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任天堂から新しい家庭用ゲーム機
「Wii}が発売された。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wii

すでに友人たちの日記には
Wiiの文字が昨日より踊り狂っている。

私は医科歯科時代に
コンパの二次会をゲーセンにしたり
対戦型のゲームでゲーセン内のリーマンたちを次々に倒し
投資100円でボスキャラまで倒すという伝説まで作ってしまった
本来は生粋のゲーマーだ。

だが、自分の気質をよくわきまえているので
きっと買ってしまえば常人の生活はできないだろうと踏んで
ずっと家庭用のゲーム機は購入しないでここまで来た。

しかし、これほどまでに周囲の人間が騒がしいと
ちょっと欲しいという気持ちが当然動く。



公式サイトのブログをみていて思うのが
発売したてで尚早とはいえ
Wiiは必ず売れると思うので
その成功の要因は
「ニーズというものを原点から見つめなおす」

という姿勢だということだ。


私は経営には現場で培うセンスが何よりも大事だと思っているので
コンサルという職業は将来は廃れると思っているクチだ。
頭ばっかり良い人間たちに
経営という
どこまでも泥臭い究極の雑用など
語らせるほうが無理だと思うからだ。

と、いうのも数年前に学生のころ
母と一緒に小さな介護関連の会社をつくり、
一方で
自分のやりたいビジネスデザインを描き始めたばかりのころ
いろんなセミナーや講演に出掛けて感じたことが
「現場離れした理論」
の一人歩きだったからだ。
ビジネスプラコンペで審査員に名を連ねるお偉いさんたちの中には
誰一人として真に世の中が本当に求めるニーズが
わかっている人間などいなかった。
証拠に、そんなもので優秀な賞をもらっている
どのプランも、いまはうわさすら聞かない。

結局、ニーズなんてものは自分であくせくと
手足を動かしている中でセンスでつかんでいくより
方法はないのだというのが結論だ。



ビジネスを誰かに教わろうと
「ビジネスのプロ」に話を聞くと
「ターゲットの集約化」
の話を必ずされる。

ビジネスをはじめるのならまずはターゲットを明確にし
(例えば20台OLだとか30台ビジネスマンとか
シニア世代とか)
プランをシンプルにするのがセオリーであると。

必ず言われる。

しかし、現場に居ると果たして世の中の
人々が求めるものはそのようなものなのかと、思う。

本当にいいものは誰の目にも魅力的だ。

年寄りが年寄り向けの商品ばかりを魅力的に
思うわけではない。
病人食のコンセプトは年寄りだけでなく
体型を、美容を気にする
若い女性にも好ましいものだし
変なものを子供に食べさせたくない親の心情にも一致する。
マクロビオティック、ロハスなどのキーワードは
ユニバーサルデザインだ。

際コーポレーションや、グローバルダイニングなど
まさにニーズを集約化し、特化した層に受け入れられ
急成長した外食産業を成功モデルとして例にとられることが多いが
自分自身、そんなものに魅力を感じたのはせいぜい20歳のころだ。

今はそんなところに行くのならば
普通の「レストラン」でおばあちゃんと一緒に食事が取りたい。
自分自身も30を超えると脂っこいものよりも和食が好ましい。が
若い人たちとも食事がしたい。


流行と関係なく
本当に社会で永続的に売れるニーズは
常にユニバーサルデザインである。


最終更新:2007年06月29日 23:23