『お酒は二十歳になってから』


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「ここにいやがったかディス。探したぞ」
ディアクリスの耳に聞き慣れたハスキーボイスが聞こえた。
「なんだ、お前かウツロ……どうした?」
身を起こしながら尋ねる。
セーラー服のスカートを翻しながら給水タンクによじ登ってきたのは虚撫貞真夜。ディアクリスの数少ない友人のひとりである。残念ながらスカートの下は臙脂のブルマだ。
「邪険にするなよ。……例のブツ手に入れてきたんだから」
コンビニの袋を取り出すなりディアクリスの目が怪しく光った。
「はっ、さすがはウツロだ。どうやったかは……聞くまでもないか」
――虚撫貞真夜――本名山田三郎。今は女性の姿であるが本来はれっきとした男性である。
それを成したのは彼女の能力『ダークヒストリカ』――現実の改変――
「さっそくで悪いがひとつ貰うぜ。……かはっ!こいつはキクぜ……さすがに神の名を冠するだけはある」
思わず賞賛が漏れる。質が良くなくてはこうはいくまい。それは経験上理解している。
真夜も同じようにほおばり、舌で舐め溶かす。と、心なしか真夜の頬が赤く染まった。
「あー!でぃっくんここにいたー。何してるのー?」
影がひょいっと宙を舞い、そのまま宙に腰掛ける。チェックのスカートから見える純白のパンツが眩しい。
飛騨野濃尾である。
「あれ?どうしたのでぃっくん顔赤いよー?」
「うるせえ。口閉じろ。脚閉じろ。でぃっくんって言うな」
「むずかしーこと言わないでー。人間いちどにひとつのことしかできないんだよー。……あれ?何食べてるの?あたしにもちょーだい」
言うや否やさっとディアクリスの手から件のものを奪いそのまま一気に一箱分ほおばる。
「ほえ……?甘いよーな苦いよーな……何これ?ん……なんかふわふわするよ……?」
「ああ!てめぇ何てことを!それ手に入れるのにどんだけ苦労したと思ってやがる!」
「ふにゃ~。ふえ?でぃっくん返してほしいの?それじゃあ……んちゅ~」
「馬鹿っ!てめぇ何す……むぐっ…んっ……やめっ!むぐっ……じゅぷっ、じゅっ……んく……ぷはっ、はぁ……はぁ……」
「えへへ~でぃっくんおいしい?おいしい?……ほえ……急に頭が……ぱたん」
「はぁ……はぁ……。くそっ……せっかくの……せっかくの俺のバッカスが……ぱたん」

『お酒は二十歳になってから』完
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