?打ち上げもありましたが

高城
いたよー。なんで疑うかなー。スゴロクは一位ではなかったなー。
ビリでもなかったけど。
寄生虫博物館は行きたかったよね。ま、エリカっていう寄生虫がいるけどさ。
ここちょっとカットしてね。

鈴木
(苦笑)

■震災

高城
それはそうと震災で大変ですよね。
多くの人がなくなってしまったわけだけど、
助かった人の中でも凍えてる人もいるわけで。
アルピニスト野口健さんが支援物資として寝袋を届けたのね。

鈴木
寝袋ですか?たしかにあれはあったかいですからね。

高城
そう、暖かいんだよ。寝袋は暖かい。
いざというときにも寝袋は使えるんだよね。
だからサークルに興味ない人も試しに一つ買うのもいいかもしれない。
寝袋さえあればできる活動ばっかだからさ、青学野宿って。

鈴木
電気の節約にもなりますね。

高城
そう。なんていうかな。星空を見ながら話しあって野宿して、
少しでもゆるやかななにかをね、感じたいっていうかね、
うーん。都合がいいかもしれないし不謹慎かもしれないけど、
幸福を幸福だって噛み締めながら生きることしかできないよね(了)







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最終更新:2011年04月01日 00:57
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