星鋼京政府より皆様にお知らせです。
T14において聯合国であるになし藩国から大型I=D〈ミラーコート〉の建造依頼が来ました。
大型I=Dの建造は帝國では大規模工廠のある宰相府藩国を除き、造船所を有する星鋼京でのみ可能であり、
また機密性の高い〈ミラーコート〉は民間工場に任せることが出来ないため、今回白羽の矢が立ちました。
建造に掛かる諸費用として、になし藩国よりT15に資源30万t・生物資源15万tが提供されます。
今回、資金での支払いではない理由として、両国の経済事情を考慮した上で、
国営造船所の運用に用いる資源と、北国人にとって枯渇しがちな生物資源の提供という形を持って、諸費用の支払いとすると言う方針を取った為であります。
これは資金に換算しても約40億に相当する額面であり、十分以上と判断されます。
なお、星鋼京では今回、〈ミラーコート〉建造と共に国営造船所にて戦術輸送貿易船の増産を行なう予定です。
これは現在、宰相府藩国より打診されている大規模輸送部隊の編成に関わるものであり、帝國にとって欠かすことの出来ないものと言えます。
本来であれば資金での諸費用の提供を求めるところですが、今回はこの様な事情もあるため造船所運営で消費した資源の補填を行なうべく、
資源での諸費用提供を受け入れました。
国民の皆様におきましては、何卒ご理解のほど、宜しくお願いします。
――星鋼京・政府広報
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■藩王よりの言葉
今回、友邦国たるになし藩国よりの〈ミラーコート〉の建造依頼ですが、同国が〈赤髪の乗り手〉なる精鋭パイロット集団を備えたことから、
それに相応しい強力な機体が必要だと判断し、依頼を受けた次第です。
何故、そのような軍事力があえて必要か。
国民の皆様の中には、そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それに対する回答は明確であります。
同国には現在、帝國第一王女であるぽち殿下が長期滞在されており、帝國にとっても重要な場所となっております。
王女殿下を御守りするには、戦力は幾らあっても不足といっても過言ではありません。
また、同国はかつてより肩を並べて戦ってきた戦友であると同時に、
どの国よりも私たちの国に対して、惜しみない援助を行なってくれた国でもあります。
そして、今回の建造への対価として十分以上の資源及び生物資源を提供してもらっています。
王女殿下の守り、かつての恩、十分以上の対価。
その二つを持って友邦・になし藩国を信用・信頼し、最新鋭機の建造を行なうつもりです。
国民の皆様においても、どうかご理解のほど、よろしくお願いします。
――セタ・ロスティフンケ・フシミ 藩王
最終更新:2009年03月26日 05:32