いよいよ年が明けましたね。
国試の勉強への参戦が最も遅いと思われる北のほう江戸のほう国立大学や青森のほう私立大のみなさんもそろそろ全員対策に取り掛かった頃でしょうか。
研究室のセンパイなどから脅されているように年明けが勝負です。
だんだん自分も周囲も顔つきが変わってきますが正味あと1ヶ月半が勝負です。
頑張れ 受験生! 作成日2005年1月9日

科目別アドバイスをしようと思うのですが資料の原本はすべてみかちゃんにあげちゃってるので
記憶をたどりつつ(けっこうウロです 悪しからず)かきまーす。
一応56回受験生には直近のセンパイなので多少は参考になる かも

モロ拾いに行った教科(がんばった!)

公衆衛生

獣医の半分は公務員なのでオイラこんな知識一生いらねーと不貞腐れずに気合で覚えましょう。
確かに面白い科目ではありませんが割と生活に根付いていて
やっていればおもろいですよ。
製品の裏にホエーとか書いてあってもああ乳清ねと即座に思うのは我々くらいのもんです。

過去問の選択枝を丁寧につぶします。
日獣でチェックした後教科書も必ずチェックしましょう。
演習を最後まで繰り返さないと細かい暗記事項を忘れる教科です。
深い理解力が必要な教科ではありませんが
覚えることが多いので早めに手をつけて直前までやりましょー。
ちなみにtomovetの勉強会では一発目が公衆衛生でした。

写真がけっこう出るので牛乳系や肉系や環境系の実験の器具など
麻布のカラーアトラスは必ず手元に置いて過去問解きましょう。
暇つぶしにイラストにして自分で書き込んじゃうといいですよ。
食中毒も毎年出ますので毒素の名前、細菌、ウイルスの生存環境(嫌気的、好気的、温度、川か海か野菜か畑か卵焼きかいずしかなど)、発病までの時間、病態、死亡率など何度も確認しましょう。
よっぽどの右脳型じゃない限り一度じゃ覚えませんので
歌や語呂合わせなどフルに使って頭に叩き込んでください。
そうだ、大切なのを忘れてた
ズーノーシスは当然完璧に。
全般的に国試はヒト医学で重要視されるところはコンスタントに出る傾向にあります。
ていうかこの科目は満遍なく聞かれるのであまり捨て分野ないです。

使用教材⇒日獣、麻布カラーアトラス、獣医公衆衛生学、ねこの手(確認用)

微生物学

各論よりも総論ですね。
丸拾いにいったわけではないので、下(まあまあ拾いに行った)のカテゴリーに近い。
ゲノムとか分子生物にからむところ、バイオ系最新情報にからむような
内容は世相と獣医に期待する役割的にも今後も国試で聞かれると思います。
うちの勉強会での分析ではマルヒのかなり初期の段階から
難易度をすこーしづつ上げてずっと出題されているのがこの分野です。
病原体と病害を及ぼす因子について遺伝的におさえておけたらよいです。
ただ教科書的にはまとまっているものが無いので
MYマトメに書込などで付け足したりしてみてください。
教科書は各校違うと思うのですが獣医微生物学(使いづらいですよね・・)
の総論のところと、意外にシンプル微生物学が私は良かったです。
各論ですが、日本全国に一体どれほどの獣医が電顕を見たことがあると
思ってるんだと腹立たしいほど電顕の写真が去年は聞かれました。
ウイルスのサイズや形態、ゲノムの数、特性(相変異など)など覚えましょう。
Myまとめがオススメです。視覚的に覚えると思い出しやすいですよ。
去年はウエストナイルが複数題出題されるなど、感染症がらみ
とくにヒト公衆衛生の防疫関係に深いかかわりの有る項目は
ネットなどでも話題をさらっておきましょう。
世間的には過熱報道も落ち着きましたが狂牛病なども
防疫がいかに重要かを世に、専門家に知らしめた事項としてまだまだ重要だと思います。

真菌のところはあまりキレイにまとまっている教科書がないので
要注意。(国試的には真菌ブームは去っている模様ですが
いきなりフッと復活するかもしれないので)

あとは培地ですね。麻布のカラーアトラスに書き込んだりして覚えましょう。
そうだそれと、伝病の勉強と微物の各論はなるべくセットでやりましょう。

使用教材⇒日獣、獣医微生物学、シンプル微生物学、麻布カラーアトラス

伝染病学(家禽疾病も含む)

微生物学、大動物臨床ともかなり密接な関係にありますが
純粋に伝病の問題として出題される傾向は減少してるのかも。
去年は肩透かしを食らいました。
微物にしろ伝病にしろ、あの表全部がなぜか国試が終れば頭に入ってるので安心してください。
家禽はCDでも聞かれますので農林水産省のカラーアトラスは必ずチェックしてください。
とくにマレックとニューカッスルは出ないと年もあるけど絶対外せません。
あとはキーワードが紛らわしいのとか病原体が同じ違う病気とか
押さえましょう。雛白痢、家禽ペスト、バタリ、ヘタリとか。
鳥インフルエンザ、いよいよ来るんじゃないですか??笑
細かくは忘れちゃったけどMyマトメ参考にしてください。
魚病よりは覚えやすい はず。


使用教材⇒日獣、獣医伝染病学、農水カラーアトラス、麻布カラーアトラス

家畜衛生学

畜産系の話は獣医師に求められる大切な役割の一つなので
国試から消えることはまずありません。
とくに第一次産業回帰に切実に国をあげて取り組んでいるので公衆衛生ほどではないけどやっぱり大事な教科の一つ。
要は、ヒトに関わる獣医療の分野は国試でも必然的に聞かれるところなんです。
過去問を中心に教科書もちゃんと読みましょう。
麻布カラーアトラスで器具はチェック。
うちの勉強会メンバーは実際に先生に器具を出してもらってポイントなどつきで見せてもらいました。

使用教材→日獣、家畜衛生学、(ねこの手)

臨床繁殖学

ただしtomovetはどうも興味がなくニガテ教科でしたので気分乗らず半分捨て気味。
過去問だけはしっかりおさえましたがそれ以上のことは一切してません。
すんません 参考にならず。
関連するホルモンは一度自分で図でも書いて理解して記憶するとよいでしょう。
テレビドクター(一昔前の国試で流行した)、農林水産省カラーアトラスを、CD対策で見ました。
どうでもいいけど臨床繁殖学の教科書のイラストは楽しいのが多いです。
スタンディング発情のとか・・・・

使用教材⇒家畜臨床繁殖学教科書、日獣、テレビドクター、農林水産省カラーアトラス

まぁまぁ拾いに行った教科(深追いせず・・)

小動物臨床 内科編

とにかく量が多いし果てしないのでくれぐれも深追いしないこと。
ホルモンは生理学や臨床繁殖とも関連があるのでMYマトメでも使って 笑
キレイに整理しましょう。
血液データの見方や薬理との関係も追いすぎると果てしないので
過去問を中心に有名どころをおさえるくらいに留めましょう。
とはいえ過去問に繰り返し出ているような項目については
掘り下げて理解しておくと良いです。
あと難しかったのってなんだっけ・・。
あーアシドーシスとアルカローシスのところは
けっこうやっかいですな。
理解できなかったら丸暗記で行ってください。
秒殺出来る問題を確実に潰してったほうが効率的。
(それだけじゃダメですが)
あとは蛋白分画のところか。日獣のがけっこうまとまってたかなあ。
有名疾病のパターンを押さえましょう。

小動物臨床 外科編

外科を捨てたという話もけっこう聞くのですが
近年の傾向からして捨てるべきではないと踏みました。
とはいえ、ちゃんと勉強するには奥が深すぎるのでやはり
過去問中心に。外科の学生に話を聞くのが一番です。
臨床ではアタリマエで常識という事項がありなかなか基礎系研究室生には分からないことがあるので。
教科書がイマイチないのが欠点の教科ですがヘルニア、麻酔の管理、器具、心電図(55回では出ませんでしたが)の資料など多分出回るのでコピりましょう。
分からないところはこの教科はとくに先生に質問したほうがいいです。

使用教材⇒日獣(過去問中心で解説も多く、教科書代わりに)、ねこの手(見出しを自分でつけると使いやすくなります これに書込しましたがねこの手だけだと不十分)

寄生虫

なんかどっかで書いた気がするけど問題にもよるけど時間対効果を実感できない教科。
やたらマニアックな問題が出たりするんだよねぇ・・。
過去問つぶしてMyマトメが頭に入っていればそれ以上の深追いは意味がないかも
虫卵と虫体は息抜きに(なんねー)カラーアトラスを
初期の段階からぱらぱら見ましょう。
国試の勉強してた頃はネットサーフィンも
寄生虫検査室にようこそ 
http://www.fukuto.com/parasite.htm
とかそんなんサイトばっかり見てた。あたし。
この教科もやはりヒト公衆衛生と関係の深い話はきちんとおさえておきましょう。

使用教材⇒日獣、獣医寄生虫病学、麻布カラーアトラス

大動物臨床 内科、外科

ひところの流行は完全に去った感がありますがダウンロードページにも
書いたようにもともと獣医が日本では国から期待されてきたのは公衆衛生と家畜関係なので
なくなることはまずないです。
この教科は一人公務員受験生を勉強会に入れておくと
屠畜場関連の使える情報が手に入ります。
もしくは屠畜場や共済勤務になったセンパイとかに学校に来てもらって話を聞きましょう。
公務員のセンパイはみかんとか持ってけっこう来てくれます。笑

優先順位は牛≧豚>馬になります。
家畜なので当然伝病、公衆衛生とのからみが多くなります。
牛、豚はいいとして馬は資料がとにかく無くて
困るのですが、特に外科でコンスタンとに馬は
聞かれるので日獣とねこの手の外科を見て過去問に即して覚えましょう。
去年出回った馬のまとめみたいなのも参考程度に読みました。
今年も出回ると思います。
どの教科もそうだけど、とくに産業動物系と小動物臨床の
資料はマイナーなのでネットで
検索してもヒト医療とかぶっているものと動物病院系でメジャーな話題以外は
けっこうヒットしません。
ので。
探しづらい資料は各教科の先生をフルで使うのです!笑
研究室生にこれ聞いといて。と先生に渡しておいてもらえば
先生は専門の沽券に関わるのでかわいい学生のために
一生懸命調べてくれます。
調べてもらうと、ついでに って感じでとっても参考になる
あんな話こんな話をしてくれるので、
勉強会や同じ自習室にいる室生をフルに使いましょう。

薬理学

薬理だけの問題としては減少傾向ですが
臨床とのからみで出るし、知っておいたほうがいい教科なんですが
薬学部という学部があるくらい学問分野としては
奥が深いうえ、覚えなければならないことは
果てしないのではまりすぎないように。
コリン、ムスカリンそれぞれアゴニスト、アンタゴニストのところは
記憶が混じりやすいですが絶対に綺麗なフローで
頭に叩き込んでください。
あと、国試ではずっと脇役でなりを潜めていた
抗腫瘍薬らへんの化学療法薬は去年、そろそろ来そうだねと
勉強会で話していたらホントに来たし
ヒト医療では普及、定着の段階を終えて限界を感じての代替医療ブームすら
すでにひところの熱も冷めたくらいの感はありますが
今後も獣医療臨床でも選択枝の一つとしてまだまだ普及の可能性が
否定できませんので勉強しておいた方がいいと思います。
全ての選択枝を否定しない姿勢は 大切。
あと、重金属中毒や環境ホルモンなど公衆衛生とも関わるような分野は
けっこう最先端事情まで調べて独自にまとめておきました。
基本的に臨床でよく使う薬は、内科の勉強と平行してチェックしておくと
よいでしょう。臨床でよく見る病気、よく使う薬、がキーワードです。


使用教材→日獣、ねこの手、ニュー薬理学、獣医薬理学

大きい意味では捨てた教科(必要最小限の勉強のみ。)

魚病学

量は少ないのにとにかく日常生活でも聞かないウイルスや細菌で聞き覚えが無く覚えづらい教科。
第一魚の名前とか知らないし。
過去問を中心にまとめにある内容をたらーっと見る。
が、覚えられない。笑
勉強会の合間に問題出し合ったり。
かならずCDで問題が出るので写真も押さえましょう。
研究室単位でえーと名前わすれちゃったけど魚病図鑑みたいなのが
あるので過去問で出た病気と話題になった魚の病気は写真を見ておきましょう。

病理学

某大学の先生が作った素晴らしいマトメがあるので
(回ってるはず。入手せよ)
過去問を中心にねこの手(意外ですか・・・)を読んだ。
ねこの手は去年の病理学の室生がそれまでの内容を大幅リニュした
なかなかコンパクトで使える内容になってます。
ちなみに病理各論の教科書は臓器別に機能、疾患がまとまっているので
むしろ臨床系の勉強で使うとよろしいです。
ただ量が多いので今から全部読もうなどとよもや思わないで下さい。


使用教材→ねこの手、よくわかる病理学、日獣、某大学の先生のまとめ(PPT資料)

解剖学

Vnaviという怪しげな獣医師国家試験専門の塾があり
そこの解剖のマトメが出回っているはずなので
それを入手。過去10年分以上の過去問の蓄積ですが
それしかやってません。
一昔前みたいに骨の名前や筋肉の名前を全部覚えるような
体育会系の勉強法は効率が悪いのでやめましょう。
覚えなければならない項目、理解しなければならない項目は
飛躍的に増えています。
組織は丸捨てでもOKです。問題がマニアックすぎて時間対効果が悪すぎるからです。
4月くらいから公務員試験対策も兼ねて始めていて
もはや何もすることがないひと以外は過去問以外には手を出すべきではない。
三理を制するもの(病理、薬理、生理)国試を制する
なんていわれていた時代もあったみたいですがそれも近年では通用しません。

使用教材⇒Vナビまとめ(出回ってるやつです)、日獣、ねこの手




生理学

これは優秀な先輩グループが他の勉強会の話を聞いて
最終的に丸捨てして見事全員合格したので、自分たちもはなから拾いに行きませんでした。
指定教科書の標準生理も私は1ページも見てません。
ホルモンのところなど内科にからんだ重要項目と
過去問で繰り返し出ているところだけ
シンプル生理学でチェック。
ちなみに
この科目からやりだすと勉強終りません。
一番時間対効果の薄い教科。~
受かるだけの勉強は邪道だと思うかもしれませんが
専門を極めるのは資格を取ってからで十分。
落ちたら意味ない。

使用教材⇒シンプル生理学、たまに日獣、ねこの手

放射線

臨床がらみでCD問題にからむところは押さえますが
総論のところは、もともと物理などがとても得意なひとでも過信せずに
捨てに行きましょう。笑
読影なんて臨床経験のけっこう長い先生でもしょっちゅう勉強会開いてる
くらいムズイので付け焼刃で太刀打ちできる範囲は限られてると
開き直って先生や学生にポイントを聞いて効率よく必要なものだけ覚えましょう。

使用教材→麻布大学カラーアトラス、すがぬま先生の授業の教材(主にこれ)、しだ先生の授業のノート、日獣

実験動物学

このカテゴリーの中では比較的やったといえばやったかもしれません。
極秘として出回るPPT資料があるのでそれを必ず入手します。
MYマトメは実はその資料を見ないと分からないナゾキーワードが含まれています。(たそがれマウスとか)
その資料と過去問、Myマトメで押さえましょう。
量は多くないけど紛らわしい事項があるので、あれはあれだよね と
友達と確認しあいましょう。
本番では友達の声が迷ったときに脳内で再生されます。まじで。
で、自分で説明したところは案外忘れちゃってたりします。

使用教材→PPT資料、日獣、授業のプリント

全体

科目別

ゴロとか歌とか

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最終更新:2007年03月06日 00:49